「サイディングは外壁塗装する必要はあるの?」
そのようなご質問をたびたび頂戴いたします。
サイディングとは、建物の外壁に使用している外壁材のことを指しており、この外壁材を組み合わせて貼っていくことによって外壁を構成していきます。
工場で生産していますので品質が安定しており、工事費用は安く、耐水性や耐天候性にも優れているために、住宅の外壁に用いられるシーンは増えています。
そのようなことから、サイディングは「一生もの」「半永久的」のようにイメージする方が多いのは事実です。
しかし、結論を申し上げますと、サイディングは劣化し建物の構造に大きな影響を与えることになるためにメンテナンスのために外壁塗装が必要となります。
ここでは、サイディングの外壁塗装について詳しくお伝えしていきます。
目次
サイディングには塗装は必要!塗装時期のサイン
冒頭にお伝えした通り、サイディングは「一生もの」「半永久的」のようにイメージする方が多く、住宅を立てる際に業者からも塗装は不要と言われているようなケースもあります。
しかし、サイディングは外気にさらされている状態で、雨風や汚れ、紫外線などの影響をまともに受けているために、少しずつ劣化は進んでいるのです。
そのため、劣化が進んでいる状態であれば早めに取り組まねばなりませんし、サイディングの耐用年数を見極めながら外壁塗装の検討も必要となります。
では、サイディングが劣化して塗装時期のサインにはどのようなものがあるか、またサイディングの耐用年数はどれくらいなのか、詳しくお伝えしましょう。
・サイディングには塗装は必要!その理由
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
サイディングと言ってもさまざまな種類があり、上記の4種類が存在します。
この中で「樹脂系サイディング」はほとんど使われるシーンがないために、ご家庭の外壁は恐らく、それ以外の3種類になるのではないかと考えます。
どのサイディングについても耐用年数はおおむね15年~40年程度であり、経過によってさまざまな劣化症状が現れてきます。
劣化が現れてくるのは5年~10年であると考えられていますので、劣化を防ぎ住宅を守るためにも、10年程度で外壁塗装に取り組まねばなりません。
また、外壁の環境によっては、汚れや色あせ、塗膜の剥がれなどが早く現れることもありますので、状況によっては早めに外壁塗装の検討が必要になることもあります。
・サイディングにみられる塗装時期のサイン
- チョーキング現象
- コーキング(シーリング)の劣化
- サイディングの反り
- 外壁のひび割れ
- 塗膜の剥がれ
- 外壁の色褪せや変色
- カビや藻の発生
サイディングの劣化には上記の症状が見られます。いずれも塗装時期のサインとなるものですから、見逃さないように意識しておきましょう。
■チョーキング現象
チョーキング現象とは、サイディングを触った際に手に白い粉がつくことを言います。この白い粉は塗膜が劣化して粉上になったもの。劣化を意味するもので防水効果が落ちている状態であると理解しておきましょう。
■コーキング(シーリング)の劣化
コーキング(シーリング)とはサイディングボードの目地やすき間などに充填して、防水性や機密性を保つために用いられるものです。縮みや浮き、剥がれ、ひびなどが生じている場合には、そこから雨漏りしてしまう可能性があります。おおむね5年から10年で劣化するものですから定期的なメンテナンスが必要な部分になります。
■サイディングの反り
サイディングを横から見た際に浮いていたり、壁面が反っていたりする症状です。壁面の防水効果が失われている状態であるのが原因ですが、そのまま放置していると水をどんどん吸い込んでしまいます。そのため緊急性の高い症状であると言えます。
■外壁のひび割れ
外壁のひび割れ(クラック)は、築10年程度からサイディングに多くみられる症状で、このまま放置しているとひび割れから雨水を含んでしまうようになります。雨水を含むと膨張してしまうので、さらにひび割れが生じるようになります。そのため早めに補修や塗装が必要な状況であると言えます。
■塗膜の剥がれ
外壁の塗装が劣化してくると、少しずつ剥がれてしまいます。塗装が剥がれてしまうと、塗装が持っている外壁を保護する役割も低下してしまうために、ひび割れや雨漏りの原因になってしまいます。そのため、早めに塗装によってメンテナンスを行う必要があります。
■外壁の色あせや変色
外壁の塗膜が紫外線などの影響によって劣化してくると、色あせしたり変色したりすることがあります。劣化を示している症状ですので、塗装を検討する時期に入っていると理解することが必要です。
■カビや藻の発生
特に日当たりの悪い場所や湿気の多い場所であると、カビや藻が発生することがあります。そのまま放置しているとカビが発生してしまい、健康に大きな影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。水洗いなどで落とすこともできますが、塗膜の防水性能が劣化していると発生しやすくなりますので、塗装を検討することが良いでしょう。
・サイディングの耐用年数、塗装時期は
サイディングの種類 | 耐用年数 | 塗装時期の目安 |
窯業系サイディング | 40年 | 7年~10年 |
金属系サイディング | 40年 | 10年~15年 |
木質系サイディング | 40年 | 8年~10年 |
樹脂系サイディング | 40年 | 10年~20年 |
サイディングの耐用年数は一般的に40年と考えられています。
サイディングの種類の中でもっとも活用されているものは「窯業系サイディング」。
耐震性や耐火性に優れているとても丈夫なサイディングボードで、施工の手間も少ないために人気が高くなっています。
素材はセメントと木質系の繊維によるもので、塗料の劣化が進むことによって雨水を吸い込むようになり、7年~10年程度でメンテナンスが必要であると考えられます。
「金属系サイディング」は素材がトタン製やガルバリウム鋼板製などといった金属のものです。
雨水を吸い込むようなことはありませんが、劣化によってサビの発生や色あせが生じ、おおむね10年~15年が塗装時期であると言われます。
「木質系サイディング」は木材を素材としており、木のぬくもりを感じられるために、店舗などで採用されることが多いサイディングです。
塗料が劣化してくると、素材の木材も劣化するようになりますので、8年~10年程度で塗装を検討しておきましょう。
「樹脂系サイディング」は日本での普及率は低いものの、海外ではよくみられるサイディングボードです。
素材は塩化ビニルであり雨に強く、色あせもほとんど見られませんので、メンテナンス時期は10年~20年程度となっています。
サイディングの塗装にかかる費用例(30坪)
サイディングの塗装は、塗料の種類によって費用は大きくことなります。おおむね耐久年数に比例して、費用は高くなる傾向にあります。
建物の床面積の坪数が30坪の場合、塗料の種類による費用の目安は次のようになっています。
塗料の種類 | 耐久年数 | 施工単価(㎡) | 費用の目安(30坪) |
ウレタン塗料 | 5~8年 | 1,500円~2,500円 | 60万円~75万円 |
シリコン塗料 | 5~10年 | 1,700円~3,500円 | 70万円~88万円 |
ラジカル塗料 | 7~15年 | 2,300円~3,500円 | 76万円~89万円 |
フッ素塗料 | 8~15年 | 3,000円~5,100円 | 80万円~95万円 |
無機塗料 | 15~25年 | 4,400円~5,500円 | 100万円~115万円 |
耐久年数とコストのバランスによって、塗料の種類を選ぶといいでしょう。
なお、費用の目安は塗料の費用に加えて、塗装費用、足場代、高圧洗浄、養生など塗装作業に必要な費用も含めた目安となっています。
また、サイディングボードの劣化が激しい場合には、塗装で対応できないこともあり、その場合にはサイディングボードの貼り換えや重ね貼りが選択されることもあります。
サイディングボードの貼り換えとは、既存のサイディングボードを撤去して新しいサイディングボードを貼る作業のことをいい、重ね貼りとは、既存のサイディングボードの上から新しいものを貼り重ねる作業のことをいいます。
まとめ
サイディングの塗装についてお伝えしました。
サイディングは「一生もの」「半永久的」のようにイメージする方が多いのですが、雨風によって劣化が生じるものですから、メンテナンスが必要となります。
おおむね10年程度を目途に、外壁塗装が必要になると理解しておくようにしましょう。
塗装をする際には、地元に密着し、実績豊富な塗装業者を選んでおくことをおすすめします。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)