本日は「モルタル」と「サイディング」という2種類の外壁材について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきたいと思います。
外壁材の選択は、住宅の美観や耐久性、そしてメンテナンスのしやすさに大きく関わる重要なポイントです。特に、モルタルとサイディングは日本の住宅で広く使用されている代表的な外壁材であり、それぞれに独自の特性があります。
この記事では、モルタルとサイディングの基礎知識に加え、選び方や注意点、メンテナンスのポイントについても触れていきます。初めて外壁のリフォームや塗り替えを検討している方にとっても、分かりやすい内容を心がけていますので、ぜひ最後までお読みください!
それでは早速、モルタルとサイディングの基本的な特徴から見ていきましょう。
目次
モルタルとサイディングの概要
外壁材として広く使われている「モルタル」と「サイディング」ですが、それぞれの特徴や施工方法には大きな違いがあります。以下では、これら2つの外壁材の基本的な特徴について詳しく解説していきます。
モルタルとは?
モルタルは、セメントと砂を混ぜた素材を使用して外壁に直接塗る工法が一般的です。モルタルそのものは仕上げ材ではなく、モルタルの上にさらに塗装を施すことで外壁が完成します。
この工法では、職人がモルタルを塗布し、その後、模様や仕上げを加えていきます。具体的には、スタッコやリシン、吹き付けタイル、ジョリパットなど、数十種類の仕上げ方があります。
多くの仕上げ方法により、モルタルは外観に独自性を持たせることが可能です。また、モルタルは厚みがあるため、耐久性にも優れており、しっかりとした重厚感を感じさせる仕上がりになります。
サイディングとは?
一方で、サイディングは板状のパネルを外壁に張り付ける工法で、窯業系サイディングボードや金属系、木製、樹脂系など、さまざまな素材があります。日本では窯業系サイディングが最も一般的で、厚みのあるボードが特徴です。
サイディングの最大の魅力は、デザインの選択肢が豊富である点です。例えば、以下のようなデザインがあります:
- 木目調: 自然な木の風合いを再現したデザイン。
- 石調: 高級感のある石材風の模様。
- タイル調: モダンでスタイリッシュな外観を演出。
また、サイディングは工場で製造されたボードを使用するため、品質が一定で施工も比較的容易です。そのため、施工期間が短く済むことも大きな特徴です。
モルタルの特徴とメリットとデメリット
モルタルは、古くから日本の住宅で広く採用されてきた外壁材で、その厚みと耐久性、さらには職人技による独自の仕上がりが魅力です。一方で、注意すべき点もいくつかあります。ここでは、モルタルの特徴とメリットとデメリットについて詳しく見ていきます。
モルタルの特徴
モルタルは、セメントと砂を混ぜ合わせた素材を使って、外壁に直接塗る工法が特徴です。この工法では、職人が手作業で仕上げを行うため、以下のような多様な表情を作り出すことができます:
- スタッコ: 凹凸感のある粒状の仕上げ。独特の風合いを持ち、耐候性が高い。
- リシン: 細かい砂のような仕上がりで、シンプルで控えめな外観。
- 吹き付けタイル: タイル調の質感で高級感を演出。
- ジョリパット: 手作業で模様をつけるため、独特の高級感と個性を持つ仕上がり。
モルタルは厚みがあるため、外壁の強度が高く、耐久性に優れています。また、重厚感のある外観を作り出せることから、住宅に高級感を与えることが可能です。
モルタルのメリットとデメリット
モルタルには、多くの利点がありますが、いくつか注意すべき点も存在します。以下で具体的に解説します。
■メリット
- 高い耐久性: 厚みのある構造が、強度を確保し長持ちします。
- 重厚感ある仕上がり: 職人技が光る独特の質感や模様が住宅の外観に高級感をもたらします。
- カスタマイズ性の高さ: 仕上げ方法が多様で、個性的な外観を実現可能。
■デメリット
- ひび割れが発生しやすい: 地震や建物の構造的な歪み、経年劣化などにより、ひび割れが起きやすい点が課題です。
- メンテナンスが必要: ひび割れを放置すると、雨水が侵入し、内部構造に影響を与えるリスクがあります。
- 施工コストと時間: 職人による手作業のため、施工期間が長く、コストがかかることがあります。
モルタルはその耐久性と美観の点で非常に魅力的ですが、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
サイディングの特徴とメリット・デメリット
サイディングは、現在多くの住宅で採用されている外壁材で、その施工の手軽さやデザイン性の豊富さが特徴です。一方で、注意すべきポイントもあります。ここでは、サイディングの特徴、メリット、デメリットについて詳しく見ていきます。
サイディングの特徴
サイディングは、板状のパネルを外壁に貼り付ける工法で、主に以下のような素材が使用されています:
- 窯業系サイディング: セメントと繊維素材を混ぜたもので、最も普及しているタイプ。
- 金属系サイディング: アルミやガルバリウム鋼板などを使用し、軽量で耐久性が高い。
- 木製サイディング: 自然素材を活かした温かみのあるデザインが特徴。
- 樹脂系サイディング: プラスチック素材を使用し、軽量で施工が簡単。
特に窯業系サイディングは、日本で最も一般的で、14mm、16mm、18mmなどさまざまな厚さが選べます。この工法では工場で製造された均一なパネルを使用するため、品質が安定しており、施工も比較的容易です。
さらに、サイディングの最大の特徴は、そのデザイン性です。例えば以下のようなバリエーションがあります。
- 木目調: 木の質感をリアルに再現し、温かみのある外観を実現。
- 石調: 高級感のある石材風の仕上げ。
- タイル調: 現代的でスタイリッシュなデザイン。
このように、サイディングはデザインの自由度が高く、多くの住宅スタイルに対応可能です。
サイディングのメリットとデメリット
サイディング外壁にも、多くの利点があります。注意点も踏まえ、以下で具体的に解説します。
■メリット
- デザイン性が豊富: 木目調、石調、タイル調など、モルタルでは再現が難しいさまざまなデザインを選べます。
- 施工が簡単で効率的: 工場で製造されたパネルを使用するため、施工期間が短縮されます。
- コストパフォーマンスが高い: 素材や施工法によっては、モルタルよりも費用を抑えることができます。
■デメリット
- 目地(コーキング)の劣化: サイディングボードの継ぎ目にはコーキング材を使用しますが、経年劣化により隙間ができることがあります。これを放置すると、雨水が侵入し、外壁内部の劣化を招くリスクがあります。
- 外壁表面の定期的な点検が必要: サイディングの表面が汚れやすく、清掃やメンテナンスを怠ると劣化が進行する可能性があります。
- 継ぎ目が目立つ場合がある: パネル同士の継ぎ目が外観に影響を与えることがあります。
サイディングは、その施工の手軽さとデザインの多様性から非常に人気のある外壁材ですが、メンテナンスを怠らないことが重要です。
メンテナンスと塗り替え時期のポイント
外壁材はモルタル、サイディングを問わず、定期的なメンテナンスが欠かせません。適切な時期に点検や補修を行うことで、外壁の美観と性能を長く保つことができます。ここでは、モルタルとサイディングそれぞれのメンテナンスのポイントと塗り替え時期の目安について解説します。
モルタルの点検ポイント
モルタルは、ひび割れの発生が一番の注意点です。特に、以下の箇所を重点的に確認する必要があります。
- 窓の四つ角: 建物の構造的なストレスが集中するため、ひび割れが発生しやすい場所です。
- 壁面全体: 細かなひび割れや、塗装の剥がれが見られる場合は要注意です。
ひび割れを放置すると、雨水が内部に侵入し、構造の劣化を引き起こすリスクがあります。そのため、ひび割れが広がった場合は、早急に補修や再塗装を検討してください。
サイディングの点検ポイント
サイディングでは、特に目地(コーキング部分)の状態を定期的に確認することが重要です。
- コーキングの劣化: 縮んだり、ひび割れが生じたりしている場合は、雨水が侵入する前に補修を行いましょう。
- パネルの継ぎ目: 隙間や剥がれが発生していないかを確認します。
サイディングはモルタルに比べてひび割れが発生しにくいですが、目地の劣化を放置すると、雨漏りや外壁内部の劣化につながるため注意が必要です。
塗り替え時期の判断基準
モルタルとサイディングのいずれも、外壁の劣化サインが見られた場合は塗り替えを検討するタイミングです。以下のポイントを参考にしてください。
- チョーキング現象: 外壁を触ると白い粉が手につく場合、塗料の劣化が進行しています。
- カビや苔の発生: 特に日陰や湿気の多い場所で発生しやすく、外壁の美観を損なうだけでなく、塗料の防水性も低下します。
- 目視での汚れや剥がれ: 塗装の剥がれや汚れが顕著になった場合も、塗り替えが必要なサインです。
定期的な点検と適切な塗り替えを行うことで、外壁の寿命を大幅に延ばすことができます。
モルタルとサイディング共通の注意点
モルタルとサイディングは、それぞれ異なる特徴や施工方法を持つ外壁材ですが、どちらにも共通して重要なポイントがあります。それは「定期的な点検とメンテナンス」です。ここでは、外壁を長持ちさせるための共通の注意点について解説します。
定期的な点検・メンテナンスの重要性
外壁材は常に雨風や紫外線にさらされているため、経年劣化が避けられません。しかし、早期に劣化を発見し適切に対応することで、問題が大きくなる前に防ぐことができます。
点検で劣化が見られた場合は、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
- 清掃: 外壁の表面に付着した汚れやカビ、苔を除去することで、外観を整え、防水性を維持します。
- 塗り替え: 劣化した塗装を新しい塗料で補うことで、防水性と美観を回復します。
- コーキングの補修: サイディングの場合、目地の劣化を補修することで雨水の侵入を防ぎます。
プロによる点検のすすめ
外壁の劣化は、専門家でないと気づきにくい場合があります。年に一度程度、プロの業者による点検を受けることで、見落としを防ぎ、最適なタイミングでの補修や塗り替えが可能になります。
外壁材の劣化を放置すると、大規模な修繕が必要になり、コストがかさむ原因になります。定期的な点検と適切な対応で、外壁の寿命を大幅に延ばすことができます。
まとめ~横浜市での外壁塗装・屋根塗装なら
モルタルとサイディングは、それぞれ異なる特徴を持つ外壁材ですが、どちらも適切に使用することで住宅の美観と性能を保つことができます。
モルタルは、厚みがあり耐久性が高く、職人技による独特の仕上がりが魅力です。一方で、ひび割れが発生しやすいため、定期的な点検と早期補修が欠かせません。
サイディングは、デザイン性が豊富で施工も効率的ですが、目地のコーキング部分の劣化に注意が必要です。継ぎ目の状態を定期的に確認し、適切に補修を行うことで長持ちさせることができます。
両者に共通するのは、外壁材の寿命を延ばすためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要であるという点です。外壁の状態を確認し、早めに塗り替えや補修を行うことで、建物全体の耐久性と美観を保つことが可能になります。
住宅の外壁は、家全体を守る重要な役割を果たしています。お住まいを長く快適に保つためにも、外壁材の特性を理解し、適切に手入れを行いましょう。
ご不明な点やメンテナンスのご相談がありましたら、ぜひ株式会社池田塗装にお気軽にお問い合わせください!私たちは、最適なご提案で高品質な仕上がりをお届けし、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをいたします。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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