外壁や屋根の塗装を検討する際、「どのタイミングで塗装すればいいのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。適切な時期を逃してしまうと、外壁や屋根の劣化が進み、補修費用が余計にかかることもあります。
外壁や屋根の塗装には、それぞれ耐用年数の目安があり、劣化のサインを見逃さないことが重要です。また、屋根と外壁を同時に塗装すべきか、それとも別々に施工するべきかという点も、多くの人が悩むポイントでしょう。
この記事では、屋根塗装と外壁塗装の耐用年数や、ベストな施工タイミングについて詳しく解説します。適切な時期に塗装を行うことで、建物の寿命を延ばし、余計な出費を抑えることが可能です。
※外壁塗装の耐用年数全般について詳しく知りたい方は『外壁塗装の耐用年数は何年?塗料別の寿命と長持ちさせるコツを川崎市の塗装業者が徹底解説』
目次
屋根塗装と外壁塗装の耐用年数はどのくらい?
塗装のタイミングを判断するうえで、外壁や屋根の耐用年数を知っておくことは非常に重要です。耐用年数とは、塗料が適切に機能し、美観や防水性を維持できる期間を指します。
しかし、耐用年数は使用する塗料の種類や環境条件によって大きく異なります。例えば、紫外線の強い地域では、通常よりも劣化が早く進むことがあります。また、屋根は外壁よりも日差しや雨風の影響を強く受けるため、塗り替えの頻度が高くなる傾向があります。
ここでは、外壁塗装と屋根塗装の耐用年数を、使用される塗料ごとに詳しく解説します。
【外壁塗装】塗料ごとの耐用年数
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料の種類によって異なります。現在、外壁塗装で主流となっている塗料の種類と、それぞれの耐用年数について解説します。
①シリコン塗料(耐用年数:10~15年)
シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスが良く、最も一般的に使用されている塗料です。耐候性に優れ、紫外線や雨による劣化を抑える効果があります。コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
②フッ素塗料(耐用年数:15~20年)
フッ素塗料は、高耐久・高性能で、長期間のメンテナンスが不要な塗料です。特に、耐候性・防汚性に優れており、雨や紫外線の影響を受けやすい環境に適しています。ただし、シリコン塗料に比べて価格が高めである点がデメリットです。
③無機塗料(耐用年数:20~25年)
無機塗料は、最も耐久性が高い塗料の一つです。紫外線や雨風に強く、塗膜が劣化しにくいため、長期間にわたって建物を保護できます。耐用年数が長いため、塗り替え回数を減らしたい方に適しています。ただし、施工費用が高く、対応できる業者が限られることもあります。
【屋根塗装】塗料ごとの耐用年数
屋根は外壁よりも紫外線や雨風の影響を直接受けるため、塗装の耐用年数が短くなりがちです。適切な時期に塗り替えを行うことで、屋根の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。
現在、屋根塗装で主に使用される塗料と、その耐用年数について解説します。
①シリコン塗料(耐用年数:8~15年)
シリコン塗料は、コストと耐久性のバランスが良いため、屋根塗装でも広く使用されています。
外壁塗装で使われるシリコン塗料よりも耐久性が求められるため、屋根専用のシリコン塗料が使用されることが一般的です。
②フッ素塗料(耐用年数:15~20年)
フッ素塗料は、耐候性・耐久性に優れた高性能塗料です。
特に紫外線や雨の影響を受けやすい屋根には最適で、長期間にわたって防水性を維持できます。
価格はシリコン塗料よりも高めですが、塗り替え頻度を減らせるため、長期的に見るとコストメリットがあります。
③無機塗料(耐用年数:20~25年)
無機塗料は、最も耐久性が高く、メンテナンスの手間を大幅に減らせる塗料です。
紫外線や雨風の影響を受けにくく、屋根の劣化を最小限に抑えることができます。
ただし、施工費用が高くなるため、初期費用を抑えたい方には向いていません。
屋根塗装と外壁塗装、どっちを先にやるべき?
屋根と外壁の塗装を検討する際に、「どちらを先に塗るべきか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。基本的には、屋根と外壁を同時に塗装するのが理想的です。なぜなら、足場の設置費用を節約できるため、コストを抑えられるからです。
ここでは、屋根と外壁を同時に塗装すべき理由と、それぞれを先に塗るべきケースについて解説します。
屋根と外壁は同時に塗装すべき?
屋根と外壁の塗装を考える際、「一緒に塗装すべきか?」と悩む方も多いでしょう。結論から言うと、屋根と外壁は同時に塗装するのが理想的です。その理由を詳しく解説します。
① 足場代を節約できる
塗装工事では、足場の設置が必要になります。
屋根と外壁を別々に塗装すると、その都度足場を組み直すことになるため、足場代が二重にかかってしまうのです。足場の設置費用は一般的に15万~25万円前後かかるため、一度の工事でまとめて塗装すれば大幅なコスト削減になります。
② 塗装の仕上がりが統一される
屋根と外壁を別々に塗装すると、経年劣化の進み方に差が出るため、家全体の見た目に違和感が生じることがあります。同時に塗装すれば、屋根と外壁の色合いやツヤの統一感を保つことができ、美しい仕上がりになります。
③ 工期を短縮できる
屋根と外壁を別々に塗装すると、それぞれの工事期間が発生するため、足場の設置・撤去の作業もその都度必要になります。一方、同時に塗装すれば1回の施工で済むため、工期を短縮できるのがメリットです。
④ただし、状況によっては別々の施工が必要な場合も
基本的には同時施工が望ましいですが、屋根や外壁の状態によっては、先にどちらかを塗装すべきケースもあります。
屋根塗装を優先すべきケース
屋根と外壁の塗装は同時に行うのが理想ですが、状況によっては屋根塗装を先に行うべき場合もあります。特に以下のようなケースでは、屋根塗装を優先するのが望ましいでしょう。
① 雨漏りのリスクがある場合
屋根は建物の中でも最も雨風の影響を受けやすい部分です。塗装が劣化すると防水性が低下し、雨漏りの原因になります。
雨漏りが発生すると、屋根材の下にある防水シートや木材が腐食し、修理費用が高額になる可能性があります。屋根の劣化が進んでいる場合は、外壁よりも先に屋根の塗装を行うのがベストです。
② 屋根の劣化が著しい場合
屋根の塗装は、外壁よりも劣化が進みやすい傾向があります。日常的に目にしにくいため、気づかないうちに塗膜の劣化が進んでいることも少なくありません。
以下のような症状がある場合は、屋根塗装を優先的に検討しましょう。
- 屋根の色あせがひどい
- コケやカビが発生している
- 塗膜が剥がれている
- 屋根材の表面がザラザラしている
③ 夏の暑さ対策をしたい場合
屋根は直射日光を受けるため、室内の温度にも大きく影響します。遮熱塗料や断熱塗料を使用することで、室内の温度上昇を抑え、省エネ効果が期待できます。
特に夏場の暑さが厳しい地域では、屋根塗装を優先することで冷房費の節約にもつながるため、外壁より先に施工を検討するとよいでしょう。
外壁塗装を優先すべきケース
屋根塗装を先に行う方が良い場合がある一方で、外壁塗装を優先すべきケースも存在します。以下のような状況では、外壁塗装を先に検討するとよいでしょう。
① 外壁のひび割れ(クラック)が目立つ場合
外壁にひび割れ(クラック)が発生している場合は、早めに補修と塗装を行うことが重要です。
特に、ひび割れが深く広がっている場合は、雨水が建物内部に侵入し、構造部分の劣化を招く恐れがあります。そのまま放置すると、外壁の下地や内部の断熱材が傷み、大がかりな修繕が必要になる可能性もあるため、屋根より先に外壁の塗装を行うべきでしょう。
② 美観を優先したい場合
外壁は建物の外観を大きく左右するため、「見た目をきれいにしたい」という理由で塗装を検討するケースもあります。
外壁の色あせや汚れが目立つ場合、屋根よりも先に塗装を行うことで、建物全体の印象を大きく改善できます。また、家の売却やリフォームを考えている場合も、外壁の美観を整えることで資産価値の向上につながるでしょう。
③ 外壁の防水機能が低下している場合
外壁の塗膜は、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。しかし、塗装の劣化により防水機能が低下すると、外壁の内部に水が染み込みやすくなります。
以下のような症状が見られた場合は、外壁塗装の優先施工を検討しましょう。
- 手で触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
- 外壁の塗膜が剥がれている
- 雨の後に外壁が乾きにくい
防水機能が低下した外壁を放置すると、建物内部の腐食やカビの発生につながるため、早めのメンテナンスが必要です。
屋根塗装と外壁塗装のベストな施工時期とは?
塗装工事を行う際、「いつ塗装するのがベストなのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。屋根や外壁の塗装は、適切な施工時期を選ぶことが重要です。築年数や前回の塗装からの経過年数、塗料の種類によっても、最適なタイミングが異なります。
ここでは、築年数・劣化具合に応じた最適な塗装時期について解説します。
築年数・前回の塗装から考える施工タイミング
塗装の最適なタイミングは、築年数や前回の塗装からの経過年数を基準に判断できます。ここでは、屋根や外壁の塗装時期を決めるための3つのポイントを紹介します。
①築10~15年が塗装の目安
新築の家でも、築10年を過ぎると外壁や屋根の塗膜が劣化し始めます。特に、外壁の色あせやチョーキング現象(手で触ると白い粉がつく状態)、屋根のコケやカビ、塗膜の剥がれなどが見られる場合は、塗装の検討が必要です。劣化を放置すると、防水機能が低下し、雨漏りや外壁のひび割れが進行する可能性があるため、築10年を過ぎたら専門業者に点検を依頼するとよいでしょう。
②前回の塗装から10~15年経過している場合は要注意
一度塗装をした建物でも、使用した塗料の耐用年数を基準に再塗装のタイミングを判断することが大切です。一般的に、シリコン塗料なら約10~15年、フッ素塗料なら約15~20年、無機塗料なら約20~25年が塗り替えの目安とされています。ただし、気候条件や建物の立地によっては、耐用年数よりも早く劣化が進むことがあるため、定期的なチェックが欠かせません。
③劣化の症状を見逃さないことが重要
築年数や前回の塗装時期だけでなく、実際の劣化状況を確認しながら適切なタイミングを判断することが重要です。外壁のひび割れや塗膜の剥がれ、屋根の色あせやカビの発生などのサインが見られたら、塗り替えのサインと考えましょう。塗装の時期を適切に見極めることで、建物の耐久性を維持し、余計な修繕費用を抑えることができます。
屋根と外壁塗装のタイミングを調整する方法
屋根と外壁は、同じ塗料を使用したとしても耐用年数が異なるため、次回の塗り替え時期がズレてしまう可能性があります。この問題を解決するためには、以下の2つの方法を検討するとよいでしょう。
① 屋根塗装のタイミングにあわせて同時に塗装する
屋根の塗装は、外壁よりも早く劣化しやすいため、屋根の塗り替え時期に合わせて外壁も同時に塗装するのが一般的です。たとえば、屋根塗装の耐用年数が10年、外壁塗装の耐用年数が15年の場合、本来なら外壁の塗り替えはまだ不要かもしれません。しかし、次回の足場代を節約するために、外壁の塗装も合わせて行うという選択肢があります。
② 屋根と外壁で塗料を変えて耐用年数をそろえる
もう一つの方法として、屋根にはより耐久性の高い塗料を使用し、外壁の塗り替え時期と合わせるという工夫もできます。例えば、屋根には耐用年数20年以上のフッ素塗料や無機塗料を使用し、外壁にはシリコン塗料を使用することで、屋根と外壁の耐用年数を揃え、次回の塗り替え時期を統一することが可能です。
これにより、将来的にも足場代の節約ができ、メンテナンスの手間を軽減できます。
まとめ~川崎市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
屋根や外壁の塗装は、適切なタイミングで行うことで建物の寿命を延ばし、余計な修繕費を抑えることができます。一般的に、外壁塗装の耐用年数は10~25年、屋根塗装は8~25年ですが、使用する塗料の種類や気候条件によっても異なります。
劣化が進むと、塗装だけでは補修が難しくなり、大規模な修繕が必要になることもあります。少しでも劣化の兆候を感じたら、早めに専門業者に相談し、適切なメンテナンスを行いましょう。
「そろそろ外壁塗装の時期かもしれない」と感じたら、まずは自宅の外壁の状態を確認し、信頼できる業者に相談してみましょう。適切なメンテナンスを行うことで、住まいの寿命を延ばし、美観を保つことができます。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)