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「外壁塗装って追加料金が発生することがあるの?」
外壁塗装を検討しているご家庭から、このようなご質問を頂戴することがあります。
一般の方からすれば、外壁塗装がどのような料金体系なのか、またどのくらいの相場になっているのか掴みにくいため、不安を抱いている方は少なくありません。
しかし、結論から申しますと、基本的には追加料金が発生するようなことはありません。
ただ、足場を組んで、外壁を間近で確認することによって判明した大きな損傷に対して補修が必要となる場合や、施主様から工事内容の変更の依頼がある場合には追加料金が発生するようなケースもあります。
そこでここでは、外壁塗装の追加料金に関することを中心に、追加料金が発生するケースや注意点などについてプロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
外壁塗装に追加料金は発生するの?
インターネットで外壁塗装の情報を調べていて、「追加料金が発生した」というものを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも外壁塗装は外壁面積によって価格が決まるものですから、お店の商品のように一律の価格になっていないために、不安に感じる方も多いでしょう。
しかし、だからこそ優良な塗装業者は、お見積り通りの金額で提供することを基本にしており、丁寧に説明し納得したうえで契約して頂くよう努めています。
・外壁塗装で追加料金は基本的には発生しません
当然のことではありますが、優良な塗装業者であれば、工事の途中で追加料金が発生することや、工事が終了してから追加料金の請求を行うようなことはありません。
そのため、工事内容が変更になるようなことがない限り、追加料金が発生することはないのでご安心ください。
外壁塗装は住宅の規模にもよりますが、80万円から100万円するような高額な工事になることも珍しいことではありませんので、少しでも費用を抑えたいと考えることは当然です。
ただ、『基本的に』とお伝えしているのは、例外的に追加費用が必要になるケースがあるからなのです。
というのも、外壁を注意深く観察しながらお見積りをお渡ししていますが、見えにくい箇所に雨漏りなど重大な損傷が生じているのを発見するようなことがあります。
そのような損傷に対して補修などが必要となった場合には、どうしても金額が変更するようなケースもあるものなのです。
ただし、そのような補修や追加工事が必要になったとしても、その状況を詳細にご説明し、納得していただいたうえで、進めていくことになります。
・外壁塗装の料金の仕組み
外壁塗装に追加料金は基本的に発生しないと言い切れる理由として、外壁塗装は外壁面積によって金額が決まるからです。
外壁塗装の料金の内訳には、足場設置や養生シートの設置、高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗りといった工程がありますが、そのほとんどが『平米単価』によって計算しています。
例えば、足場の平米単価が600円で、設置が100㎡であれば60,000円になりますし、塗装の上塗り料金の平米単価が2,000円で、外壁面積が100㎡であれば200,000円になります。
その他、補修などについても詳細に見積りに記載していますので、工事内容が変更にならない限り、追加料金が発生することはないのです。
そのため、塗装業者を選択する際に、見積書に平米単価で記載されているか確認し、『工事一式』などと省略して記載しているような業者とは契約しないようにしましょう。
・雨天順延などで追加料金は必要?
梅雨時期になると、1週間雨が降り続いているような可能性もありますが、そのように雨によって塗装工事が順延したとしても工事費用が追加されるようなことはありません。
外壁塗装は、雨の日には施工することができないため、高圧洗浄など別の作業を行うか、もしくはその日は中止・延期となります。
そうなると、工期が伸びてしまってご負担をおかけすることにはなってしまうのですが、だからといって追加料金をお支払い頂く必要はないのです。
お見積書をご覧になればお分かりになると思いますが、外壁塗装の費用は、塗料などの材料費と塗装など施工に対する作業費用を請求することになります。
そのため、雨天で作業ができなかったとしても追加料金の対象とはならないのです。
外壁塗装で追加料金が発生するケース
上記によって、外壁塗装には追加料金が発生するケースは基本的にはないとお伝えしましたが、例外的に次のケースで追加料金が必要になることがあります。
- 足場を組んではじめて状況が確認できた
- 外壁の内側にまで重大な損傷が及んでいた
- 既存の塗料が密着していない
- 施工途中に工事内容を変更する場合
- 追加工事の依頼を行う場合
この上記5つのケースについて、順番にご説明していきましょう。
・足場を組んではじめて状況が確認できた
外壁塗装のお見積りの段階においては、外壁の状態を確認はしているものの足場を設置しない状態ですので、外壁をくまなくチェックするということができません。
特に2階建てや3階建ての戸建て住宅での外壁塗装の場合、どうしても足場を組んではじめて状態を掴めるということも起きてしまうのです。
例えば、目の届かなかった部分の外壁にひどい劣化や損傷が生じていた場合、その補修のために追加費用が必要となってしまうことが考えられます。
もちろん通常、予測できるような劣化症状の場合には見積書の金額を変更するようなことはなく、追加料金が必要になることもありません。
・外壁の内側にまで重大な損傷が及んでいた
外壁は簡単に住宅内部にまで影響を及ぼすようなことがないように何層もの構造となっていますが、中には損傷部分から雨が浸水し、内部にまで損傷が生じているようなケースも存在します。
特に、見積り時点では発見できないような箇所の雨漏りは、足場を組むまで分からないようなものも多いのです。
外壁塗装は、外壁に強固な塗膜をつくり出すことによって外壁内に雨水が浸水しないように予防することができますが、すでに雨漏りが生じているような場合には修繕工事が必要になります。
それは今生じている雨漏りに対しては、塗装したからと言って、防ぐことができるようになるものではないからです。
・既存の塗料が密着していない
モルタル外壁の場合、前回の塗装が外壁に密着しておらず、塗膜が層ごと剥離してしまうというようなケースが珍しくありません。
そのため、お見積り段階においては打診音で確認して、塗膜が浮いていないか、剥離していないか確認するのですが、どうしても足場のない状態では確認できない箇所が生じます。
仮に、塗料が外壁に密着していない部分が見つかった場合、そのまま塗装してもすぐに剥がれてしまう可能性があります。
そのためその部分の塗料を剥がす必要があり、さらに下地を綺麗に調整してからでないと塗装できませんから、それらの工程に対する追加料金が必要となってしまいます。
・施工途中に工事内容を変更する場合
外壁塗装の工程を進めている途中に、施主様から「外壁の色を変更してほしい」「塗料のグレードを変更してほしい」と変更の依頼を受けるようなことがあります。
そのような場合は、工程をどこまで進めているかにもよりますが、すでに下塗りを終えているような場合には、下塗りからやり直しをしなければならない可能性があります。
もちろん、塗装作業に入るまでには、十分ご希望をお聞きしたうえでご提案し、納得いただいたうえで工事をはじめることになります。
・追加工事の依頼を行う場合
外壁塗装を行うと、その他の箇所の汚れも気になるもので、付帯部や門柱、塀などの塗装の依頼を受けるようなことがあります。
あるいは、塗装する予定だった屋根塗装を、カバー工法に変更するような場合もあります。
そのような本来の予定になかった箇所の工事が追加になれば、その分の費用が必要となります。
追加料金のトラブルに巻き込まれないための注意点
外壁塗装は10年に一度程度の取り組みで、高額な費用負担が必要なことから、トラブルを避けることがとても重要になります。
残念ながら悪徳業者による被害は後を絶たない状況であることから、自身でも防衛することが大切で、また優良業者を見抜くことができるような知識を得ておくことも重要です。
・追加料金目当ての悪徳業者に注意
悪徳業者の中にはかなり低い金額で見積りを出し、工事をスタートさせてから多額の追加料金を請求するようなケースがあります。
「足場の設置料金を無料にします。」
「梅雨時期なので費用を安く提供しています。」
などといった理由で外壁塗装を勧めてくるのです。
最初は問題なく工事を進めていたものの、工事途中に「損傷に対する補修をするために追加料金が必要になる」と請求を迫るのが悪徳業者のパターンとなっています。
損傷がある、補修が必要と言われてしまえば、追加費用が必要であるとしても放置しておくわけにはいかない方がほとんどだと思います。
しかし結局のところ、このようなケースの総額をみると、相場以上の費用となることから、追加料金目当てで営業を行っていることが分かります。
特に契約後においては、相場以上の追加費用を請求されたとしても断りにくく、また断りたいと思ったとしても、そのまま放ったらかしにされてしまうことを考えれば、やはり無下にできないという方は多いでしょう。
ほかにも、外壁塗装の契約後に屋根塗装の提案をしてくるようなケースもあります。
特に飛び込み営業のような塗装業者に多いため、必ず即決せずに、何社か見積りを取ってみて業者選びを行うことが大切です。
・料金に対する知識を持っておくこと
上記のような悪徳業者のトラブルが絶えない理由のひとつに、一般の方が外壁塗装の料金相場について持ち合わせていないということが考えられます。
塗料にはさまざまな種類があり、単価や特徴などもそれぞれです。
また、外壁塗装の費用は塗料代だけではなく、足場や養生シートの設置、高圧洗浄、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りなどさまざまな工程による費用が必要になります。
それぞれに費用が明確になっているために、追加料金は必要にならないケースがほとんどだということを、きちんと把握しておくことが大切なのです。
見積書を見て、その内容について理解することができれば、簡単に騙されるようなことがなくなりますし、数社に見積りを依頼することの重要性も認識できるはずです。
・優良業者を見分けるコツを知っておく
- 塗装の工程を分かりやすく説明してくれる
- 地元の塗装業者であり経験豊富
上記でもお伝えしてきた通り、外壁塗装にはさまざまな工程がありますが、優良業者はそれぞれ詳細に記された見積書を用意します。
『工事一式』などと省略して記載するようなことはなく、各工程の費用が単価と共に分かりやすく記されています。
また、専門用語をできる限り使うことなく、工事内容を説明し、納得したうえで契約することが可能であり、契約をせかされるようなこともありません。
さらに、地元で実績のある塗装業者であれば、評判を大切に営業活動していますから、決してごまかすようなことはありません。
特に地元業者であれば、下請けに作業を任すようなことはせず、専門の職人が施工するために、安心して任すことができると同時に、余分な下請け費用を支払わなくて済むのです。
まとめ
外壁塗装の追加料金について詳しくお伝えしました。
外壁塗装においては、外壁の調査を行ったうえでお見積りをお渡しし、納得して頂いたうえで契約を行い、施工に取り掛かります。
基本的にはお見積り通りに施工することになり、追加料金が発生することはありません。
ただし、見積り時点で重大な損傷や雨漏りなどを見つけられず、足場を組んでから間近で状態を確認し、補修や追加工事が必要となるケースも存在します。
もちろん、そのような状況については、契約前に十分ご説明を行い、補修や追加工事が必要なケースもご紹介しながら納得して頂いたうえで契約を結ぶことになります。
まったく聞いていなかったような追加料金が発生することはないのです。
ただ、悪質業者では安価な費用で契約を結び、工事が始まって断りにくい状態になってから追加料金を請求するようなケースが起きています。
そのため塗装業者選びはとても重要であると言えます。
地元に密着し、実績豊富な地元の塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休8時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
川崎市・横浜市(青葉区)を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)