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外壁塗装は住まいを美しく保つだけでなく、住宅の寿命を延ばすためにも非常に重要な工事です。
しかし、どのような点に注意して塗装業者を選べば良いのか、また費用はどの程度見込むべきなのか、分かりにくい部分も多いでしょう。
特にダイワハウスのような大手住宅メーカーの注文住宅を持つご家庭では、外壁の特性や塗装に際しての注意点があります。
この記事では、ダイワハウスの外壁塗装における重要なポイントを、費用の相場から、一般の塗装業者とダイワハウスとの依頼先のメリット・デメリット、そして選択の際の具体的なアドバイスを踏まえて、川崎市のプロの塗装業者の目線からわかりやすく解説します。
ダイワハウスの外壁塗装の注意点
ダイワハウスの注文住宅にお住まいであるとしても、外壁塗装を検討する際、その特性や適切な方法について十分に理解しているかといえばそうではないと思います。
ダイワハウスの住宅は、一般的な住宅とは異なる特殊な素材や構造を使用していることが多く、塗装の際には特別な注意が必要です。
ここでは、ダイワハウスの外壁塗装に関する具体的な注意点を、プロの視点から解説していきます。
・サイディングの厚みでシーリング費用が高くなる傾向に
ダイワハウスのサイディングは、一般的な住宅に使用されるサイディングと比較して、その厚みに大きな違いがあります。
具体的には、ダイワハウスのサイディングの厚みは16mmから26mmとされています。
これに対して、一般的なサイディングの厚みは14mmから18mm程度であるため、ダイワハウスのサイディングはより厚みがあると言えます。
この厚みがあることにより、サイディングの耐久性や断熱性が高まり、住宅の保護につながりますが、一方で塗装やメンテナンスの際には特別な注意が必要になります。
特に、サイディングの厚みがあることによって発生するのが、シーリング費用です。
シーリングは、サイディングのパネル同士の接合部や隙間を埋めるために使用されるゴム状に硬化する素材で、外壁の防水性や気密性を高める重要な役割を果たします。
ダイワハウスのサイディングは、パーツが比較的狭く設計されており、その結果、張り合わせの目地が一般的なサイディングよりも多くなります。
これらの目地をしっかりとコーキングするためには、より多くのシーリング材が必要となり、結果的にコーキング作業にかかる費用が高くなる傾向にあります。
また、サイディングのパーツが狭いと、それだけ細かい作業が必要となり、作業時間も長くなりがちです。
コーキング作業は技術的な精度が求められるため、作業にかかる手間と時間は直接的に費用に反映されます。
そのため、ダイワハウスの外壁塗装を検討する際には、サイディングの厚みとパーツの狭さがもたらすコーキング作業の特性を理解し、適切な予算計画を立てることが重要です。
・光触媒塗料でコーティングされている外壁材「DXウォール」
ダイワハウスの外壁材に採用されている「DXウォール」は、その表面が光触媒塗料でコーティングされていることが特徴です。
光触媒塗料は、光の力を利用して自浄作用を促進する技術で、外壁を汚れにくくするとともに、有害物質を分解し空気を浄化する働きがあります。
このため、DXウォールは環境にやさしく、メンテナンスの手間を減らす効果が期待できる革新的な外壁材として注目されています。
しかし、この光触媒塗料でコーティングされたDXウォールに対して、短期間で異なる性質やグレードの塗料を塗り重ねることは推奨されていません。
光触媒塗料の性質上、他の塗料との相性や化学反応を考慮する必要があり、特に新しい塗料が光触媒の機能に影響を与える可能性があるからです。
塗り重ねることで、DXウォール本来の自浄作用や空気浄化機能が低下する恐れがあります。
一般的に、DXウォールのような特殊な外壁材に対して塗装を行う際は、10年程度経過して既存のコーティング層がある程度劣化している場合が再塗装の適切なタイミングとされています。
この期間を経過していれば、新たな塗料を塗り重ねることが可能で、DXウォールのメンテナンスや美観の回復を図ることができます。
再塗装を検討する際には、DXウォールに適した塗料の選定が重要です。光触媒コーティングとの相性を考慮し、外壁の機能を維持しつつ、望ましい仕上がりを実現するための専門的な知識が必要となります。
・2000年以前に建てられた住宅での注意点
2000年以前に建てられたダイワハウス住宅では、外壁に関して表面が剥がれたり、膨れたりする現象が発生しやすいとされています。
これは、当時使用されていた建材や塗料の経年劣化が主な原因であり、特に外壁の保護層が劣化することにより、水分の侵入や温度変化による影響を受けやすくなるためです。
このような現象は、住宅の美観だけでなく、構造的な安全性にも影響を及ぼす可能性があり、十分な注意が必要です。
さらに、この時期に建てられた住宅の外壁劣化は、単純な塗装のみでは解決できない場合が多いことが指摘されています。
外壁の表面が剥がれたり、膨れたりする問題は、外壁材自体の損傷や内部構造の問題を示していることがあり、これらは塗装をしても根本的な解決にはなりません。
したがって、このような症状が見られる場合には、外壁の状態を専門家が詳細に調査し、損傷の程度に応じた適切な処置が必要となります。
実際に、外壁材の張替えや大規模な修繕が必要となるケースもあります。
張替えや修繕には、一定の費用と時間が必要となりますが、住宅の価値を維持し、さらなる損傷を防ぐためには避けて通れない選択と言えるでしょう。
ダイワハウスの外壁塗装の費用相場
ダイワハウスのような注文住宅では、外壁材の特性や施工方法によって、塗装にかかる費用が異なるため、事前に費用相場を理解しておくことが重要です。
しかし、多くの住宅所有者にとって、外壁塗装の費用相場はどの程度なのか、具体的にどのような要素が費用に影響を与えるのかは、分かりにくいものです。
そこでここでは、ダイワハウスの外壁塗装にかかる費用相場について、その内訳や影響要素を分かりやすく解説します。
・ダイワハウスに依頼する場合
ダイワハウスに依頼する場合の外壁塗装費用について、具体的なポイントを基に詳細な解説を行います。
ダイワハウスに外壁塗装を依頼した場合、費用は延べ床面積が30坪の住宅でおおよそ150万円から350万円程度となることが一般的です。
この幅が存在するのは、住宅の外壁の状態、選択する塗料の種類、さらには追加作業が必要かどうかによって費用が変動するためです。
ダイワハウスの住宅では、凹凸が激しいサイディングを使用しているケースが多く見られます。
この凹凸が激しいサイディングは、一般的な平滑な外壁材と比較して塗装面積が大きくなります。
その結果、塗装に必要な塗料の量が増加し、塗装作業の手間も増えるため、通常の外壁塗装と比較して約1.3倍から1.7倍程度の費用がかかる傾向にあります。
この特性は、ダイワハウスの外壁塗装の費用を算出する際に重要な考慮点となります。
ダイワハウスの外壁塗装では、外壁自体の塗装だけでなく、屋根塗装や付帯部の塗装(雨戸、シャッターなど)、軒裏の塗装、雨樋の修理や交換など、併せて行う追加作業が発生する可能性があります。
これらの追加作業は、外壁塗装の効果を最大化し、住宅の保護を徹底するために非常に重要ですが、同時に費用負担も大きくなります。
特に、屋根塗装や軒裏の塗装は、外壁塗装とは別に専門的な技術や材料を要するため、これらの作業を含めた総費用は、単純な外壁塗装の費用を上回ることになります。
・一般の塗装業者に依頼する場合
一般の塗装業者に依頼する場合の外壁塗装費用とその要因について、具体的なポイントを基に詳細な解説を行います。
一般の塗装業者に外壁塗装を依頼した場合、延べ床面積が30坪の住宅での費用相場は、おおよそ100万円から200万円程度となります。
この費用範囲は、ダイワハウスに直接依頼する場合と比較して、一般に低めに設定されています。
その主な理由は、地元の塗装業者が自社で施工を行うことが多く、下請けを活用しないため中間マージンが発生しないことにあります。
コストパフォーマンスの向上に大きく寄与し、多くの住宅所有者にとって魅力的な選択肢となっています。
一方で、塗装する塗料の種類やグレードによって、塗装費用は大きく異なる点には注意が必要です。
高品質の塗料や特殊な機能を持つ塗料を選択する場合、それに伴うコストも高くなります。
例えば、長期間の耐久性や特別な美観を実現する塗料、または環境に優しい素材を使用した塗料などは、一般的な塗料よりも価格が高めに設定されていることが多いです。
そのため、塗装工事の見積もりを取る際には、使用する塗料の種類やグレードを明確にし、費用と性能のバランスを考慮した上で適切な選択をすることが重要です。
ダイワハウスの外壁塗装は一般の塗装業者に依頼するのがおすすめ
ダイワハウスのような大手住宅メーカーの注文住宅では、外壁の特性を理解した上での適切な塗装が必要とされます。
しかし、ダイワハウスに直接依頼する方法と一般の塗装業者に依頼する方法では、コストやサービスの面で異なる点があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここでは、なぜダイワハウスの外壁塗装を一般の塗装業者に依頼することがおすすめなのか、その理由とメリットを明らかにしていきます。
・ダイワハウスに依頼する場合
ダイワハウスに直接外壁塗装を依頼する場合、いくつかの重要なポイントがあります。それぞれのポイントに基づいて、詳しく解説していきます。
ダイワハウスに外壁塗装を依頼した場合、その大きなメリットとして、外壁材に最も適した塗料の選定と塗装方法による施工が挙げられます。
ダイワハウスでは、住宅の特性を熟知した上で、最適な塗料を選択し、長年の経験と研究に基づいた塗装方法で作業を行います。
このため、施工後の仕上がりの質や耐久性について、高いレベルの安心感を得ることができます。
特に、特殊な外壁材を使用している住宅の場合、専門的な知識が必要となるため、依頼することの価値は大きいと言えます。
一方で、施工は下請けの塗装業者が行うことが多いため、中間マージンが発生します。
この中間マージンは、最終的な塗装費用に上乗せされる形で顧客に転嫁されることになり、費用が高くなる一因となります。
ダイハウスに依頼する安心感と、高まる費用のバランスを考える際の重要なポイントです。
また、塗装作業がダイワハウスのマニュアルに沿って行われることが挙げられます。これにより、塗料の選択肢がダイワハウスの推奨するものに限定される可能性があります。
ダイワハウスの住宅に最適な塗料を使用し、品質管理を徹底することで、施工の品質を保証することを目的としています。
しかし、特定の塗料の使用を希望する顧客にとってはデメリットとなる場合があります。
・一般の塗装業者に依頼すべき理由
一般の塗装業者に外壁塗装を依頼することには、いくつかの有益な理由があります。
一般の塗装業者の中には、ダイワハウスの住宅に関する豊富な施工実績を持つ業者も存在します。
これらの業者を選択することで、ダイワハウスの建築物特有の外壁材や構造に適した専門知識と経験を持ったプロフェッショナルに作業を任せることができます。
施工実績が豊富な業者であれば、特殊な塗装方法や注意が必要な点を熟知しているため、安心して塗装工事を依頼することが可能です。
ダイワハウスに直接依頼するよりも、一般の塗装業者に外壁塗装を依頼した方が、費用を3割から5割以上削減できる可能性があります。
これは、中間マージンが発生しない、運営コストが異なるなど、一般の塗装業者がよりコスト効率良くサービスを提供できるためです。
また、競争原理が働く地域の業者間での価格競争も、費用削減につながります。結果として、同じ品質のサービスをより低コストで受けられる可能性があるのです。
もう一つの大きなメリットは、取り扱っている塗料の種類が多いことです。
ダイワハウスに依頼する場合、推奨される塗料の選択肢に限りがある場合がありますが、一般の業者ではさまざまなメーカーの塗料から選択することが可能です。
これにより、特定の機能性を求める場合や、コストパフォーマンスを重視する場合など、住宅オーナーのニーズに合わせた最適な塗料を選択できるため、カスタマイズされた塗装が実現します。
ただし、業者選びには慎重に行う必要があり、事前の相談や見積もり、過去の施工事例の確認を怠らないことが、成功への鍵となります。
・一般の塗装業者に依頼する際の注意点
一般の塗装業者にダイワハウスの外壁塗装を依頼する際には、成功へ導くために留意すべきいくつかの重要なポイントがあります。
①ダイワハウスの施工実績・施工事例の確認
一般の塗装業者を選択する際は、ダイワハウスの住宅の施工実績や施工事例を確認することが極めて重要です。
ダイワハウスの住宅は特殊な外壁材を使用していることが多く、これに適した塗装技術や知識が求められます。
業者が以前にダイワハウスの住宅の塗装を手掛けた実績があるかどうかを確認することで、その業者が自宅の塗装に適しているかを判断できます。
②見積書に詳細が記載されているか
提出される見積書は、塗装費用の透明性と、施工内容の明確性を示す重要な書類です。
見積書には、使用する塗料の種類、塗装の範囲、作業にかかる日数、費用の内訳など、施工に関わる詳細が全て記載されている必要があります。
これにより、予期せぬ追加費用が発生するリスクを避け、安心して工事を進められます。
③担当者の対応と説明の明確性
塗装工事を依頼する際、担当者とのコミュニケーションはスムーズであることが重要です。
担当者が提供する情報が明確で、質問や疑問に対して適切に回答してくれるかどうかを確認しましょう。これは、工事中のトラブルや誤解を避けるために必須のポイントです。
④保証やアフターサービスの充実度
塗装工事の品質を長期間保持するためには、保証やアフターサービスの充実が欠かせません。
塗装後に発生した問題に対して、どのようなサポートを提供してくれるのかを事前に確認しておくことが大切です。
保証期間の長さや、アフターサービスの内容をチェックし、安心して任せられる業者を選びましょう。
⑤提案力の高さ
塗装業者選びの際には、その業者がどれだけ多様な提案をしてくれるかも評価の対象となります。
自宅の状態や要望に合わせた、複数の塗料選択肢や色の提案、コストパフォーマンスの良い解決策を提示してもらえるかどうかは、業者の専門性と顧客への配慮を示す指標です。
まとめ~川崎市の屋根塗装・外壁塗装なら
外壁塗装は、住まいを守り美しく保つために非常に重要ですが、特にダイワハウスのような注文住宅をお持ちの方にとっては、その特性を理解した上で最適な塗装方法を選ぶことが求められます。
本記事では、ダイワハウスの外壁塗装における注意点、費用相場、そして一般の塗装業者に依頼するメリットと注意点について詳細に解説しました。
ダイワハウスの住宅の外壁塗装は、住宅の美観と機能を長期にわたって維持するために、専門知識と経験を備えたプロフェッショナルによる適切な施工が求められます。
川崎市の屋根塗装・外壁塗装なら、地元に密着し、実績豊富な塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)