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外壁塗装を検討しているご家庭の中には、塗装工事後の保証について気になっている方も多いのではないでしょうか。
もし塗装工事後に不具合が出るとしたら、1年や2年が経過したころに現れてしまった場合でも保証を受けたいのは当然のことでしょう。
ただ、一部の悪質業者の場合には本当に1年や2年で不具合が出ることがありますし、『10年保証』などと謳っていても、保証内容が厳格に定められていて、適用されないようなこともあります。
そのようなことから多くの優良な塗装業者では工事に対する保証を付けており、塗料メーカーから保証を受けられるケースもあります。
そのようなことから、外壁塗装に取り組む際には、保証に着目しておくことがとても重要です。
そこでここでは、外壁塗装の保証について詳しくお伝えし、保証内容や注意点などについてプロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
外壁塗装の保証の特徴
『保証』と聞くと、1年から数年程度の『メーカーによる保証』をイメージする方は多いのではないでしょうか。
例えば、家電製品を購入し、使用している中で故障した場合、保証期間内であれば無料で修理などの対応を受けることができるというものです。
ただし、外壁塗装の場合、上記の事例のように塗料メーカーからの保証ではなく、塗装業者が独自に保証しているのが一般的となっています。
なぜ塗料メーカーの保証を受けることができないのか、塗装業者による保証とはどのようなものなのか詳しくご紹介しましょう。
外壁塗装は塗装業者による工事保証が一般的
外壁塗装の工事保証は、塗料メーカーによるものではなく、塗装業者が独自に保証内容を定めているのが一般的となっています。
それは、塗料メーカーは塗料に対する『製品保証』を行い、塗装業者は自社の工事に対する『工事保証』を行うことによって、それぞれに役割を果たしているためです。
『製品保証』と『工事保証』の違いについては後述しますが、なぜこのようになっているのかというと、実際に外壁に塗装して完成形をつくり出すのは塗装業者であるからです。
言い換えれば、塗料メーカーはあくまで塗料の製品を提供しているのみで、実際に塗装して完成品を提供している訳ではないのです。
そのようなことから、責任を持って完成形をつくり出している塗装業者が、独自に保証を行っているのです。
そのため、充実した内容の保証内容を提示している塗装業者は、それだけ塗装技術に自信を持っており、責任感の高さを感じられるのではないでしょうか。
外壁塗装は塗装業者のスキルや経験で完成形が大きく異なる
塗料は『半製品』と呼ばれます。
つまり、完成形として販売されている訳ではなく、塗装してはじめて完成するためにそのように呼ばれています。
とは言え、誰でも専用塗料を塗装すれば、同じような結果になる訳ではありません。
まず塗料には、塗料メーカーによって定められた決まりがあります。
定められた決まりとは『設計仕様』と呼ばれているもので、大きく『湿度』『乾燥時間』『希釈量』の3つが挙げられます。
湿度は85%以下の環境下で塗装するよう定められており、雨の日などのように湿度の高い日には塗装することができません。
乾燥時間については、基本三度塗りとなっている外壁塗装において、塗り重ねるためには一定の乾燥時間を経過してからでないと、強固な塗膜をつくり出すことができません。
希釈量については、2液型の塗料は油性ならばシンナー、水性ならば水と撹拌させることになりますが、一定の比率を守らねば、塗料の品質を保つことができません。
このような設計仕様については、職人のスキルが大きく反映されることになります。
悪質な塗装業者であれば、湿度の高い日でも塗装をしようとするかもしれませんし、三度塗りをしないことや時間短縮のために乾燥時間を守らない可能性もあります。
必要以上に希釈して、塗料の品質を低下させて塗装してしまうことも考えられます。
そのようなことから、塗料メーカーはあくまで製品に対する保証のみで、工事保証は塗装を行う業者が行っているのです。
塗料メーカーは施工管理ができない
塗料メーカーが工事保証できない理由として、塗装業者の施工管理ができないということも挙げられます。
1社の塗料メーカーが全国に数ある塗装業者が行う塗装工事を、すべて管理することは事実上不可能です。
仮に施工管理を行うとなると、上記でもお伝えしたとおり、設計仕様通りに塗装しているのか、確認しなければならないからです。
しかも、外壁塗装はこの設計仕様だけを守れば良いというものではなく、高圧洗浄や下地処理など、さまざまな工程を経て強固な塗膜をつくり出すことができます。
例えば高圧洗浄では、専用の高圧洗浄機を用いて外壁を強い水圧を用いて、汚れをしっかりと落としますが、汚れが残った状態で塗装すれば、すぐに塗料が剥がれ落ちてしまうことになります。
さらに言えば、高圧洗浄だけで落としきれない汚れなどについては手作業で行う必要がありますし、高圧洗浄後の水分がしっかりと乾燥してからでないと塗料がしっかりと付着しない可能性があります。
このような工程だけでも手を抜いてしまえば、せっかくの塗料の持つ機能を十分に引き出せないことになってしまいます。
そのほかにも、塗装工事はさまざまな工程があることから、それらをすべて塗料メーカーが管理することはできないのです。
外壁塗装の保証の種類とその内容
外壁塗装には、いくつかの保証の種類があります。
また塗装業者によっても保証内容が異なりますので、契約する際には保証内容に着目しておくことも大切です。
『工事保証』『製品保証』『メーカー保証』の違い
外壁塗装においては
- 工事保証
- 製品保証
- メーカー保証
の3種類の保証が存在します。
一般的に外壁塗装では塗装業者による『工事保証』が付いていることがほとんどですが、それぞれの違いについてご紹介しておきましょう。
工事保証とは、保証期間中に取り組んだ塗装工事において、損傷などのトラブルが生じた場合に、塗装業者が工事に対して保証を行うというものです。
塗装業者が独自に取り組んでいるものが多いため、保証年数や保証範囲は塗装業者によってまったく異なるものになります。
『製品保証』とは、塗料メーカーが塗装工事で使用した塗料に対して保証を行うというものです。
これは、あくまで塗料に対する保証であって、工事に対して保証するという性質のものではありません。
もし、塗料に問題があった場合には、塗料代金を上限として保証されることになります。
最後に『メーカー保証』ですが、これはメーカーが塗装工事に対して保証するというものです。
メーカー保証は、メーカーが施工管理が難しいという理由からほとんどのメーカーで行われていませんが、日本ペイントの『ダイヤモンドコート』においてはメーカー保証が付いています。
このダイヤモンドコートは、業界初の塗膜保証システムが特徴となっており、大手損害保険会社による「塗膜保証付保険」により保証されることになります。
ただし、取扱いについては塗装業者によっても異なりますから、気になる方は相談してみると良いでしょう。
工事保証の必要性は高い
一般的な外壁塗装においては、塗装後に塗装業者から保証書が手渡されることになります。
保証書に記載されている内容が、工事後においても保証されることになります。
優良な塗装業者の場合には、塗装が完了して終わりとは考えておらず、そこから本当の付き合いが始まると考えています。
塗装工事は職人の手によって行われるものではありますが、手作業で行うことから、何かのきっかけによって塗膜の剥がれやひび割れが生じてしまう可能性はゼロではありません。
もしそのような塗膜トラブルが生じた場合に、保証が付いていて、すぐに補修してもらうことができれば安心でしょう。
ただ、飛び込み営業を行っているような業者の中には、安価な価格で保証を付けていないケースが少なくありません。
手抜きをされているケースであれば、数年で塗膜トラブルが生じる可能性もありますが、どのような保証を受けることができず泣き寝入りしてしまうことになります。
そのため、工事保証の必要性は高いと認識しておくことがとても大切なのです。
優良な塗装業者による『工事保証』とは
優良な塗装業者であれば、工事保証において塗膜の著しい色あせや剥離、ふくれ、ひび割れなどに対して行われます。
工事終了後も定期点検が行われ、必要に応じて補修を行うようなケースもあります。
また、塗装業者の中には『第三者保証』に取り組んでいるケースも存在します。
『第三者保証』とは、塗装業者が加盟している団体や加入している保険会社によって保証を行うというものです。
保証内容はさまざまで、第三者が工事内容をチェックしたうえで工事保証を行うというものや、塗装業者が倒産したような場合に保証するようなものもあります。
優良な塗装業者は、あらゆる状況を想定して保証に取り組んでいるものですから、外壁塗装に取り組む際には保証内容にも注目することが大切です。
外壁塗装の『工事保証』の注意点
外壁塗装に取り組む際には、塗装業者が独自に行う『工事保証』に着目して、どのような内容を、どのくらいの期間に対して保証してもらえるのか確認しておくことが大切です。
保証内容はある意味、塗装業者の自信の表れでもありますから、保証内容が豊富であればあるほど、優良業者であると言い換えることもできるでしょう。
保証の対象を確認しておく
上記でもお伝えした通り、塗装業者の保証の対象は、塗装工事後の『著しい色あせ』『剥離』『ふくれ』『ひび割れ』などとなっています。
ただ、この内容も一律ではなく、塗装業者によって異なり、保証期間も違います。
例えば、塗膜のひび割れは保証の対象にしていないことが多いです。
ひび割れについては、塗装工事が原因ではなく生じることもあり、その原因を特定することが難しいからです。
また保証期間においても異なりますが、中には『20年保証』『30年保証』などといったものもみられます。
しかし、中身を確認すると、10年ごとの塗装工事が必要で、その都度費用が必要になるという、保証とは呼べないようなものも存在します。
現実的に必要だと考えられる保証がなされているか、確認しておくことが大事でしょう。
保証は施工の自信に繋がる
インターネットでは外壁塗装の悪質業者による被害もみられることから、優良業者の中には保証を徹底することによって、安心して工事に取り組めるように配慮しているケースもみられます。
上記でもお伝えしたような、塗膜に対する保証だけではなく、『満足度』『無料やり直し保証』あるいは『押し売りはしない』といった保証をしているケースも存在します。
これらの取り組みは、塗装工事に自信を持っており、また信頼を得るためであることは間違いありません。
このような安心に対する取り組みにも着目するといいでしょう。
まとめ
外壁塗装の工事保証について、保証の種類や内容、注意点、メーカー保証が難しい理由などについて詳しくご紹介しました。
優良な塗装業者では工事保証を付けており、塗装する塗料の種類によって保証内容を定め、安心して外壁塗装に取り組むことができるように配慮しています。
塗料メーカーが外壁塗装工事に対して保証するケースはそれほど多くなく、またメーカー保証が活用できる塗装業者も限られています。
その理由として、外壁塗装はあくまで塗装業者が完成させる工事であり、その工事を塗料メーカーが管理することが難しい状況にあるからです。
そのため、これから外壁塗装や屋根塗装に取り組みたいのであれば、経験豊富な塗装業者に相談することが大切です。
池田塗装では、工事保証はもちろん、「無料やり直し保証」「絶対に押し売りしません保証」を設け、安心して外壁塗装に取り組んでいただけるような「しあわせ保証制度」を用意しております。
外壁塗装の具体的な内容については、地元に密着し、実績豊富な地元の塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
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など、ご心配不要です。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)