夢のマイホームは建てるだけがゴールではありません。
メンテナンスやリフォームをすることで、マイホームで快適で安全な暮らしが長く続きます。
経年劣化によっても家の機能は低下してしまいますが、思わぬ事故や災害によっても損害を受けます。
損害を受けた場合にぜひ活用してほしいのが、火災保険です。
火災保険は火災の被害にあったときのみに適用できるというイメージが強いですが、実は他にも適用できるケースがたくさんあるのです。
今回は、火災保険の概要とともに、外壁塗装に火災保険が適用できるケースを解説します。
□住宅向け火災保険の種類
住宅向け火災保険の種類は、3つあります。
1つ目は、住宅火災保険です。
最も一般的で基本的な火災保険です。
火災をはじめ、落雷・風災・雪災などの自然災害、破損や爆発による損害を補償します。
例えば、台風時に飛来物で外壁を損傷した場合に適用されます。
ただし、自然災害でも水害は適用されないのでご注意ください。
その他にも、水漏れ、衝突、持ち出し家財等による損害には適用されません。
2つ目は、住宅総合保険です。
住宅に関する総合的な補償を受けられる保険です。
住宅火災保険より補償範囲が広いため、水害や水漏れなどによる損害の補償も受けられます。
他にも、自動車事故による壁の損壊や泥棒の侵入による窓の破損などが適用されることがあります。
3つ目は、オールリスクタイプ保険です。
従来の住宅総合保険よりもさらに補償範囲が拡大された保険です。
会社によって補償範囲や補償金額が異なるので、確認してみましょう。
4つ目は、特約火災保険です。
住宅ローンを組んだ場合に加入義務がある火災保険です。
□外壁塗装に火災保険を使うための条件
4つの住宅火災保険について解説しましたが、実は外壁塗装にも火災保険が適用されることもあるのです。
外壁塗装で火災保険を適用するには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
1つ目は、災害によって外壁に被害を受けたことです。
先程解説しました通り、火災保険の補償範囲は主に災害による損害です。
そのため、火災や台風によって外壁が破損した場合は適用されますが、自己の都合で外壁を破損させた場合はもちろん、経年劣化を理由とした外壁塗装にも火災保険は適用されません。
また上記のように火災保険の種類によって補償範囲が異なるので、災害や事故であっても適用されない場合もあります。
特に地震による被害には確認が必要です。
自然災害の1つである地震ですが、一般的には補償範囲外であるため、追加で地震保険に加入する必要があります。
2つ目は、被害を受けてから3年以内に申請することです。
外壁塗装に火災保険を適用させるためには、被害を受けてから3年以内に、全ての手続きを済ませる必要があります。
なぜなら、3年以上経ってしまうと、被害原因を特定するのが難しくなってしまうからです。
反対に、被害を受けてから3年以内に必要書類を準備できれば、火災保険を適用せずに外壁塗装をしてしまった場合でも請求できます。
また大規模災害の場合は、請求可能期間が延ばされる可能性もあります。
3つ目は、外壁塗装の費用が火災保険の免責金額を上回っていることです。
免責金額とは、損害が一定額以下の場合は契約者が補修を自己負担しなければならない制度です。
火災保険にも免責金額が設定されており、外壁塗装の費用が免責金額を超えていなければ適用できません。
免責金額には2種類あります。
加入している保険がどちらの方式か事前に確認しておきましょう。
・フランチャイズ方式
免責金額は20万円で設定されており、超えていれば損害額全額補償を受けられます。
・エクセス方式
免責金額は契約者が選びます。
補償金額は、損害額から免責金額を差し引いた金額です。
□外壁塗装で火災保険が適用できないケース
外壁塗装を考えるきっかけで多いのは、経年劣化です。
しかし、経年劣化は災害ではないため火災保険が適用されません。
また自然災害が発生したとしても、経年劣化と認定される場合もあります。
・色あせ
・カビや黒ずみ
・サイディングボードの割れや浮き
以上は経年劣化と認定される外壁の状態の例です。
自然災害によるものか経年劣化かは、見てみないとわからないので一度塗装会社や保険会社に相談してみましょう。
□外壁塗装における火災保険の申請手順
いざ火災保険を申請しようとしても、何から準備したらいいかわからない方もいらっしゃると思います。
火災保険の申請には5段階あるので、それぞれ確認していきましょう。
1段階目は、火災保険の書類の確認です。
まず、この外壁塗装が保険対象になるかをチェックします。
保険証券で火災保険の種類、契約書で適用範囲を確認できます。
2段階目は、外壁塗装会社への連絡です。
外壁塗装会社に損害状況の調査を依頼します。
これは保険を請求する際に必要になるので、塗装工事の見積書の作成まで依頼しましょう。
3段階目は、書類の作成です。
保険会社から必要書類を取り寄せて作成します。
主な必要書類は、保険金の請求書・事故の報告書・修繕箇所の工事見積書です。
事故の報告書には、
・契約者の名前と保険証書番号
・損害発生日時
・損害発生の状況、事故の原因
・損害のあった家の住所
・損害箇所を示した家の見取り図
以上の内容を記載しましょう。
塗装会社に工事見積書の作成を依頼したときに、他の書類も代行して作成してくれる場合もあります。
書類作成時の注意点は2つです。
・損害を受けた箇所の写真を撮る
後に提出を求められることもあるので、書類作成の時点で撮っておきましょう。
・免責金額を確認すること
先程も解説しました通り、免責金額を上回っていなければ火災保険は適用されません。
工事見積書と契約書を見比べて、免責金額を見積金額が上回っているかどうか確認しましょう。
4段階目は、保険会社による調査です。
保険会社が必要書類を確認したら、現地調査がされます。
損害鑑定人が、住宅の損害状況を確認して保険会社に報告、その報告をもとに保険会社が内容を精査するという流れです。
5段階目は、支払いです。
以上の4段階が完了し、火災保険が適用されると認定されれば保険金の支払いに移ります。
保険金の支払いは、基本的に申請手続きから30日以内です。
工事前に費用の入金が必要な場合は、塗装会社と日程を相談しましょう。
□火災保険を適用する前にもう一度確認するポイント
火災保険を申請する前に、もう一度以下のことに注意しましょう。
これらを満たしていないと、保険が適用されない場合があります。
*被保険者が申請手続きをする
火災保険の申請代行は契約違反です。
塗装会社が書類作成をサポートすること自体は違反ではありませんが、申請行為自体を代行することは契約に違反します。
中には火災保険の申請を代行する業者もいますが、契約違反であり、保険金を騙し取られる恐れもあるので、絶対に避けてください。
*損害状況をそのまま写真に残す
損害箇所の写真を撮ることが必要だと先程解説しましたが、損害を受けたそのままの状況を撮影しましょう。
自分で修補した後を写真に残してしまうと、補償範囲外と認定されてしまうこともあります。
また虚偽の写真を提出しても、その後、保険鑑定人が現地調査に来ます。
保険鑑定人が認定しないと、申請は通らないので注意しましょう。
火災保険を外壁塗装に適用させるためには、補償範囲に注意して、あらゆる段階を踏まなければなりません。
そこまでして適用させるメリットがわからないという方もいらっしゃると思いますが、やはり金銭的な面でメリットがあるのです。
*自己負担を最小限にできる
火災保険を適用させることで自己負担を最小限にして家を修復できます。
たくさんのお金を出して建てたマイホームに、少しでも長く住みたいものですよね。
修復にもお金がかかるからと後回しにしていると、家の劣化も進んでしまいます。
劣化を防ぐためにも、保険金を利用してできるだけ早く修復しましょう。
*火災保険料を無駄にしない
火災保険は火災のみに使えるものではありません。
家が火災に遭う可能性は非常に低いため、火災保険を利用したことがない方がほとんどではないでしょうか。
申請の手間はありますが、支払っている保険料を無駄にしないためにも一度検討してみましょう。
□火災保険を適用する際は悪徳業者に注意
「悪徳業者には注意」と言われても、どれが悪徳業者か判断するのは難しいものです。
口コミも確認する1つの手段ですが、見極めるポイントを把握しておくと騙される心配はありません。
以下で火災保険に関わる外壁塗装の悪徳業者の特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
*無駄な工事を追加される
悪徳業者は、保険金目当てで工事を次々に追加するという特徴があります。
理由としては、保険金が支払われるように、免責金額より工事費用を高くするためです。
高額な工事で保険の審査を通過しても、その無駄な工事に保険金を使わなければならないことになります。
*火災保険で外壁塗装が「無料」と強調する
外壁塗装が火災保険で無料と強調する業者もいますが、それは誇張表現です。
事故や災害による損害以外は火災保険が適用されないので、経年劣化を理由で外壁塗装をお考えの方は気を付けてください。
*虚偽の報告を強要してくる
経年劣化は補償範囲外であるにもかかわらず、保険金目当てで虚偽の申請を強要してくる業者もいます。
保険鑑定人が現地調査するため、虚偽の申請をしても審査が通らないにしても、そのような強要をしてくる業者には気を付けましょう。
□まとめ
今回は、火災保険の概要とともに、外壁塗装に火災保険が適用できるケースを解説しました。
補償範囲や申請手続きなど確認することは多いですが、大切なマイホームの維持を金銭的にサポートできます。
災害や事故で損害を受けた場合は、ぜひ火災保険を検討してみてください。
当社は、外壁塗装が初めての方にも親身にご相談を承ります。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)