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外壁塗装に取り組もうとして塗装業者に相談すると、屋根塗装も同時に勧められたという方は多いのではないでしょうか。
屋根塗装も同時に取り組むとなると、それだけ費用負担もかかることにはなるのですが、実はメリットがとても大きいのです。
特に、外壁においては色あせなど劣化症状が見られたら、そろそろ塗り替えが必要だと判断できるものではあるのですが、屋根は普段から目につかないため塗り換え時期がよくわかりません。
そのようなことから、外壁塗装の必要なタイミングに、屋根の塗膜もかなり劣化しているというケースが多いのです。
そこでこの記事では、外壁と屋根の同時塗装について、おすすめする理由やメリット・デメリット、費用相場などを踏まえ、プロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
外壁塗装と屋根塗装はホントに同時がいいの?おすすめする4つの理由
外壁と屋根に対して、同時に塗装に取り組むことは多くの塗装業者に推奨されています。
しかし、そもそも外壁と屋根は、別々の箇所にある建材であることから、同時に塗装する意味について疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、屋根の状態を普段から意識してチェックしているという方は、それほどおられないでしょう。
だからこそ、外壁塗装のタイミングで屋根の状態を確認し、必要に応じて塗装をはじめとするメンテナンスに取り組んでおくことが重要なのです。
そこでここでは、外壁塗装と屋根塗装に同時に取り組んでおくべき理由について、さまざまな観点からご紹介していきましょう。
①外壁塗装のタイミングで屋根にも劣化や損傷が生じていることが多い
外壁においては、色褪せや汚れが生じていることや塗膜にひび割れ・浮きなどが発生していることによって、そろそろ塗り換え時だと判断することができます。
特に普段からよく外壁の状態に着目している方であれば、そのような劣化や損傷の状態について、よく理解できるのではないでしょうか。
同じように屋根にも着目していれば、屋根のほうが紫外線や風雨などの影響が大きいため、むしろ屋根を先にメンテナンスしておかねばならないと感じる方が多くなると思います。
ただどうしても、屋根は高い位置にあって日常的に意識する機会も少ないので、なかなか劣化に気づかないということがあります。
屋根材に塗装されている塗膜が劣化している場合、屋根材そのものを損傷させることにも繋がり、さらには雨水が侵入し、下地や屋根裏などの腐食や雨漏りを生じさせる原因になる可能性もあります。
また塗膜だけではなく、釘やビスが浮いているようなケースや棟板金の浮き・反りが生じているケースなども多く、それらが原因で雨漏りに繋がる可能性もあります。
そのため、外壁塗装のタイミングで塗装業者が相談を受け屋根の状態を確認すると、劣化や損傷が生じており、同時に塗り替えが必要だと感じることが多いのです。
②同時に取り組んでおくことによってコストが安くなる
その他の理由として、外壁塗装と屋根塗装に同時に取り組んでおくことによって、設置しなければならない足場が一回で済むため、コスト負担が軽減されるという理由もあります。
足場とは、塗装工事の際に建物を取り囲むようにして設置する、塗装職人が高所でも安全に質の高い工事ができるようにするためのものです。
戸建住宅で足場を設置すると、住宅の規模にもよりますが、10万円から30万円程度のコストが必要になります。
仮に、外壁と屋根を別々に塗装した場合では、それぞれに足場を設置して工事することになりますから、コストが倍になってしまいます。
そのようなことから、コスト面でお得になるために、同時に塗装することを勧められることが多いのです。
ただし、すでに外壁や屋根のどちらかを先に塗装を済ませているような場合、それほど劣化していない可能性もありますから、そのようなケースであれば同時に取り込むと費用が無駄になってしまう可能性があります。
信頼できる塗装業者に相談して、次回以降のタイミングについて計画するようにすればいいでしょう。
③足場を組んで塗装に取り組む頻度が少なくなる
外壁と屋根を別々に塗装した場合、それぞれの工事において建物周辺に足場を設置することになりますが、1週間から10日程度は設置したままになる可能性があります。
足場の周りには、塗料が飛散しないように防水シートも設置するため、どうしても室内の日当たりが悪くなってしまう可能性があります。
窓が開けられない期間が生じることや、ベランダに洗濯物が干せないような期間もあるため、生活にも大きく支障が出てしまいます。
できることならば、一回で済めば効率がいいのではないでしょうか。
そのようなことから、タイミングを合わせて塗装工事に取り組むようにしておけば、生活に支障が出る期間もそれだけ少なくなるということなのです。
④外観全体のイメージに統一感を出すことができる
外壁塗装にしても屋根塗装にしても、さまざまな目的がありますが、その一つとして美観を取り戻す、こだわりの外観イメージを作り出す、といったものがあります。
塗装に取り組まれるご家庭の中には、今までのように綺麗にしたいというご希望や、今までとは違った外観にしたいというご希望もあります。
特に、外壁だけではなく屋根においても塗装する場合であれば、統一感を出すことができますので、新築のようなとても綺麗な外観に仕上げることができます。
外壁塗装と屋根塗装を同時にしておくメリット
外壁と屋根の塗装を同時にするのはおすすめですが、メリットだけではなくデメリットも存在します。
そのため、メリットとデメリットのバランスを比較し、ご家庭でしっかりと検討した上で決定することが良いでしょう。
また、経験豊富な塗装業者に相談しておけば、今後の塗装の計画も踏まえて決定することができますのでおすすめです。
・手間や負担を軽減できる
塗装工事は、塗装業者の決定から見積もりの依頼、支払い方法の確認、塗料や色の決定、塗装の日程の調整、塗装工事の見守りや確認、足場設置の中での生活など、さまざまな取り組みが必要になります。
もし外壁と屋根を同時に塗装しておけば、これらの段取りを一度にすることができ、手間や負担をかなり軽減させることができます。
仮に別々に行った場合、外壁と屋根の塗装が交互にやってくることになりますから、例えば5年おきに、このような負担をしなければなりません。
5年と言うと長く感じるかもしれませんが、実際に取り組む中ではあっという間に経過しているように感じ、やはり負担感は大きいものになります。
・トータルコストが低くなる
上記でもお伝えしていますが、外壁と屋根の塗装を同時に行うことによって、足場にかかるコストを一回で済ますことができますから、トータルコストが低くなります。
例えば、外壁塗装が100万円、屋根塗装が50万円、足場費用が20万円としたら、
■外壁と屋根の同時塗装のケース
外壁塗装(100万)+屋根塗装(50万円)+足場(20万円)=170万円
■外壁と屋根を別に塗装するケース
①外壁塗装(100万)+足場(20万円)=120万円
②屋根塗装(50万円)+足場(20万円)=70万円
合計=190万円
といったイメージになります。
足場の費用は、建物の大きさや塗装業者によっても異なりますが、相場としては10万円から30万円程度になりますので、トータルで言えば大きな出費になるのは間違いありません。
・お好みの外観イメージに仕上げられる
外壁と屋根の塗装を同時にすれば、建物の外観を丸ごと塗装していることになりますから、お好みの外観イメージに仕上げられます。
例えば、1階と2階を2色に分けてスタイリッシュな外観に仕上げることや、全体的に濃いブラウンや濃いグレーなどで重厚感のある仕上がりにするようなことも可能です。
別々に塗装に取り組んだ場合、どうしてもどちらか塗装しない方の色に合わせなければなりません。
となると、いつまでたっても好みの外観イメージにすることができないことになってしまいます。
そのため、こだわりの外観イメージを持っているのであれば、どこかのタイミングで同時に塗装すれば良いのではないでしょうか。
外壁塗装と屋根塗装を同時にするデメリット
外壁と屋根を同時に塗装するデメリットについてもご紹介しておきましょう。
・一時的なコストが高額になる
外壁と屋根を同時に塗装すれば、トータルコストでは安くなるのですが、どうしても一時的なコストは高くなってしまいます。
先ほどもご説明した通り、外壁塗装が100万円、屋根塗装が50万円、足場費用が20万円としたら、
- 外壁と屋根塗装を同時にした場合:170万円
- 外壁と屋根を別々に塗装した場合:①120万円(外壁)、②70万円(屋根)
となります。
コストが低くなるに越したことはないものの、一時的な負担もできれば低く抑えたいという方からすれば「同時に塗装して200万円弱になるのは…」とお考えの方も多いでしょう。
・工期が長くなる
外壁と屋根の塗装を同時に取り組むと、どうしても工期が長くなってしまいます。
工期が長くなるといっても数日程度のことにはなるのですが、足場を設置しなければならない期間が長くなると考えると、負担になる方も多いでしょう。
足場を設置している期間については、窓を開けっぱなしにするようなことが難しくなりますし、塗装スタッフの出入りも気にしなければなりません。
さらには近隣との関係も気を使わなければならないため、工期が長くなるぐらいであれば、別々に塗装したいと考える方も少なくありません。
・外壁と屋根の劣化状況が同じでないことも
外壁と屋根の劣化の進行を比較してみると、屋根の方が紫外線や風雨など自然の影響をまともに受けやすい箇所であるため、劣化の進行も早いと言えます。
仮に10年のタイミングで同時に塗装するとしても、屋根はかなり劣化していて、外壁はそれほど劣化していないという状況も珍しくありません。
そのようなことから屋根の劣化に合わすと外壁はそれほど劣化しておらず、外壁の劣化に合わすと屋根材まで損傷を起こすようなことも考えられます。
とはいえ、先に屋根の塗装をしておくと、5年以内のうちに外壁塗装のタイミングになるため、かなり慌ただしくなってしまう可能性もあります。
そのようなことから、外壁と屋根を同時に塗装する場合には、お互いに余裕のあるうちに取り組んでおく必要があるのです。
外壁塗装+屋根塗装の費用相場はいくら?
一般的な30坪程度の戸建住宅において、外壁塗装・屋根塗装に取り組む場合の費用相場は、よく活用されるシリコン塗料を用いた場合で次の通りとなっています。
- 外壁塗装:70万円~88万円
- 屋根塗装:40万円~50万円
これらの費用相場については、別々に取り込んだ際の費用となっていますので、同時に施工した場合は、足場費用が削減されることになります。
足場費用の相場は、足場の設置と防水シートの養生なども含み、10万円から30万円くらいとなっています。
仮に、外壁塗装だけなら80万円、屋根塗装だけなら45万円、含まれる足場費用が20万円ということであれば、外壁と屋根を同時に施工することで20万円の負担が削減され、105万円という計算になります。
まとめ
外壁と屋根の同時塗装について、おすすめする理由やメリット・デメリット、費用相場などを踏まえ、詳しくご紹介しました。
一般的に塗装業者は、外壁と屋根を同時に塗装しておくことで、さまざまなメリットがあることから、おすすめするケースが多いです。
同時に塗装する事によってトータルコストを下げることができ、手間や負担も軽減でき、こだわりの外観イメージに仕上げられるためです。
ただ、一時的なコスト負担が必要になることや、工期が長くなってしまうなどデメリットもあるために、バランスを比較して検討するようにしましょう。
外壁塗装、あるいは屋根塗装を検討している場合には、実績豊富な地元の塗装業者に相談し、アドバイスを受けながら外壁のメンテナンスを進めていくと良いでしょう。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)