外壁塗装を検討する際、「フッ素塗料は本当に長持ちするのか?」と気になっていませんか? フッ素塗料は耐用年数が長いと言われていますが、実際にどれくらい持つのか、他の塗料と比べてどうなのかを知りたい方も多いでしょう。
外壁塗装は一度施工すると10年以上はそのままになるため、塗料選びは慎重に行いたいものです。フッ素塗料は高価な部類に入りますが、その分耐久性が高く、結果的に塗り替えの回数を減らせる可能性があります。しかし、メリットだけでなく、デメリットや注意点も把握しておかないと「思っていたよりコスパが悪かった…」ということにもなりかねません。
この記事では、フッ素塗料の耐用年数や他の塗料(シリコン・無機)との違い、長持ちさせるポイントについて、外壁塗装のプロの視点で解説します。
※外壁塗装の耐用年数全般について詳しく知りたい方は『外壁塗装の耐用年数は何年?塗料別の寿命と長持ちさせるコツを川崎市の塗装業者が徹底解説』
目次
フッ素塗料の耐用年数は本当に長い?
フッ素塗料は「長持ちする塗料」として広く知られていますが、実際にどれくらいの耐用年数があるのでしょうか? 一般的に「15〜20年持つ」と言われていますが、実際の寿命は塗装する環境や施工方法によっても変わります。
また、他の塗料と比較したときに本当にコストパフォーマンスが良いのかも気になるところです。たとえば、シリコン塗料は10〜15年、無機塗料は20〜25年ほどの耐用年数が期待できます。フッ素塗料はその中間に位置しますが、価格やメンテナンスの面でも違いがあります。
ここでは、フッ素塗料の平均的な耐用年数や、他の塗料との違いを詳しく見ていきましょう。
フッ素塗料の平均的な耐用年数とは
フッ素塗料の耐用年数は15〜20年程度とされており、他の一般的な塗料よりも長寿命です。適切に施工され、定期的なメンテナンスを行えば、さらに長持ちさせることも可能です。
ただし、塗料の種類や使用環境によって耐用年数は変動します。たとえば、紫外線の強い地域や海沿いの住宅では劣化が早まる可能性があります。一方、雨風の影響が少ない立地では、20年以上美観を維持できることもあります。
では、他の塗料と比べてフッ素塗料は本当に優れているのでしょうか? シリコン塗料・無機塗料との比較を見てみましょう。
■シリコン塗料との比較
- 耐用年数:10〜15年
- 価格:フッ素塗料より安価(コスパが良い)
- 特徴:耐久性があるが、フッ素塗料ほどの耐候性はない
シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れ、最も多くの住宅で採用されています。ただし、耐用年数はフッ素塗料より短いため、長期的な視点では塗り替えの回数が増える可能性があります。
■無機塗料との比較
- 耐用年数:20〜25年
- 価格:フッ素塗料よりも高価
- 特徴:非常に耐久性が高いが、施工の難易度が高い
無機塗料はフッ素塗料よりもさらに高耐久ですが、その分価格が高くなります。また、施工技術が求められるため、塗装業者の選定が重要になります。
フッ素塗料の耐久性を左右するポイント
フッ素塗料は耐久性の高い塗料として知られていますが、必ずしも「塗れば長持ちする」というわけではありません。耐用年数を最大限に活かすためには、いくつかの重要な要素を押さえておく必要があります。ここでは、フッ素塗料の寿命に影響を与える3つのポイントを解説します。
①下地処理と施工の質が重要
フッ素塗料の耐用年数は、施工の質によって大きく変わります。特に、以下の点が重要です。
- 下地処理が適切か:汚れや古い塗膜をしっかり除去しないと、密着性が低下し、剥がれやすくなる。
- 塗りムラや薄塗りを防ぐ:適切な厚みで塗装しないと、塗膜が早期に劣化する。
- 乾燥時間を守る:中塗り・上塗りの間隔を適切にとらないと、耐久性が落ちる。
そのため、経験豊富な塗装業者に依頼することが重要です。施工の質が低いと、せっかく高性能な塗料を使っても十分な耐久性を発揮できません。
②立地条件
塗装後の耐用年数は、家の立地や環境によって変わります。たとえば、以下のような条件では劣化が早まる可能性があります。
- 強い紫外線にさらされる地域(南向きの外壁など)
- 海沿い(塩害の影響を受けやすい)
- 湿気が多く、カビや苔が発生しやすい場所
逆に、風雨の影響を受けにくい北側の壁面などでは、耐久性がさらに向上することもあります。
③定期的なメンテナンス
フッ素塗料は耐久性が高いため、頻繁なメンテナンスは不要ですが、放置しすぎると劣化が進行しやすくなります。
具体的には、以下のようなメンテナンスを行うことで、塗膜の寿命を延ばせます。
- 定期的な外壁の点検(5年ごとがおすすめ)
- 汚れが気になる場合は、高圧洗浄や手洗いで清掃
- コーキング(目地のゴム材)の劣化チェック
特に、目地のコーキングが劣化すると、そこから水が入り、塗膜の剥がれやひび割れの原因になります。定期的にチェックし、必要に応じて補修を行うことで、フッ素塗料の耐用年数を最大限に活かすことができます。
フッ素塗料のメリット・デメリットを解説
フッ素塗料は「高耐久な塗料」として人気がありますが、すべての住宅に最適なわけではありません。耐用年数の長さや汚れにくさなどのメリットがある一方で、価格が高い・施工の難易度が高いといったデメリットもあります。
外壁塗装を成功させるためには、フッ素塗料の特徴を正しく理解し、自分の家にとって本当に最適なのかを判断することが大切です。
フッ素塗料のメリット
フッ素塗料は、他の塗料と比べて耐久性や防汚性に優れているため、長期間美しい外壁を維持できるのが特徴です。ここでは、フッ素塗料の主なメリットを詳しく解説します。
①耐久性が高く、塗り替え回数が減る
フッ素塗料の最大のメリットは、耐用年数が15〜20年と長いことです。シリコン塗料(10〜15年)よりも長持ちするため、塗り替えの回数を減らし、長期的なコストを抑えることができます。
特に、「一度の施工でできるだけ長持ちさせたい」「頻繁な塗り替えを避けたい」という方には、フッ素塗料が適しています。
②汚れがつきにくく、美観を維持できる
フッ素塗料は親水性が高く、雨水と一緒に汚れが流れ落ちやすい性質を持っています。そのため、外壁が汚れにくく、美しい状態を長期間維持できるのが特徴です。
特に、ホワイトやベージュ系の明るい色の外壁では、汚れが目立ちやすいため、フッ素塗料の防汚性が大きなメリットになります。
③紫外線や酸性雨に強く、劣化しにくい
フッ素塗料は、紫外線や酸性雨による劣化に強いのも大きな特徴です。紫外線の影響で塗膜が劣化すると、チョーキング(白い粉が出る現象)が発生しますが、フッ素塗料はこの劣化が起こりにくいため、長期間耐久性を保てます。
特に、日当たりの良い南側の外壁や、雨風の影響を受けやすい地域では、フッ素塗料の耐候性が大きな強みとなります。
フッ素塗料のデメリット
フッ素塗料には多くのメリットがありますが、すべての住宅に最適というわけではありません。高性能な塗料だからこそ、注意すべきポイントもあります。ここでは、フッ素塗料の主なデメリットを解説します。
①他の塗料に比べて価格が高い
フッ素塗料は、シリコン塗料やウレタン塗料に比べて高価です。一般的なシリコン塗料の施工費用が1㎡あたり2,500〜3,500円程度なのに対し、フッ素塗料は1㎡あたり3,500〜5,500円程度が相場となります。
そのため、初期費用が高くなることはデメリットの一つです。しかし、耐用年数が長いため、長期的に見れば塗り替えの回数が減り、トータルコストを抑えられる可能性があります。
②施工の難易度が高く、業者選びが重要
フッ素塗料は塗膜が硬く、密着性が強いため、施工に高い技術が求められます。経験の少ない業者が施工すると、塗りムラや剥がれが発生しやすいため、注意が必要です。
また、フッ素塗料は再塗装時に塗膜が剥がれにくいという特徴があります。そのため、次回の塗り替え時に下地処理が難しくなり、施工費用が高くなるケースもあります。
フッ素塗料を検討する際は、施工実績が豊富で信頼できる塗装業者を選ぶことが重要です。
③弾性が低く、ひび割れが起こる可能性がある
フッ素塗料は塗膜が硬いため、伸縮性(弾性)が低いという特徴があります。そのため、外壁にひび割れ(クラック)がある場合、フッ素塗料を塗るとひび割れが再発しやすいことがあります。
特に、モルタル外壁やクラックが発生しやすい住宅では、下地の補修や適切な下塗り材の選定が必要です。
フッ素塗料はどんな家におすすめ?
フッ素塗料は耐久性が高く、長期間にわたって外壁を保護できる優れた塗料です。しかし、すべての住宅に最適なわけではなく、建物の状況や住んでいる環境によっては、他の塗料のほうが適している場合もあります。
では、どのような家にフッ素塗料が向いているのでしょうか?
フッ素塗料が向いている家の特徴
フッ素塗料は高性能な塗料ですが、すべての住宅に適しているわけではありません。特に、以下のような家にはフッ素塗料が適していると言えます。
①長期的にメンテナンスコストを抑えたい家
「一度の塗装で長持ちさせたい」「できるだけ塗り替えの回数を減らしたい」と考えている方には、フッ素塗料が適しています。
フッ素塗料の耐用年数は15〜20年と長く、シリコン塗料(10〜15年)よりも塗り替え回数を減らせるため、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。
②紫外線や風雨の影響を受けやすい家
以下のような条件の住宅では、フッ素塗料の耐候性の高さが大きなメリットになります。
- 日当たりが良く、紫外線を強く受ける家(南向きの外壁など)
- 海沿いや高台にあり、塩害や強風の影響を受けやすい家
- 降雨量が多く、外壁が濡れやすい地域の家
フッ素塗料は紫外線・酸性雨・塩害に強いため、これらの環境下でも劣化しにくく、長持ちします。
③汚れを最小限に抑え、美観を維持したい家
フッ素塗料は親水性が高く、雨水と一緒に汚れが流れ落ちるため、長期間にわたってキレイな外壁を保てます。
特に、以下のようなケースではフッ素塗料の防汚性が活かされます。
- 明るい色(白・ベージュなど)の外壁で、汚れが目立ちやすい家
- 交通量の多い道路沿いにあり、排気ガスの汚れが付きやすい家
- 周囲に樹木が多く、コケやカビが発生しやすい家
フッ素塗料を選ぶ際のポイント
フッ素塗料は高耐久で優れた性能を持っていますが、適切な製品を選ばないと期待した効果を得られないこともあります。ここでは、フッ素塗料を選ぶ際に押さえておくべきポイントを解説します。
①主要メーカーとおすすめのフッ素塗料
フッ素塗料はメーカーごとに性能や成分が異なります。信頼性の高いメーカーの塗料を選ぶことで、長持ちしやすくなります。
- 日本ペイント(ファイン4Fセラミック):耐久性が高く、低汚染性も優秀
- 関西ペイント(アレスアクアフッソ):水性で扱いやすく、環境に優しい
- エスケー化研(クリーンマイルドフッソ):防カビ・防藻性能が高い
メーカーによって耐久性や仕上がりの質感が異なるため、施工業者と相談しながら選ぶのがおすすめです。
②耐用年数を最大限に活かす施工方法
フッ素塗料の耐久性を活かすためには、適切な施工が不可欠です。特に、以下の点に注意しましょう。
- 下地処理をしっかり行う(古い塗膜や汚れを除去)
- 塗装の乾燥時間を十分に確保する
- 適切な下塗り材を使用する(密着性を高めるため)
安価な施工業者の場合、工程を省略して耐久性が落ちることもあるため、施工実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
③信頼できる塗装業者を選ぶ
フッ素塗料は施工の難易度が高いため、業者選びが仕上がりの質に大きく影響します。信頼できる業者を見極めるために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 施工実績が豊富か(フッ素塗料の実績があるか)
- 見積もりに塗料の種類や施工工程が詳しく書かれているか
- 保証やアフターサポートがあるか
「相場より極端に安い業者」は、手抜き工事や下地処理の不備がある可能性があるため注意が必要です。
まとめ~川崎市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
本記事では、フッ素塗料の耐用年数や特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。フッ素塗料は耐久性が高く、汚れに強い塗料ですが、価格が高めで施工の難易度が高いといった注意点もあります。
フッ素塗料は、メンテナンスコストを抑えたい方や、紫外線・雨風の影響を受けやすい環境の家に特におすすめです。ただし、適切な施工をしなければ本来の耐久性を発揮できないため、信頼できる塗装業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装を検討している方は、フッ素塗料のメリット・デメリットをしっかり理解した上で、自宅に最適な塗料を選びましょう!
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
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この記事の著者について

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「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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