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塗装から一定の期間が経過すると、外壁に色褪せや汚れが目立つようになってくるため、2回目以降の外壁塗装に取り組まれるケースが多くなります。
塗装の際に活用する塗料にもよりますが、一般的に10年から15年程度が経過する頃には前回の塗装も劣化が生じますので、外壁塗装のタイミングとなります。
2回目以降に取り組まれる方の多くは、「前回と同じように取り組めば良い」とお考えで、ご相談をお受けします。
ただ、1回目と2回目以降では、外壁材そのものに劣化症状がみられるような場合もありますので、まったく同じように取り組めないケースも珍しくありません。
そのため、2回目以降の外壁塗装においては、2回目以降だからこそ生じる注意点について理解しておく必要があるのです。
そこでここでは、2回目以降の外壁塗装について、その概要や注意点、2回目以降に生じる劣化や損傷、メンテナンス内容などを踏まえて、プロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
2回目以降の外壁塗装での特徴や注意点
はじめて外壁塗装に取り組まれる方は、『こだわりの外観イメージ』『いつまでも綺麗を保ちたい』『建物を大事にしたい』などといった、大きなテーマで取り組まれたものだと思います。
満足のいく仕上がりになった方もおられれば、「次はこうしたい」といった、新たなテーマを設定して取り組みたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
いずれにおいても、2回目以降の外壁塗装においては、前回の経験を踏まえて取り組まれることになりますが、2回目以降だからこそ注意しなければならない点があります。
それは、建物そのものが前回よりも劣化や損傷が生じている可能性があるためです。
ではどのような点に注意しなければならないのか、具体的な内容について詳しくご紹介していきましょう。
・2回目以降の外壁塗装での注意点
外壁塗装が2回目ということになると、新築から少なくとも20年から30年程度は経過しているのではないかと考えます。
1回目の外壁塗装時には、まだまだ建物も新築時の状態を維持することができており、外壁塗装によって美観を取り戻せたのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装が2回目や3回目ということになると、それだけ経年によって建物のいたるところに劣化や損傷が見られるようになります。
外壁塗装によって外観イメージは綺麗にはなりますが、それだけで劣化を完全に食い止めることはできなくなってしまいます。
そのため損傷の程度によっては、外壁の下地に補修をした上でないと塗装が出来ないことや、もはや塗装だけでは補修できず外壁そのもののメンテナンスが必要となるケースもあります。
そのようなことから、2回目以降の外壁塗装においては、
- 1回目の時よりも補修が必要となるケースが多い
- 補修の程度によっては前回よりも外壁塗装のコストが高くなる
- 外壁のカバー工法や張り替えといったメンテナンスが必要となるケースもある
などといった可能性があると認識しておく必要があります。
もちろん建物の状態についてはそれぞれです。
前回の塗装時においてグレードの高い塗料を活用しているようなケースであれば、外壁の状態も維持できている可能性がありますし、こまめに塗り替えをしているようなケースにおいても同様のことが言えます。
・2回目以降の外壁塗装で見られる建物の劣化や損傷
戸建住宅の外壁材は、サイディング外壁やモルタル、金属外壁などが多く見られます。
例えば、近年多く採用されているサイディング外壁であれば、外壁材の耐用年数は30年以上と言われることもあり、かなり高い耐久性を持っていることがわかります。
ただ、外壁材の耐用年数は、あくまでメンテナンスをした上での数値であるため、劣化を見逃していた場合には、耐用年数を待たずに大きく損傷してしまう可能性があります。
サイディング外壁の場合であれば、外壁材と外壁材の隙間を埋めている目地にひび割れが入るようなことや、ひどいものになると外壁材そのものが浮いたり反ったりしているものも見受けられます。
ほんの少しのひび割れであっても、その箇所から雨水が浸入すると、その雨水がどんどん内部に溜まってきて、外壁内部を腐食させてしまいます。
すると、とても頑丈なサイディングボードも、雨水の影響によって浮いてくることや反ってしまうようなことも生じてしまうのです。
そのようなことから、一般的に外壁塗装のタイミングは、前回の塗装から10年~15年と言われますが、外壁の劣化や損傷が著しくみられているような場合であれば、そのタイミングを待たずに補修しなければなりません。
・損傷の具合によっては早急な補修が必要に
前回の外壁塗装の塗膜や外壁材そのものの劣化症状について詳しくは後述いたしますが、前回塗装時より5年が経過する頃から少しずつ現れるようになります。
最初は、汚れが目立つようになってきて、色褪せや手に白い粉がつくチョーキング現象と呼ばれる症状が見られるようになります。
そもそも外壁塗装に活用する塗料は、汚れがつきにくい防汚性能に優れているため、汚れが目立つようになってきたということは劣化が生じているサインになります。
また、塗膜にどんどん劣化が進んでいくと、塗膜そのものが剥がれてしまうことや、浮いてしまうようなこともあります。
塗料は外壁材そのものにしっかりと定着するように、専用の下地塗料を塗装した上に、強固な塗膜をつくるために上塗り塗料を塗り重ねていきます。
そのため、塗膜が簡単に剥がれるようなことは基本的にありません。
しかしそれでも塗膜に剥がれや浮きが見られているということは、塗料の定着性も衰えていると捉えられますので、すでに塗料の機能は失われている状態にあると考えられます。
塗料の防水機能まで失われてしまうと、外壁材そのものに紫外線や風雨などといった外的要因が影響を及ぼすようになります。
外壁材はそもそも水に弱い性質のものもありますので、場合によってはそのまま雨水が染み込んでしまう可能性もあります。
雨水が染み込んで外壁内部が腐食することや、温度上昇によって乾燥し膨張と収縮を繰り返すことによってひび割れや反りなどの症状が現れるようなこともあります。
そのような状態になってしまうと、もはや外壁塗装では補修することができず、外壁のカバー工法や張り替えなどによってメンテナンスしなければならないケースもあります。
そのため、外壁の状態については常に意識しておくようにし、適切なタイミングで2回目以降の塗装に取り組めるようにすることが大切です。
外壁に見られる劣化や損傷と外壁塗装のタイミング
2回目以降の外壁塗装に取り組まれる場合、冒頭からもお伝えしている通り、外壁の劣化や損傷具合に合わせたタイミングで行うことが重要になります。
損傷したままそのまま放置していると、損傷の程度がどんどん大きくなってしまって、もはや外壁塗装によってメンテナンスができない状態になってしまうからです。
外壁の劣化は、初期の症状から中期・後期というように、症状もどんどん進行していくことになります。
そのため、どのような劣化症状がどの時期に生じるのか把握しておけば、適切なタイミングで外壁塗装に取り組むことが可能になります。
ここでは、外壁に見られる劣化症状について詳しくご紹介いたしましょう。
・汚れ・カビの発生など
前回の外壁塗装時より5年が経過する頃から、少しずつ汚れが目立つようになってきます。
少々の汚れであれば、家庭用の高圧洗浄機や柔らかいスポンジなどを用いて、専用の洗剤で洗浄すれば、落とすことができます。
外壁に付着する汚れは、砂ぼこりや油、排気ガスなどの化学物質によるものが多く、これらが蓄積してくると、どんどん黒ずんで目立つようになってきます。
そもそも塗料には、親水機能などといった汚れを雨水で流してしまう機能や、塗膜そのものが汚れを付着させにくい性質のものがあります。
しかしそれでも汚れが付着するということは、それらの機能が衰えつつあると捉えられます。
また、日当たりの悪い箇所や水はけの悪い場所などであれば、カビや藻、苔が発生するようなケースもあります。
これも塗料の機能である防カビ性が衰えている証拠になりますので、そろそろ外壁塗装の検討に入る時期であると言えます。
・色褪せ・チョーキング現象
外壁に汚れが目立つようになると、さらには色褪せやチョーキング現象と呼ばれる症状が現れるようになります。
特に日当たりの良い箇所とそうでない箇所を比較すると、明らかに色褪せしているのが確認できます。
色褪せは紫外線の影響によって塗膜が劣化しているという状態です。
外観イメージも色褪せが明確になってくると古びたような印象になってくるため、かなり美観を損なうことになってしまいます。
またこの時期によく見られる症状としてチョーキング現象があります。
チョーキング現象とは、外壁の塗膜に手を触れると白い粉がつく症状のことで、塗料の成分が分離して浮き出ている状態を指しています。
チョーキング現象は塗膜が紫外線の影響を受けて生じる症状で、かなり塗膜の劣化が進行している状態と捉えることができます。
そのようなことから、塗装業者に相談して外壁の状態を確認してもらうことが必要な時期であると言えるでしょう。
・塗膜のひび割れ・浮き・剥がれ
色褪せやチョーキング現象が明らかになってくると、次に塗膜のひび割れや浮き、剥がれといった症状が見られるようになります。
外壁塗装に活用する塗料は、基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りされることになります。
外壁材そのものの下地を洗浄して整えた上で、専用の下塗り材を塗装し、さらに上塗り材を2回重ね塗りして、強固な塗膜を作り出していきます。
下塗り材は下地と上塗り材とをしっかりと密着させるために塗装されるものですから、本来であれば簡単に浮いたり剥がれたりするようなことはありません。
ただこのような状態が表れるということは、塗膜の劣化はもちろんのこと、塗料の密着性も失われているということになりますから、速やかに塗り替えが必要な状態であると言えます。
この状態のまま放置していると、外壁材に紫外線や風雨などといった影響を及ぼすようになり、外壁材そのものが劣化や損傷してしまうことになるからです。
そのようなことから、塗装業者に状態を確認してもらった上で、外壁塗装の具体的な取り組みを進めていくことをおすすめします。
・外壁材のひび割れ、欠け
塗装面の塗膜に劣化や損傷がしている状態で放置していると、外壁材そのものにひび割れや欠けなどといった症状が現れるようになります。
また、外壁材と外壁材の目地に充填されているシーリング材にも、ひび割れや痩せ、亀裂などといった症状も見かけます。
外壁材のひび割れや欠けについては補修する必要があり、シーリングの損傷においては新しいものに打ち替えしなければなりません。
このような状態は、雨が降るたびにどんどん外壁内部に雨水が浸入しているような状態ですから、速やかに塗装業者に相談することをおすすめします。
このまま放置していると、外壁材そのものが損傷してしまって、外壁塗装だけではメンテナンスできなくなってしまいます。
・外壁材の反り・剥がれなど
外壁の損傷が進んでしまうと、サイディング外壁が反ったり剥がれたりしている状態や、モルタル外壁の構造クラックと呼ばれる大幅なひび割れが見られるようになります。
このような状態になってしまうと、もはや外壁塗装だけではメンテナンスが難しい状況にあります。
そのような症状が現れる前に、早めに2回目の外壁塗装に取り組んでおくようにしましょう。
まとめ
2回目以降の外壁塗装について、その概要や注意点、2回目以降に生じる劣化や損傷、メンテナンス内容などを踏まえて、詳しくご紹介しました。
外壁塗装も2回目以降となると、建物の劣化も進行していることから、ただ塗装するだけではなく、補修などを踏まえて塗装工事が必要となるケースが多くなります。
そのようなことから、日頃から外壁の状態を確認しておくようにし、劣化症状に応じたタイミングで外壁塗装に取り組むようにすることが大切です。
また、2回目以降の外壁塗装において使用する塗料は、前回の塗料との相性もあることから、経験や知識を持った塗装業者に依頼することが重要になります。
そのため、外壁塗装・屋根塗装を検討している場合には、実績豊富な地元の塗装業者に相談し、アドバイスを受けながら外壁のメンテナンスを進めていくと良いでしょう。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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