「塗料の臭いが苦手…」
「赤ちゃんがいるけど外壁塗装は大丈夫?」
外壁塗装が必要であるものの、塗料の特有な刺激臭が苦手という方は多いでしょう。
また、小さなお子さまや妊婦さん、あるいは犬や猫などペットに対する影響が気になる方もいらっしゃいます。
外壁塗装で活用される塗料には、有機溶剤と呼ばれるシンナーが含まれているものがあり、それを活用すると乾燥までの間、どうしても臭いが立ち込めてしまいます。
ただ、近年では臭いが少ない塗料も開発されていますし、さまざまな対策を講じることによって、うまく対処することも可能です。
そこでここでは、塗料の気になる臭いに着目して、どのような対策や対称法があるのか、プロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
塗料の気になる臭い。対策や対処はどんなものがある?
外壁塗装で活用する塗料の中には、強い刺激臭のある有機溶剤(シンナー)が含まれているものがあります。
そのため、特に臭いが気になるご家庭や、ご近所への影響が気になるような場合には、どのような対策や対処があるのか、知っておくことが大切です。
また、塗装業者にも相談し、適切な塗料を選ぶことや塗装方法についても打ち合わせしておくことが重要です。
・『臭い対策』には大きく3種類が
- マスクや外出など自身で対処する
- 水性塗料を採用するなど臭いの少ない塗料を活用する
- 塗装の順番を工夫するなど換気に配慮できるようにする
外壁塗装での『臭い対策』として、3つの種類にまとめてみました。
まずは、自身で対処する方法。
コロナ禍でマスクを着用されている方は多いですが、特に消臭作用の高い『活性炭入りマスク』であれば、高い消臭効果を発揮します。
ホームセンターやネット通販などでも手軽に購入できますが、50枚入り1,000円~2,000円程度で販売されています。
そのほかにも、防臭マスクや塗装業者が装着するような防毒マスクも販売されています。
塗装期間には、このように自身でも対処できるものを準備しておいた方が良いでしょう。
外壁塗装に活用する塗料に、臭いの少ないものを選択するという方法もあります。
上記でもお伝えした通り、塗料に有機溶剤(シンナー)が含まれている場合には、どうしても強い刺激臭が立ち込めてしまいます。
しかし、そのような油性塗料でも『弱溶剤』を選択すれば、有機溶剤の量が少ないため、油性塗料の中でも臭いは軽減されています。
また、水性塗料を活用すれば、そもそも有機溶剤を微量しか含んでいませんので、大幅に臭いが軽減されます。
そのため、赤ちゃんや妊婦さんがおられるようなご家庭や、近隣と密集しているような住宅である場合には、塗装業者と相談して塗料を決定すると良いでしょう。
また、塗装の際には、換気に配慮して塗装作業を行うことも可能です。
塗装作業では外壁以外に塗料が付かないように養生することになり、一時的に窓の開け閉めができないようなことがあります。
すると換気ができなくて臭いが立ち込めてしまうのです。
しかし、窓の開け閉めができる養生をしてもらうことや、1面だけを先に塗装して、別の日に残りの面を塗装するなど、工夫すれば換気することも可能になります。
・塗装の日程を把握しておこう
そもそも、塗装作業自体は、どのくらいの日数を要するのかご存知でしょうか。
外壁塗装に要する期間の中で、実際に塗装作業する日数は3日程度です。
塗装の工程は『下塗り』『中塗り』『上塗り』の3段階になっており、重ね塗りすることによって、より強固な塗膜に仕上げることができます。
下塗りは、外壁と塗料をしっかりと密着させるためのもので、専用の下塗り材が活用されます。
シーラーやプライマーと呼ばれるものが活用され、油性と水性がありますが、油性のものでもそれほど刺激臭が強くないのが特徴です。
下塗りが乾燥すると、中塗りと上塗りが行われますが、この2回の塗装作業では基本的に同じ塗料を用います。
この中塗りと上塗りで3日程度費やすことになり、刺激臭が強くなるのはこの期間となります。
・塗装業者とも相談を
塗料の臭いが気になるご家庭であれば、どのような対策が考えられるのか、まず塗装業者に相談してみましょう。
次の章で詳しくお伝えしますが、塗料には大きく分けて『油性』『水性』の2種類があります。
油性塗料には、色のもととなる顔料や外壁の塗膜のもととなる樹脂が含まれていますが、これらを溶かすために有機溶剤が活用されています。
これが水性塗料の場合では水で溶かされていますので、臭いがずいぶん軽減されるのです。
ただし、油性塗料には外壁への密着性が高く、塗膜の仕上がりに優れており、乾燥しやすいといったメリットもあります。
メリット・デメリットを比較してみて、油性塗料にメリットが大きい場合には、油性塗料を活用しつつ、臭い対策を施すようにすれば良いのです。
例えば、油性塗料にも『弱溶剤』と呼ばれる、塗料に含まれている有機溶剤の量が少ないものを選択すれば臭いは軽減されます。
また、換気に配慮して塗装を工夫することによって、それほど気にならずに塗装することができるかもしれません。
塗装時の臭いについては、塗装経験の豊富な塗装業者に相談すると良いでしょう。
塗料の臭い対策3つのポイント
どうしても臭いが気になる、ということであれば、外壁塗装に活用する塗料選びを工夫すると良いでしょう。
そのポイントとして3つにまとめてみましたので、ご説明いたしましょう。
・塗料の種類による臭いの違いを把握しておく
塗料は『油性』『水性』に分けることができ、さらに油性塗料は有機溶剤の量によって『弱溶剤』『強溶剤』に分けることができます。
また、水性、油性(弱溶剤)、油性(強溶剤)すべてにおいて、『1液型』『2液型』が存在します。
『1液型』とは主材に有機溶剤や水を混ぜて使うもの、『2液型』とは主材に硬化剤を混ぜ、さらに有機溶剤や水を混ぜて使うものを指しています。
まとめると、塗料の種類は以下の通りになります。
- 水性塗料 1液型
- 水性塗料 2液型
- 油性塗料(弱溶剤)1液型
- 油性塗料(弱溶剤)2液型
- 油性塗料(強溶剤)1液型
- 油性塗料(強溶剤)2液型
ちなみに、上記の種類は、臭いの弱いものから順番に並べてみました。
つまり、『水性塗料 1液型』が最も臭いが弱く、『油性塗料(強溶剤)2液型』が最も刺激臭が強くなっています。
できる限り、臭いの少ない塗料を活用したいというご家庭であれば、上記を参考に選んでみると良いでしょう。
・水性塗料を選ぶ
臭いの少ない塗料で外壁塗装に取り組みたいということであれば、水性塗料を活用すると良いでしょう。
上記でご説明した通り、水性塗料には次の2種類が存在します。
- 水性塗料 1液型
- 水性塗料 2液型
1液型は顔料・樹脂に水を混ぜて活用するもの、2液型は顔料・樹脂に水と硬化剤を混ぜ合わせて活用するものとなっています。
ちなみに、水性塗料だから臭いがまったくない訳ではありません。
というのも、水性塗料にも有機溶剤が微量ですが含まれているからです。
より臭いが少ないのは1型ですが、塗膜が強固に仕上がるのは2液型ですので、水性塗料を活用する際には、どちらが良いか塗装業者に相談しながら決めると良いでしょう。
・F☆☆☆☆(エフフォースター)塗料を選ぶ
エフフォースター塗料とは、JIS(日本工業規格)、JAS(日本農林規格)で認められた規格等級の塗料のことを指しており『F☆☆☆☆』と記されます。
『F』はホルルアルデヒドと呼ばれる化学物質のことで、この発散量を低減させ、シックハウス症候群の原因を抑える塗料が『F☆☆☆☆(エフフォースター)塗料』なのです。
ホルルアルデヒドは、ホルマリンのような刺激臭があるものですが、この発散量が少ないF☆☆☆☆塗料であれば臭いが少ないと言われます。
ちなみに星4つ(☆☆☆☆)のレベルは、室内でも制限なく使えるというものですから、安全性の高さを理解できるのではないでしょうか。
ちなみにF☆☆☆☆塗料には水性塗料が多く、油性塗料においては弱溶剤のものにも見られています。
臭いの強い塗料は健康に影響ある?
油性塗料には強いシンナー臭があることから、健康に対する影響が気になる方も多いでしょう。
揮発した油性塗料を吸い込むと、気分が悪くなったり、頭痛を起こしたり、めまいが生じたりする可能性があります。
ただ、塗装作業中に在宅していても、健康被害が生じないように工夫されていますので、多大な心配は必要ないと言われています。
・臭いの正体『有機溶剤』
外壁塗料の強い刺激臭は、『有機溶剤』と呼ばれるもので、シンナーや油性ペンのような特有の臭いを発しています。
油性塗料に多く含まれており、水性塗料には若干含まれているものの、それほど強い臭いはありません。
有機溶剤は具体的に、『トルエン』『メタノール』『イソプロピルアルコール』『キシレン』などといった、いわゆるシンナーが含まれており、それが強い刺激臭のもととなっています。
塗料に含めることによって、塗膜が強く仕上がるという大きなメリットがありますが、健康に対する懸念から、近年では水性塗料が活用されるシーンが増えてきました。
・有機溶剤による健康被害は?小さな子どもや妊婦、ペットへの影響は?
『シンナー中毒』という言葉をお聞きになった方も多いかと思いますが、揮発した有機溶剤を吸い込むことによって、さまざまな悪影響があると言われます。
例えば、軽く吸い込むだけでも、吐き気やめまい、頭痛などが生じることがありますし、酷くなると喉の炎症を引き起こしてしまうことがあります。
大人でもこのような影響があるのですから、赤ちゃんや妊婦さんがおられるようなご家庭であれば、十分注意が必要です。
ただし、外壁塗装に活用される塗料は、塗装作業時に在宅していることを想定してつくられていることもあり、有害物質による深刻な健康被害が生じないように配慮されています。
・近所への影響はある?
外壁塗装の臭いについて冒頭からお伝えしてきましたが、近隣に臭いが極力届かないように配慮しながら施工しています。
塗装作業時には、足場と共に家全体をメッシュシートで覆うことになりますが、そのシートによって臭い対策が施されているのです。
外壁塗装されている住宅の近くを歩いてみると分かるのですが、それほど臭いがしないのに気づきます。
とは言え、まったく臭いがしないという訳ではありませんので、塗装工事前にはご近所に挨拶をしっかりと行っておくことが大切です。
塗料の気になる臭いの不安を解消するために
外壁塗装でどうしても気になる『臭い』の不安を解消するためには、次にご紹介する2点を意識して取り組んでみてください。
・近所への挨拶を欠かさない
外壁塗装は、臭いが漏れないように足場と共にメッシュシートを施しますので、それほど強い臭いが近隣全体に蔓延するようなことはありません。
とは言え、作業時に多少臭いがするようなことがありますから、必ずご近所さんにはしっかりと挨拶しておくことが大切です。
施工期間をお伝えしたうえで、臭いや作業の音、人の出入りなどによって、ご迷惑をおかけするかも知れないとお伝えしておきましょう。
また、何か気になることがあった場合には、すぐに伝えてもらうようにしておけば良いでしょう。
実際、ご近所さんから何かしらご意見があれば、塗装業者に伝えておくことによって、対策を取ってもらうことができます。
もちろん、塗装業者も近隣には挨拶に伺いますが、後々のトラブルやクレームなどを避けるためにも、施主様が挨拶に回られるのが良いでしょう。
・気になる臭いについて親身に相談に乗ってくれる塗装業者を選ぶ
しっかりと説明してくれ、気になる臭いについて親身に相談に乗ってくれる塗装業者を選ぶようにしましょう。
冒頭からもお伝えしている通り、臭い対策にはさまざまなものがあります。
ご家庭に合ったアドバイスや対策について、提案をしてくれれば安心でしょう。
そのためには、地元で十分に実績のある塗装業者を選択することが大切です。
まとめ
塗料の臭い、その対策や対処法についてご紹介しました。
外壁塗装に活用される塗料には、有機溶剤と呼ばれる強い刺激臭があるものがあります。
臭いが気になったり、気分が悪くなったり、頭痛が生じたりすることがあります。
そのため、臭いの少ない塗料を活用することや、換気を良くすることなど、さまざまな対策や対処法を取りながら進めていくことが大切です。
ただ、どの塗料や対策が適しているかについては、実績豊富な地元業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
地元に密着し、実績豊富な屋根塗装業者を選ぶといいでしょう。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休8時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
川崎市・横浜市(青葉区)を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)