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家を建てた後、美観を維持し、建物の耐久性を保つためには外壁塗装が欠かせません。
特に、ハウスメーカーで家を建てた場合、外壁塗装をどこに依頼するかは大きな悩みの一つになるのではないでしょうか。
ハウスメーカー自体が外壁塗装サービスを提供している場合もありますが、一般の塗装業者に依頼する方法もあります。
それぞれにメリット・デメリットが存在するため、どちらが良いのか一概には言えず、そのバランスを比較して決定する必要があります。
この記事では、ハウスメーカーで家を建て、外壁塗装を検討しているご家庭に向けて、塗装業者からの視点で有益な情報を提供します。
ハウスメーカーによる外壁塗装と一般塗装業者による外壁塗装、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較解説します。
ハウスメーカーの外壁塗装～特徴や施工業者、注意点について
ハウスメーカーで建てた住宅の外壁は、一般的な住宅と比べて耐久性やデザイン性に優れています。そのため、外壁塗装の必要時期が来たときには、ハウスメーカーに依頼することを検討する方も多いでしょう。
ハウスメーカーの外壁塗装には、安心感や延長保証などのメリットがあります。しかし、費用が高くなる、塗料の選択肢が限られる、施工業者の選択ができないなどのデメリットもあります。
ここでは、ハウスメーカーの外壁塗装の特徴や施工業者、注意点について解説します。ハウスメーカーで建てた家の外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
・ハウスメーカーの外壁の特徴
ハウスメーカーで建てられた住宅の外壁は、一般的な住宅と比べて耐久性やデザイン性に優れています。その理由は、ハウスメーカーが独自に開発した外壁材を活用しているためです。
例えば、積水ハウスの「ダインコンクリート」は、プレキャストコンクリート製の外壁材です。高い耐久性と耐火性に加えて、汚れにくいという特徴があります。
そのため、メンテナンス頻度が少なく、長期間美しい外観を保つことができます。
このように、ハウスメーカーはそれぞれ独自の外壁材を開発しており、それぞれの外壁材に適したメンテナンス方法やタイミングがあります。
そのため、ハウスメーカーで外壁塗装を依頼する場合は、ハウスメーカーの担当者に相談して、適切なメンテナンスを受ける必要があります。
ハウスメーカーは、独自のアフターサービスによって、定期的な無料点検や有料メンテナンスを提供していることが多いです。
定期的な無料点検では、外壁の劣化状況を確認して、必要に応じてメンテナンスの提案をしてくれます。
有料メンテナンスは、外壁の状態や希望に合わせて、外壁塗装や外壁補修などのメニューを用意しています。
・外壁塗装はハウスメーカーと一般塗装業者のどちらに依頼すればいい？
ハウスメーカーで建てた家の外壁塗装は、ハウスメーカーに依頼するだけではなく、一般の塗装業者に依頼することもできます。
ハウスメーカーに依頼する場合、外壁メンテナンスについてマニュアル化されており、専用の塗料を活用して外壁塗装されるケースが見られます。
そのため、建物の品質を維持することができるというメリットがあります。
ただし、コストが割高になる傾向があり、塗料や塗装業者を指定するようなことができないケースが多いため注意が必要です。
一般の塗装業者に依頼する場合、さまざまな住宅の塗装を手掛けている熟練の職人も多いため、あらゆるハウスメーカーでも対応が可能というメリットがあります。
また、コストが割安で、こだわりの機能性塗料など、柔軟に提案が可能というメリットもあります。ただし、塗装業者によって品質が異なるため、業者選びに注意が必要です。
ハウスメーカーで外壁塗装を依頼するか、一般の塗装業者に依頼するかは、コスト、品質、対応力、選択肢などの要素を考慮して、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。
ハウスメーカーによる外壁塗装
ここでは、ハウスメーカーによる外壁塗装のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。ハウスメーカーで外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
・ハウスメーカーに依頼するメリット
ハウスメーカーで建てた住宅の外壁塗装をハウスメーカーに依頼するメリットは、以下の3つが挙げられます。
①安心感
ハウスメーカーは、住宅の設計から施工までを一貫して行うため、外壁塗装の品質や工期に安心して任せることができます。
ハウスメーカーは、外壁材の種類や状態など、住宅の詳細な情報を把握しているため、適切な塗料や施工方法を選択することができます。
また、ハウスメーカーの施工スタッフは、外壁塗装の経験が豊富で、高い技術力を持っています。
②外壁材に適した塗料を提供してくれる
ハウスメーカーは、自社で開発した外壁材を採用していることが多いため、その外壁材に適した塗料を提供することができます。
外壁材によって、適切な塗料は異なるため、ハウスメーカーに依頼することで、外壁材を傷めずに長持ちさせることができます。
③延長保証
ハウスメーカーによっては、外壁塗装など有料メンテナンスを活用することによって、延長保証を提供している場合があります。
延長保証の期間は、ハウスメーカーによって異なりますが、10年や20年といった長い期間の保証を提供するケースもあります。
このように、ハウスメーカーに依頼することで、安心感、外壁材に適した塗料の提供、延長保証といったメリットを得ることができます。
・ハウスメーカーに依頼するデメリット
ハウスメーカーで外壁塗装を依頼する際には、以下の点に注意が必要です。
①費用が高くなる
ハウスメーカーは、一般の塗装業者に比べて、外壁塗装の費用が高くなります。これは、ハウスメーカーが自社で外壁塗装を行う場合、中間マージンが発生するためです。
一般的には、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合には、塗装業者が施工するケースと比較すると、3割程度高くなる傾向にあります。
②塗料の選択肢が限られる
ハウスメーカーは、自社で提供している塗料を使用し、マニュアル化されていることが多いため、塗料の選択肢が限られる場合があります。
そのため、こだわりの塗料を使用したい場合は、一般の塗装業者に依頼する方がよいでしょう。
③施工業者の選択ができない
ハウスメーカーは、自社で選定した塗装業者に外注する場合が多いため、施工業者の選択ができない場合が多いです。下請け業者の品質にも疑問が残ります。
そのため、信頼できる塗装業者に依頼したい場合は、一般の塗装業者に依頼する方がよいでしょう。
一般の塗装業者による外壁塗装
ここでは、一般塗装業者による外壁塗装のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。一般の塗装業者で外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
・一般の塗装業者に依頼するメリット
一般塗装業者に依頼するメリットは、以下の3つが挙げられます。
①費用を抑えられる
塗装業者は、ハウスメーカーに比べて、外壁塗装の費用が安くなります。
これは、塗装業者は、自社で塗料や施工を行うため、中間マージンが発生しないからです。
また、宣伝費や広告費を抑えている場合が多いため、費用を抑えることができます。
②塗料の選択肢が豊富
一般塗装業者は、ハウスメーカーに比べて、塗料の選択肢が豊富です。
さまざまなメーカーの塗料を取り扱っているため、ご自身の好みや予算に合わせて、塗料を選ぶことができます。
そのため、遮熱性や耐候性などに優れた塗料や、耐久性に優れているハイグレードの塗料など、こだわりを持って自由に選択することが可能です。
③塗装業者の選択ができる
ハウスメーカーでは、自社で選定した塗装業者に外注する場合が多いため、施工業者の選択ができない場合があります。
しかし、一般の塗装業者を活用するのであれば、複数の施工業者の中から、ご自身に合った業者を選ぶことができます。
・ 一般の塗装業者に依頼するデメリット
一般の塗装業者に依頼するデメリットは、以下の3つが挙げられます。
①塗装業者のスキルによって、品質に差が出る可能性がある
一般の塗装業者は、経験値の差が大きいことから、品質にばらつきがある場合があります。そのため、仕上がりに差が出る可能性があります。
②ハウスメーカーの外壁塗装の経験に乏しい可能性がある
外壁塗装の経験が豊富であっても、特定のハウスメーカーの外壁塗装の経験に乏しいことがあります。
そのため、一般の塗装業者を選択する場合には、特定のハウスメーカーに対する外壁塗装の施工事例を調べてみることが大切です。
③悪質業者や手抜き業者がまぎれている可能性がある
一般の塗装業者の中には、悪質業者や手抜き業者がまぎれている場合があります。
悪質業者や手抜き業者は、安い価格で工事を請け負い、粗悪な塗料や不十分な施工を行うことで、利益を上げようとしています。
そのため、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
・一般塗装業者の選び方
一般塗装業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
①複数の業者から見積もりを取る
まずは、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
見積もりを取る際には、工事内容や費用、塗料の種類、施工方法、アフターサービスなどをしっかりと確認します。
②業者の会社概要や実績を確認する
業者の会社概要や実績を確認しましょう。会社概要では、設立年数や資本金、従業員数などを確認します。
実績では、過去にどのような工事を行ったかを確認します。
③口コミや評判を参考にする
口コミや評判を参考にするのもよいでしょう。インターネットやSNSなどで、業者の口コミや評判を調べることができます。
④契約書を交わす前に確認する
契約書を交わす前に、必ず工事内容や費用、アフターサービスなどをしっかりと確認しましょう。契約書には、工事内容や費用、工期、アフターサービスなどを明記してもらいます。
ハウスメーカーと一般塗装業者、どちらを選ぶべき？
ハウスメーカーで建てた住宅の外壁塗装は、ハウスメーカーに依頼するか、一般の塗装業者に依頼するか、どちらがよいのでしょうか。
上記でもお伝えした通り、どちらの選択肢にも、メリットとデメリットがあります。
ここでは、2つの視点に絞って、ハウスメーカーと一般塗装業者、どちらを選ぶべきかお伝えしていきます。
・コスト面から見た比較
単純にコスト面でハウスメーカーと一般の塗装業者を比較した場合、一般の塗装業者を選択すれば、ハウスメーカーよりも2〜3割程度安く済む可能性があります。
これは、ハウスメーカーは、下請け業者に外注するため、中間マージンが発生するためです。
ただし、ハウスメーカーによる外壁塗装は、外壁材に適した塗料を提供し、塗装方法もマニュアル化されていることから、高い品質で施工できる安心感があります。
そのため、単にトータルコストで比較するのではなく、安心面も含めて検討すると良いでしょう。
・品質と信頼性の比較
一般的に、ハウスメーカーによる外壁塗装は、外壁材に適した塗料を提供し、塗装方法もマニュアル化されているため、高い品質で施工でき、信頼性も高いと言えます。
しかし、ハウスメーカーといっても、実際には下請け業者が施工することになります。
ハウスメーカーの下請け業者の中には、施工技術があまり高くない業者も存在します。
そのため、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼する場合は、下請け業者の施工技術を確認することが大切です。
一方、一般塗装業者の場合、ハウスメーカーの下請け業者よりもはるかに施工技術に優れているケースも多いです。
塗装業者の中には、特定のハウスメーカーにおいて外壁塗装の経験が豊富な業者も多く存在します。
そのため、外壁材に適した塗料の提案でも、かなり豊富な中からアドバイスを受けることができます。
ただし、すべての塗装業者が優れたスキルを持っている訳ではありません。施工実績などを施工業者の公式サイトから調べるなど、検討することが大切です。
まとめ
今回の記事では、ハウスメーカーで建てた住宅の外壁塗装について、ハウスメーカーに依頼するか、一般の塗装業者に依頼するか、どちらがよいのか、情報を提供してみました。
どちらの選択肢にも、メリットとデメリットがあります。
ハウスメーカーに依頼するメリットは、安心感やブランド力が高いことが挙げられますが、一方で施工業者の選択ができないこと、費用が高いことなどがデメリットであると言えます。
一般の塗装業者に依頼するメリットは、費用が安いこと、塗料の選択肢が豊富なこと、施工業者の選択ができることが挙げられますが、施工業者によって品質に差が生じる可能性があることが言えます。
どちらの選択肢がよいかは、ご自身の状況やニーズによって異なります。
費用をはじめとして、品質、安心感、塗料の選択肢、地元での実績など、ご自身の希望に合わせた選択肢を持っておくことが大切になります。
外壁や屋根の状態が気になる場合には、スキルや経験が豊富な地元の塗装業者に相談し、適切にアドバイスしてもらうことが大事です。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。（各図書館に置かれています）
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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