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外壁塗装の色選びは、長期間にわたって家の外観イメージを決定づける重要な要素となります。あなたの家がどんな印象を与えるかは、選んだ色によって大きく変わるのです。
今回、ご提案したい色は『グレー』。
スタイリッシュで都会的な外観イメージに仕上げることができ、汚れが目立ちにくいという特性を持つこの色は、多くのご家庭で選ばれる人気色となっています。
しかし、グレーと一言で言ってもその種類は無数に存在します。
そこでこの記事では、外壁塗装でグレーを選ぶ理由、注意点、そして素敵な組み合わせの例を、プロの塗装業者が徹底解説していきます。
外壁塗装でグレーをおすすめする理由
外壁塗装の色選びは、その家の魅力を引き立てる重要な要素となりますが、多くの色が存在する中で、色選びに迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回おすすめしたい色は、近年、多くの外壁塗装工事で採用されている『グレー』です。
なぜグレーが外壁塗装におすすめなのか、その理由について詳しく解説していきたいと思いますので、ぜひ参考にご覧ください。
・汚れが目立ちにくい
グレーの最も大きなメリットの一つに、汚れが目立ちにくいという特性があります。
これは、グレーが日々私たちの生活の中に存在する、さまざまな汚れと同系色であるためです。
外壁に付着しやすい汚れには、風によって運ばれてくる微細な砂埃、また、都市部では車から排出される排気ガスによる黒ずみも問題になります。
これらの汚れは、大半が灰色や黒、つまりグレー系の色調を持っています。したがって、これらの汚れがグレーの外壁に付着しても、目立ちにくいのです。
また、色褪せといった経年劣化についても目立ちにくい傾向があります。
時間が経つとともに、どんな塗料も太陽の紫外線などの影響を受けて、次第に色褪せていきます。
明るい色の塗料が色褪せると明らかに白っぽくなり、また濃い色の塗料が色褪せると色が薄くなるため、その変化がはっきりと目に見え、美観を損なうことになります。
それに対して、グレーは中間的な色合いをしているため、色褪せが起きてもその変化が一見してはっきりとは認識しづらいのです。
・スタイリッシュな外観イメージ
グレーはその色自体が持つ都会らしさと洗練されたイメージから、多くの現代的な建築デザインで好まれています。
外壁塗装においても、そのスタイリッシュな外観イメージが大きな魅力となります。
まず、グレーは色彩のバランスを保つための基盤となる色で、他の色と組み合わせるときにその色を引き立てる役割を果たします。
また、他の色を過剰に強調することなく、その色と調和することが可能です。この特性は、デザイン上重要な要素であるバランスを保つ上で非常に有用であると言えるのです
さらに、グレーは自然と人工の境界を曖昧にする役割も果たします。そのため、建物が自然環境や周囲の景観に溶け込むのを助けることができます。
また、他の色と組み合わせることで、家の外観が主張しすぎず、周囲と調和した美しさを保つことができます。
加えて、グレーはモダンなイメージを引き立てる色でもあります。
その洗練された色合いは、現代的な都市的な雰囲気を作り出し、さらには、都市部だけでなく、郊外や自然環境の中にある住宅にも、一定の洗練さをもたらします。
・ほかの色との相性が良い
色の組み合わせは、外観デザインの印象を大きく左右します。満足のいく外壁塗装は、色の組み合わせが大きく影響すると言っても過言ではありません。
色選びの中でグレーは、他の色との組み合わせにおいて非常に優れた柔軟性を持つ色です。
グレーはそもそも、白から黒へと連続するグレースケールの中に存在する色であり、暗さと明るさの間の調和を生み出します。
そのため、他の多くの色と自然に調和することが可能なのです。
具体的には、グレーは明るい色と組み合わせることで、その色を引き立て、より鮮やかに見せることができます。
逆に、暗い色と組み合わせると、その色の深みを引き出し、落ち着いた印象を与えます。
これらの特性から、グレーは他の色と組み合わせるときに、調和とバランスを作り出す役割を果たすのです。
さらに、グレーの中にもさまざまなバリエーションがあります。
薄いグレー、濃いグレー、青みがかったグレー、赤みがかったグレーなど、選ぶことができる範囲はとても広いことが分かります。
そのため、グレーの中でも最も適した色調を選ぶことで、他の色との組み合わせにおいて理想的な調和を達成することが可能となります。
外壁塗装でグレーを採用する注意点
前章では外壁塗装におけるグレーの魅力と、そのメリットを解説しました。
汚れの目立たなさ、スタイリッシュな印象、他の色との相性の良さと、グレーが持つ特性は非常に魅力的ですが、その一方で、いくつかの注意点があります。
色選びは建物の外観を左右し、その印象や快適さに大きく影響します。
だからこそ、適切な色選びは非常に重要であり、グレーは色合いや明るさのバリエーションが豊富な色ですので、その選び方によっては意図しない結果を招く可能性もあります。
そこで、この章ではグレーの外壁塗装を検討する上での重要な注意点をいくつか取り上げ、それぞれ解説します。
・グレーは1色ではない
グレーと一言で言っても1色ではなく、非常に多彩な色調を持っています。
そのため、どのグレー色を選択するかによって、外観イメージに大きな影響を与えるのは間違いありません。
例えば、濃いグレーは重厚感と落ち着きをもたらす一方、薄いグレーは軽やかさと爽やかさを表現します。
また、赤みのあるグレーは暖かみを、青みのあるグレーは冷ややかさを感じさせます。
具体的には、クールな印象のクールグレー、落ち着いた印象のスレートグレー、深みのあるブルーグレーなど、選べるグレーのバリエーションは多種多様です。
これらの違いは、外観イメージを大きく左右しますので、それぞれのグレーが持つ特性を理解し、それぞれがどのような外観イメージに仕上がるかを検討することが重要です。
また、周囲の環境や、既存の建物との調和も考慮する必要があります。
そのため、適切なグレーを選ぶためには、カラーシミュレーションをはじめ、塗装業者の専門的なアドバイスを活用することをおすすめします。
・グレー色によって汚れが目立つことも
前述の通り、グレーは汚れが目立ちにくいというメリットがありますが、一方で選択する色合いによっては汚れが目立つこともあります。
これはグレーが単一の色ではなく、非常に幅広いバリエーションを持つからです。
一般的に、黒や白は汚れが目立ちやすいとされています。黒は塵やホコリ、白は汚れや黒ずみが特に目立ちます。
これらに近い色合いのグレー、例えばダークグレーやライトグレーは、それぞれ黒や白に近い性質を持つため、同様に汚れが目立つ可能性があります。
また、マットなグレーも表面が平滑でないため、汚れが納まりやすく、それが目立ちやすい傾向にあります。
そのため、汚れが目立ちにくいグレーにするためには、中間色であるグレーを選択することが推奨されます。
明度や彩度のバランスが取れたグレーは、白や黒のように特定の汚れが際立つことが少なく、全体的に汚れが目立たない印象を保ちやすいのです。
また、塗料選びも汚れの目立ちにくさに大きく影響します。
防汚性能に優れた塗料を選ぶことで、外壁自体が汚れにくくなり、また汚れた場合でも容易に清掃が可能となるでしょう。
これらを考慮に入れて塗料と色を選ぶことで、グレーの外壁が長持ちし、美しい状態を保つのです。
・外壁材によって印象が変わる
グレーという色は外壁材の特性によって、その印象が大きく変わる可能性があります。
これは、同じ塗料を使用しても、外壁材の質感や光の反射の仕方などによって、色の見え方が変わってくるためです。
一般的な住宅の外壁材として多い窯業系サイディング外壁、モルタル外壁、ガルバリウム鋼板などの金属外壁では、それぞれに異なる見え方の傾向があります。
窯業系サイディング外壁は、素材の硬さと重厚感があり、その結果、色の表現がはっきりと出ます。また、表面が滑らかで光を均一に反射するため、色の均一性が保たれます。
したがって、窯業系サイディングにグレーを選ぶと、落ち着いた印象を与えることが可能です。
一方、モルタル外壁は、表面に凹凸があるために、光の反射が乱反射し、色の深みや立体感を出すことができます。
そのため、モルタル外壁にグレーを適用すると、ひとつひとつの色が異なる質感を持つことで、一層の深みを演出することが可能になります。
さらに、ガルバリウム鋼板などの金属外壁は、その質感と光沢感が特徴的です。
これらの素材にグレーを塗装すると、より現代的でスタイリッシュな印象を与えることができます。
このように、色そのものはもちろん大事ですが、それを適用する外壁材がもつ特性を理解し、その特性を活かして色選びをすることも重要です。
外壁塗装でおすすめするグレーの組み合わせ
グレー単体の外壁塗装も魅力的ですが、他の色との組み合わせによって更にその可能性は広がります。
グレーはその中間色の性質から多くの色との相性が良いと言われています。
そのため、どんな色調の家具や庭木、そして周囲の風景とも調和しやすく、外壁としての役割をしっかりと果たしながら、全体の印象を引き立てることができます。
それぞれの色との組み合わせが生み出すイメージや効果を理解し、自分の理想とする家の雰囲気に最も近い組み合わせを見つけることで、こだわりの外観イメージをつくり出すことができます。
・グレー×ホワイト
グレーとホワイトの組み合わせは、その清潔感とシンプルさが魅力の一つとなります。
洗練された都会的なイメージを生み出すことができるため、モダンでスタイリッシュな外観を好む方に特におすすめの組み合わせです。
外観イメージとしては、ホワイトの明るさがグレーの落ち着きを引き立て、全体としてスマートで洗練された印象を与えます。
また、ホワイトはグレーのベースカラーとして働き、グレーの色味をより深く見せることができます。これにより、シンプルながらも深みのある外観を表現することが可能です。
色の相性としては、グレーとホワイトは中立的な色であるため、どんな色調の周囲の風景や家具とも調和しやすいという利点があります。
特に、グレーの外壁にホワイトの窓枠やドアを組み合わせることで、メリハリのあるデザインを作ることができます。
注意点としては、ホワイトは汚れが目立ちやすい色であることです。
特に、窓枠やドアといった手が触れることが多い場所は汚れやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
また、明るすぎるホワイトは強烈な日差しを反射し、眩しいと感じることもあるため、ややオフホワイトなど、柔らかいホワイトを選ぶことをおすすめします。
・グレー×ブラック
グレーとブラックの組み合わせは、そのモノトーンの美しさとシックな印象が特徴です。
重厚感と洗練された印象を同時に演出することができるため、都市的でモダンなスタイルを好む方に特におすすめの組み合わせと言えるでしょう。
外観イメージとしては、ブラックの深みと存在感がグレーの落ち着きとともに一体化し、洗練された雰囲気を醸し出します。
ブラックはグレーを引き締め、グレーはブラックを柔らかく見せる役割を果たします。このため、重厚感と柔らかさが同居する独特な印象を与えることができます。
色の相性としては、グレーとブラックはどちらも中立的な色であり、他の色との組み合わせも容易です。また、同じ色系であるため、自然と一体感が生まれます。
注意点としては、ブラックは暗い色であるため、全体が暗くなりすぎないように配慮することが重要です。
例えば、ブラックをアクセントとして用いる場合、全体のバランスを考慮しながら、どの部分をブラックにするかを決めると良いでしょう。
また、ブラックは日差しを吸収しやすい色なので、夏場の熱に対する対策も必要です。
・グレー×ベージュ
穏やかさが特徴のグレーとベージュの組み合わせですが、この組み合わせが持つ最大の魅力は、その落ち着いた雰囲気と共に、温かみのある印象にあります。
また、洗練された外観を演出することが可能です。
外観イメージとしては、グレーが持つ中立的な質感とベージュが持つやわらかい雰囲気が絶妙にマッチし、落ち着いた印象ですが、近づいてみるとほんのりとした暖かみを感じさせます。
これはベージュがグレーの硬さを和らげ、同時にグレーがベージュの甘さを引き締めるためです。
色の相性としては、グレーとベージュは自然な色彩のため、緑豊かな庭や木の葉の色とも相性が良いです。
また、家具やインテリアの色とも調和しやすく、全体の外観が統一感を持つことが可能です。
しかし、注意点として、ベージュの色調によっては、汚れが目立つことがあるため、塗装する位置や面積に工夫が必要です。
また、グレーとベージュはどちらも落ち着いた色なので、明るい色をアクセントとして加えることで、全体のバランスを取ることも考えてみてください。
・グレー×ネイビー
洗練された都会的なイメージを持つグレーと、深みと落ち着きを感じさせるネイビーの組み合わせは、家の外観に対して優雅でエレガントな雰囲気をもたらします。
個性的でありながらも、周囲の景色に溶け込む絶妙なバランス感が魅力です。
外観イメージとしては、グレーがベースとなることで、全体の雰囲気をスムーズに調整し、ネイビーがアクセントとして挿入されることで、高級感を引き立てます。
これはネイビーの色深さがグレーの穏やかさを引き立て、相互に良い影響を与え合っているからです。
色の相性としては、グレーとネイビーは自然に調和し、深い色のコントラストが鮮やかな花々や緑とも相性が良いです。
また、銀色や白色のアクセサリーともマッチするため、玄関ドアのハンドルや郵便受け、窓のフレームなどの色とも相性が良いでしょう。
しかし、注意点として、ネイビーは深い色のため、光の当たり具合によっては暗く見えすぎることがあります。
そのため、ネイビーを使用する範囲や位置を考慮し、適切なバランスを取ることが大切です。
また、グレーとネイビーのバランスが取れていないと重厚感が強くなりすぎることもあるため、配色の割合にも工夫が必要です。
・グレー×ブラウン
近代的な感じのグレーと、自然であたたかみのあるブラウンを組み合わせると、モダンでありながらも心地よい風合いの外観を実現できます。
この組み合わせは、落ち着きと新しさが同居する、ユニークな魅力を放ちます。
外観イメージとしては、グレーが全体の基調を明確にし、ブラウンがアクセントとなることで、温かみと親しみやすさを与えます。
ブラウンを基調とし、グレーをアクセントにすることでも、よりナチュラルな印象を得ることができます。
色の相性としては、グレーとブラウンは非常に調和が取れます。自然の色であるブラウンが、都会的なグレーの冷たさを緩和し、温かく包み込むような効果を発揮します。
また、両色ともに多様な色調を持つため、さまざまなシチュエーションで活用できます。
注意点として、ブラウンは色によっては古風に見えることがあり、また、ブラウンが強すぎると全体的に重く見えてしまうこともあるため、バランスを見ながら配色を考えることが大切です。
・濃いグレー×薄いグレー
同一色の中でも色の濃淡を用いて変化をつけると、モノトーンでも奥深い表現が可能となります。濃いグレーと薄いグレーの組み合わせが、その代表例であると言えます。
外観イメージは、シンプルかつ洗練された印象を与えます。
全体的に一色調でまとめることで統一感があり、どんな環境にもなじみやすく、また構成要素への配慮が際立つことから、デザイン性が強調されます。
色の組み合わせの相性としては、濃いグレーと薄いグレーは同じ色味であるため、自然と調和します。濃淡を使い分けることで立体感やアクセントを付けることが可能となります。
注意点としては、全体がグレーになると一部分が淡々としすぎることがあります。
そこで、外壁以外の部分で色を取り入れる、あるいは濃淡のコントラストを強くするなどして、視覚的なアクセントをつけることが重要です。
まとめ
外壁塗装における色選びの中でも多彩な表現力を持つ「グレー」は、その汚れにくさやスタイリッシュなイメージ、他の色との相性の良さなどから、多くの家庭で選ばれています。
ただし、グレーの選び方にはいくつかのポイントがあります。
グレーは1色ではなく、濃淡や色相など、多種多様なグレーが存在しますので、自分の好みや建物のデザイン、周囲の環境などを考慮に入れて選びましょう。
また、選んだグレーがどの程度汚れが目立つのかも重要なポイントです。さらに、外壁材によって印象が変わることも覚えておきましょう。
そして、グレーの魅力を最大限に引き出すためには、色の組み合わせも重要です。各色との組み合わせによって生まれる印象や効果を理解し、適切な選択をしてください。
外壁塗装は、色選びを通じて自分の家をより良いものにするためのプロセスであると言えます。
外壁塗装を検討している場合には、スキルや経験が豊富な地元の塗装業者に相談し、適切にアドバイスしてもらうことが大事です。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
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など、ご心配不要です。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)