「外壁塗装の見積りを取ってみたけど、どこをチェックすればいいんだろう…」
外壁塗装業者に依頼する前には、2~3社から見積りを取るのが良いと言います。
しかし、そのように聞いて依頼したものの、実際に見積書を見ても適正なのかどうか、なかなか判断することはできません。
良し悪しは見積書の費用だけではなく、その作業内容について確認しておく必要があるのです。
ここでは、見積書の内容で業者を選ぶ判断材料にするチェックポイントについて、一般の方のために分かりやすくお伝えしていきます。
ぜひ参考にして、外壁塗装に取り組んでみてくださいね。
目次
外壁塗装の見積書から学ぶ5つのチェックポイントを徹底解説!
面積 | 単価(㎡) | 合計 | 備考 | |
足場仮設費 | 118㎡ | 700円 | 82,600円 | ・ピケ足場 |
高圧洗浄 | 118㎡ | 300円 | 35,400円 | ・150㎏、外壁 |
飛散防止養生 | 118㎡ | 100円 | 11,800円 | ・ネット |
シーリング | 118㎡ | 700円 | 82,600円 | ・目地・すき間へのシーリング材処理 |
下地補修 | – | 20,000円 | ・クラック処理(パテでひび割れを補修) | |
下地補修 | – | 10,000円 | ・ケレン(電動工具によるさび落とし) | |
下塗り | 118㎡ | 700円 | 82,600円 | ・微弾性フィーラー |
上塗り2回 | 118㎡ | 4000円 | 472,000円 | ・フッ素塗料:ファイン4Fセラミック |
雑費 | – | 20,000円 | ・廃棄物処理 | |
合計 | 807,000円 |
外壁塗装の見積書をみると、おおむね上記のような内容となっています。
外壁塗装の業者を選ぶためには、この見積書をみて、作業内容について問題はないのか判断しなければなりません。
ここでは、どのような点に注意しなければならないのか、いくつかのチェックポイントについて詳しくお伝えしていきます。
①塗装が何回塗りかをチェック
外壁塗装は一回塗って終わりではなく、三回塗りが基本となっています。
これは、塗装を剥がれにくくし、本来持っている耐久性や低汚染性などの性能を発揮するためです。
まず最初に「下塗り」を行います。
これは、その後に塗る塗料がつきやすく、剥がれにくくするためのもので、とても重要な塗装作業になります。
つぎに「中塗り」「上塗り」を行いますが、これは同じ塗料を重ねて塗っています。
見積りのチェックポイントとして「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三回塗りが記載されているか確認します。
上記の見積りでは「下塗り」と共に「上塗り2回」と記載されていますが、中塗りと上塗りは同じものですから、このように記載されていることもあります。
業者によっては五回塗り、六回塗りをする場合もありますが、コストパフォーマンスを考えると3度塗りで十分です。
中には、「品質の良い塗料を活用しているので二回塗りで十分」とか「下塗りの必要はない」などと言って安い見積りを出す業者があります。
また、塗装回数が記載されておらず、「塗装作業一式」などといった表現で記載されている場合がありますので注意が必要です。
②塗装面積を他の業者と比較する
見積書に記載されている塗装面積にも注目する必要があります。
これは、一般の方には塗装面積がどれくらいなのか確認することが難しいためで、悪質な業者の中には高く見積もってくることもあります。
一般の方が外壁の塗装面積を知る方法として、つぎの計算式があります。
おおよその塗装面積は、建物の床面積を足した延べ坪によって、次のような目安を持っておくと良いでしょう。
- 20坪:79.2㎡
- 25坪:99㎡
- 30坪:118.8㎡
- 40坪:158.4㎡
「建物の床面積を足した延べ坪」とは、建物の延べ床面積のことではなく、「1階20坪+2階10坪+3階10坪…」などと床面積を足した延べ坪になっています。
おおよそ、この目安を持っておき、複数の業者に見積りを取るといいでしょう。
業者によって計算法方法や確認方法が異なりますので、若干の違いはありますが、大幅に数字が異なる業者が含まれている場合には避けるほうがいいでしょう。
③作業内容の詳細をチェック
「作業内容の詳細」とは、どのような作業をするのか、内容が分かるものになっているのかどうかが重要だというものです。
上記の見積書であれば、「備考欄」に記載されている内容になります。
例えば、高圧洗浄。
高圧洗浄とは、外壁塗装において塗料がしっかりと付着し、また綺麗な仕上がりになるように汚れを水圧で洗い流す作業になります。
上記では「35,400円」ですが、一般的な相場としてやはり数万円の規模になるもので、「省いても良いのでは…」というご家庭のご意見も多く頂戴します。
しかし、高圧洗浄だけでも数時間が必要となる作業であり、それだけしっかりと汚れを落としておかねばならないものだと理解しておきましょう。
上記においては「150㎏」と記載されていますが、通常は150㎏の高圧で洗うのが基本となっています。
これを「洗浄作業一式」などと簡単に記載されているようであれば要注意です。
作業内容の詳細がどのようなものか分からないことも多いと思いますので、業者に詳しく尋ねてみましょう。
④下地補修の内容をチェックする
下地補修と呼ばれる、塗料を塗る前の下地処理についても内容を確認しておきましょう。
というのも、下地補修がしっかりと施されているかどうかによって塗装の仕上がりに大きな影響を与えることになるからです。
場合によっては塗装の持っている性質を大幅に低減させることになるのです。
「下地補修」と一括りで言ってもその作業はさまざまで、内容は「クラック処理」「ケレン」などと呼ばれるものがあります。
「クラック処理」とは、クラック(ひび割れ)の処理のことです。
髪の毛のような細いひび割れの場合であれば、下塗り剤を刷り込んでおくだけのこともありますが、奥深くまでひび割れが生じている「構造クラック」の場合、シーリング材などで穴埋めが必要です。
「ケレン」とはさびなどを落とす作業のことで、サンドペーパーや電気工具、剥離剤など4種類の方法によって行います。
特にこのケレンは塗料の耐久性能を発揮させるために重要な作業となっていますので、必ず必要な作業になると理解しておきましょう。
⑤塗料の品名とグレードをチェックする
外壁塗装においても、もっとも重要になるものは「塗料」であると言えます。
もちろん、塗装するまでの作業についても大切であることは間違いありませんが、塗料が良いものでなければ、住宅をしっかりと守ることができません。
そのため、どのメーカーの、どの塗料を活用するのか、必ず確認するようにしましょう。
「塗料なんてよく分からないから、塗装業者にお任せしたい…」というお気持ちはよく分かります。
しかし、塗料の差によって大きく耐用年数が異なりますから、場合によっては期待していたよりもかなり早く劣化が進んでしまう可能性があるのです。
上記のおいては、「フッ素塗料:ファイン4Fセラミック」と記載されています。
「フッ素塗料」は塗料のグレードになり、おおむね8~15年程度の耐用年数が期待できると言われています。
そのほかにも塗装のグレードはたくさんありますが、価格の低いものは耐久性が低く、価格の高いものはそれだけ耐久性も高くなっている傾向にあります。
「ファイン4Fセラミック」とは日本ペイントが販売している塗料で、フッ素塗料の中では人気の高いものとなっています。
日本の3大塗料メーカーと言われているのは、日本ペイントをはじめとして、関西ペイント、エスケー化研になります。
これらのメーカーの塗料であれば安心できます。
それ以外のメーカーを活用することもありますが、まずどのような塗料なのか、メーカーのホームページなどで調べてみることをおすすめします。
まとめ
外壁塗装の見積書に記載されている内容のチェックポイントについてご紹介しました。
外壁塗装の見積りを数社から取っておくことはとても大事なことです。あとはその内容を比較検討するために、作業内容についても把握しておくことが必要でしょう。
そのため、この記事でご紹介した見積り内容やチェックポイントについてしっかりと理解して、塗装に取り組まれるといいでしょう。
塗装をする際には、地元に密着し、実績豊富な塗装業者を選んでおくことをおすすめします。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)