目次
住宅の外観を美しく保つために重要な役割を果たす外壁塗装。
特に、品質とデザインに定評のあるトヨタホームの住宅をお持ちの方にとって、外壁塗装はただ見た目を良くするだけでなく、住まいを長期間保護するための重要な取り組みとなります。
トヨタホームの外壁は独自の技術と高品質な材料で構築されており、その特性を理解し適切なメンテナンスを行うことが非常に大切です。
この記事では、トヨタホームの外壁の特徴から始まり、適切な塗料の選択、塗装のタイミング、さらには費用相場に至るまで、塗装業者の視点から徹底解説します。
トヨタホーム外壁の特徴~活用されている建材、塗料、シーリング材について
トヨタホームの外壁は、その耐久性と美観で高い評価を受けています。
一般的な住宅とは一線を画すトヨタホーム独自の建材や塗料、シーリング材の使用には、長年の研究と開発が生かされています。
ここでは、これらの特徴的な素材がどのようにトヨタホームの住宅を守り、美しさを長持ちさせるのかを詳しく解説していきます。
・トヨタホーム外壁の特徴
トヨタホームは、独自の構造と建材を採用しています。
①鉄骨ラーメン構造
頑丈さと耐震性に優れた建築方法です。トヨタホームではこの構造を採用することで、外壁に大きな開口部を設けることが可能となり、デザインの自由度が高いのが特徴です。
また、強固な構造によって、長期にわたり建物の安定性を保持し、外壁材への負担を軽減させるため、塗装の持続性にもつながります。
②窯業系サイディングボード(ニューセラミックウォール)
トヨタホームオリジナルの窯業系サイディングボードである「ニューセラミックウォール」は、一般的なサイディングボードと比較して高い耐久性と耐候性を持ち合わせています。
この材料は、紫外線や湿度の影響を受けにくいため、色褪せや劣化が少なく、長期間にわたって美観を保つことができます。
また、ニューセラミックウォールは通常よりも厚みがあり、これにより断熱性や遮音性も向上しています。
③タイル外壁のオプション
タイル外壁は、その豊かな表情と優れた耐久性で知られていますが、トヨタホームではオプションとして提供されています。
タイルは初期費用が高いため、全面的にタイルを用いることは少ないですが、部分的に使用することで、外観にアクセントを加えるとともに、特定のエリアの保護を強化することが可能です。
タイル外壁はメンテナンスが少なく済みますが、設置する際のコストを考慮する必要があります。
・トヨタホーム外壁に活用されている塗料について
トヨタホームの外壁塗装においては、特に耐久性と保護性能が求められる中で、ハイグレードの無機塗料「HDセラコート」が使用されています。
この塗料は、その優れた特性から厳しい気象条件下でも高いパフォーマンスを発揮し、長期にわたる外壁の美観と機能性を保持します。
無機塗料は、主に無機質材料をベースとしており、有機塗料に比べて紫外線や化学変化に強いのが特徴です。
このため、色あせや劣化が非常に少なく、長期間にわたって外観を保持することが可能です。
トヨタホームが使用する「HDセラコート」は、この無機塗料の特性を活かし、外壁を紫外線や風雨などの自然環境から保護します。
「HDセラコート」には、「スーパーファイントップ」と「シリカファイントップ」の2種類があります。
これらの塗料は、それぞれ異なる特性を持っていますが、共通して高い耐候性を持っている点が魅力です。
スーパーファイントップは特に紫外線に強く、色の褪せや変色を防ぎます。
一方、シリカファイントップは、シリカ(二酸化ケイ素)を利用しており、特に硬度と耐久性に優れ、摩耗や剥がれに強い塗料です。
トヨタホームでは、無機塗料の耐用年数を30年としています。これは、通常の有機塗料に比べて格段に長いため、長期的なコストパフォーマンスも非常に高いです。
ただし、定期的なメンテナンスは必要であり、特に目地のシーリングなどは、塗料の耐用年数に関わらず、10年程度での点検や修正が推奨されます。
・トヨタホーム外壁の目地
トヨタホームの外壁構造においては、目地(ジョイント部分)の処理も非常に重要な役割を担っています。特に、ニューセラミックウォールのような厚みのあるサイディングボードが使用されている場合、目地のシーリング処理には特別な注意が必要です。以下に、その特徴と考慮点を詳しく説明します。
ニューセラミックウォールの厚み
トヨタホームでは、ニューセラミックウォールとして知られるサイディングボードが16mmと20mmの二つの厚さで提供されています。
これは、一般的なサイディングボードの厚さが14mmまたは16mmであることを考えると、より厚みがあります。
この厚みは、サイディングの強度を高めるだけでなく、断熱性や耐久性を向上させる効果があります。
また、サイディングの柄に彫りが施されているため、視覚的にも豊かな表情を住宅に与えます。
目地部分には、特殊アクリルシリコンが用いられてシーリング処理が施されます。
この材料は、伸縮性と耐候性に優れており、建物の動きに対して柔軟に対応しつつ、水の浸入を防ぐ重要な役割を果たします。
特に、厚みのあるサイディングボード間でしっかりと接合するためには、高品質なシーリング材が必要です。
ニューセラミックウォールのような分厚いサイディングボードを使用すると、目地の部分でシーリング材の消費量が増えます。
これは、一般的なサイディングボードに比べて、目地の幅が広くなるためです。その結果、シーリングのコストが増加する可能性があります。
シーリング材は、外壁の保護において中心的な役割を果たすため、初期の設置コストが高くても、長期的なメンテナンスコスト削減と建物の保護を考えると、その価値は大いにあると言えます。
・トヨタホームの外壁塗装について
外壁塗装は、住宅の美観を維持し、構造を長期間保護するため重要ですが、特にトヨタホームのような高品質な住宅では、外壁塗装の選択と施工には特に注意が必要です。
トヨタホームの外壁塗装には、特有の建材と環境に適した塗料が使用されており、これらには特別な技術と知識が求められます。
ここでは、トヨタホームの外壁塗装のタイミング、必要な劣化症状の識別方法、そして塗装作業時の注意点に焦点を当てて解説します。
・外壁塗装のタイミング
トヨタホームの外壁塗装は、その品質と耐久性により、長期にわたる保護を提供しますが、適切なタイミングでのメンテナンスが不可欠です。
トヨタホームが使用する無機塗料は、耐用年数が30年と公表されています。この長い耐用年数は、無機塗料が紫外線や化学的劣化に強いことに起因します。
しかし、実際の耐用年数は、地域の気象条件や建物の露出状態によって左右されるため、30年という数値はあくまで目安として捉えるべきです。
また、外壁に対して20年の保証を提供していますが、一般的には15年程度での外壁メンテナンスを推奨しています。
この期間内にメンテナンスを行うことで、外壁の小さな損傷も早期に発見し、大きな修繕費用が発生する前に対処することが可能です。
早期のメンテナンスは、長期的な建物の価値を維持する上で効果的です。
外壁の目地は、特にコーキング材の劣化が見られる場合、10年ごとのメンテナンスが推奨されています。
目地のコーキングは、外壁材と外壁材の間の隙間を密封し、水漏れや虫の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。
時間とともにコーキング材は硬化または縮小し、その防水性能が低下するため、定期的な点検と修繕が必要です。
・外壁塗装が必要な劣化症状
住宅の外壁が長期間にわたり環境の影響を受けると、いくつかの劣化症状が現れることがあります。
これらの症状を早期に発見し対処することは、外壁の機能性と美観を維持する上で非常に重要です。
①チョーキング現象
チョーキング現象は、塗装された外壁が太陽の紫外線に長時間晒されることにより、塗料が粉化してしまう状態を指します。
この現象が発生すると、手で外壁を触っただけで白い粉が手に付着します。チョーキング現象は塗膜の劣化を示しており、保護機能が低下していることを意味するため、再塗装が必要です。
②シーリングの劣化
外壁の目地に使われているシーリング材が劣化すると、割れや硬化が見られます。劣化したシーリングは水密性を失い、雨水が建物内部に侵入する原因となることがあります。
定期的にシーリングの状態をチェックし、必要に応じて補修または交換を行うことが推奨されます。
③外壁のひび割れ、欠け
外壁にひび割れや欠けが生じると、外観だけでなく構造的な問題も引き起こす可能性があります。
特にひび割れは水の浸入経路となり、内部の材料の腐食やカビの成長を促進することがあります。見た目の問題にとどまらず、建物の耐久性にも関わる重要な問題です。
④カビや苔、藻の発生
外壁にカビや苔、藻が発生するのは、通常、湿度が高い環境下や日陰で水分が外壁に長時間留まる場合に見られます。
これらの発生は、外壁の見た目を損ねるだけでなく、外壁材料を徐々に劣化させる原因となります。適切な外壁の洗浄と、必要に応じて抗菌・抗藻性のある塗料での再塗装が効果的です。
・トヨタホームの外壁塗装の注意点
トヨタホームの外壁塗装では、使用する塗料の特性と適切な施工方法を理解することが、望ましい結果を得るために極めて重要です。
HDセラコートは高い耐候性と汚れ防止機能を持つ無機塗料であり、その滑らかな表面は汚れが付きにくい一方で、新たな塗料の付着を難しくすることがあります。
このため、塗装を行う際には下塗りを丁寧に施工することが非常に重要です。
下塗りには、シーラーを使用し、塗料の密着性を高める必要があります。シーラーは塗装面を均一にし、上塗り塗料の付着を助ける役割を果たします。
丁寧な下塗りが施された場合、HDセラコートの無機塗料だけではなく、シリコン塗料やフッ素塗料など、他の一般的な塗料の使用も可能です。
これらの塗料はそれぞれ異なる特性を持ち、使用環境や目的に応じて選択することができます。
例えば、シリコン塗料は耐久性とコストパフォーマンスのバランスが良く、フッ素塗料は特に色あせに強い特性を持っています。
無機塗料は、その耐久性と保護機能の高さから、他の一般的な塗料よりもコストが高くなる傾向があります。
長期的なメンテナンス費用の削減と長い耐用年数を考慮すると、コストパフォーマンスが高いと考えられます。
しかし、初期投資が大きいため、予算計画においてこの点を考慮する必要があります。
トヨタホームの外壁塗装の費用について~一般の塗装業者に依頼するのがおすすめ
トヨタホームの外壁塗装は、その質と耐久性で非常に評価が高い一方で、費用面での検討も欠かせません。
特に、トヨタホームの推奨する塗料や施工方法は高品質であるが故に、費用が高くなる傾向にあります。
しかし、外壁塗装の市場には多様な業者が存在し、それぞれにコストパフォーマンスや提供するサービスが異なります。
ここでは、トヨタホームの外壁塗装にかかる費用と、一般の塗装業者に依頼するメリットを詳しく解説します。
・トヨタホームの外壁塗装の費用相場
トヨタホームの外壁塗装においては、質の高い材料と専門的な施工技術が求められるため、一般的な住宅の塗装に比べて費用が高くなることが多いです。
トヨタホームでの外壁塗装の費用は、おおむね150万円から200万円の範囲で発生することが一般的です。
この費用には、高品質な無機塗料の使用が含まれており、その耐候性や耐久性から長期間にわたる保護が期待できます。
ただし、無機塗料は通常の塗料に比べて価格が高いため、全体のコストが上昇します。
トヨタホームでは、外壁塗装の際に無機塗料の使用を推奨しています。
費用を抑えたい場合、トヨタホーム以外の業者にも見積もりを依頼することが推奨されます。
外壁塗装と同時に屋根塗装が必要になるケースもあります。特に「スレート屋根」は、10~15年ごとに塗装が必要とされることが多いです。
一方で、「陶器瓦」は塗装が施されていないため、再塗装の必要はありません。
屋根の材質によっては、外壁塗装と同時に屋根のメンテナンスを行うことで、作業効率が向上し、総コストを抑えることができる場合があります。
・トヨタホームの外壁塗装を一般の塗装業者に依頼した場合
トヨタホームの外壁塗装を専門的に行う代わりに、一般の塗装業者に依頼することも選択肢として考えられます。
トヨタホームに直接依頼するよりも、一般の塗装業者に依頼した場合、費用が3割から5割程度安くなるケースが多いです。
これは、一般の業者が異なる塗料の選択肢や施工方法を提案できるため、よりコスト効率の高いサービスを提供できるからです。
また、市場競争による価格の優位性も影響しています。
トヨタホームの外壁塗装に関しても、トヨタホームの建築物を手がけた経験がある一般の塗装業者は少なくありません。
これらの業者は、トヨタホームの建築標準や使用材料に精通しており、同等の品質を保ちながら作業を行うことが可能です。
事前に業者の実績や評判を調査することが、適切な業者選びには重要です。
トヨタホームでは一般的に無機塗料の使用が推奨されますが、一般の塗装業者を利用することで、シリコン塗料やフッ素塗料など、他のコストパフォーマンスに優れた塗料を選択することができます。
まとめ~川崎市の外壁塗装・屋根塗装なら
この記事では、トヨタホームの外壁塗装に関するさまざまな側面を詳しく解説しました。
トヨタホームの外壁の特徴をはじめとして、塗料の種類、塗装の適切なタイミング、そして塗装にかかる費用についてまで、幅広くお伝えしました。
トヨタホームの外壁は、独自の建材と高品質な塗料を使用しており、これらは住宅の美観と機能を長期間保持するために特別に設計されています。
特に無機塗料の使用は、その耐候性と長い耐用年数により、住宅を保護する上で非常に効果的です。しかし、これらの高品質な材料と施工には相応の費用が伴います。
一般の塗装業者に依頼することで、トヨタホームに比べてコストを削減することが可能です。
また、複数の業者から見積もりを取ることにより、サービスとコストの最適なバランスを見つけることができます。
外壁の状態を定期的にチェックし、適切なメンテナンスと塗り替えを行うことが、住宅の価値を保つ上で不可欠です。
適切なタイミングでの塗装や適正なメンテナンスは、美観だけでなく、住宅の機能性を維持し、将来的な大きな修繕費用を避けるためにも重要です。
川崎市の屋根塗装・外壁塗装なら、地元に密着し、実績豊富な塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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