屋根塗装の防水性能が弱いとどうなる？
どんなに防水性能が弱い塗料であっても、いきなり雨漏りが頻発するというような状況になることは少ないかと思います。
しかし、防水性能が弱めの塗料で施工をしてしまうと、ひび割れなどによってゆっくりと水分が住宅建材まで到達してしまい、住宅そのものが損傷も早めてしまう可能性も高まってしまします。
特に、木材でできた住宅にとって、大敵は水分であり、少しの水分があるだけでも劣化のスピードは著しく早くなってしまうと言われています。
このように、住宅にとって水分は最も注意しなければならないポイントであるため、屋根塗装の塗料においても防水性能が高い塗料を選択することが必要不可欠となります。
防水性能の高い屋根塗装用の塗料とは？
それでは、防水性能の高い塗料とは一体どのようなものなのでしょうか。
防水機能の高い塗料というのは、弾性の高い塗料といえます。
弾性が高いとはつまり、弾力（伸縮性）が大きいということです。
いくつかの防水塗料の例を見てみましょう。
＊変性無機塗料
この塗料は、塗膜の強度が高く、耐久性の高い塗料として人気となっています。
変性無機塗膜の特徴としては、高い耐久性を備えながら、景観的にも優れているということがあります。
純粋な無機塗料というものも存在しますが、そちらは伸縮性が少なく、ひび割れなどが発生しやすいため、外壁塗装には向いているとは言えません。
変性無機塗料にはアステックペイントジャパン製の無機ハイブリットクリヤーJYという製品があります。
＊フッ素塗料
フッ素塗料も強力な耐久性を持っています。
耐久性は塗料の中でもトップクラスではあるものの、塗料自体の値段も高価であるため、自宅での屋根塗装を行う分にはオーバークオリティである感じもあります。
お金に余裕がある場合には使用しても良いかもしれません。
フッ素塗料は、関西ペイント製のアレスアクアフッソ2などの製品があります。
＊シリコン塗料
こちらは一般的に広く外壁塗装に使用されている塗料となります。
上記で紹介した塗料ほどの耐久性はありませんが、費用と性能のバランスが良く、幅広い用途でも使用されています。
シリコン塗料では、日本ペイント社製のパーフェクトトップという商品や、超アステックペイントジャパン製の低汚染リファイン1000Siという製品があります。
防水塗料の注意点
防水塗料は、一般的な塗料に比べて、弾性（伸縮性）が高いため、ひび割れなどがしにくいという特徴を持っていますが、一方で、塗りあがりしてからしばらくは、壁のべたつきが気になる可能性もあります。
防水塗料での屋根塗装を行う際はこのことも考慮にいれておきましょう。
まとめ
屋根塗装において、防水性能に優れた塗料を使用することは必要不可欠です。
屋根塗装により耐久性を求めるのであれば、変性無機塗装や、フッ素塗装などを行うと良いです。
また、現状屋根塗装で多く使用されている塗料であるシリコン系の塗料もコストと性能のバランスが良いのでおすすめです。
屋根塗装と外壁塗装で使用される塗料は基本的に同じものを使用することが多く、耐用年数も同じようなものなので、屋根塗装を検討する際は、外壁塗装も同時に行うと、費用の面でも、手間の面でも一度に済ますことができるのでおすすめです。
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