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新築の戸建て住宅の4割から5割程度において太陽光パネルが設置されていると言われています。
エコや省エネといった言葉が一般的となったこともあり、今後も戸建て住宅に太陽光パネルが設置される割合は増えてくると考えられています。
屋根塗装をご依頼されるご家庭の中には、太陽光パネルが設置されているケースも増え、そのようなケースでの屋根塗装についてお問い合わせいただく機会が多くなりました。
結論を申しますと、太陽光パネルが設置されている屋根であっても塗装することは可能です。
ただし、注意すべきポイントがいくつか存在しますので、屋根塗装に取り組む際には把握しておくべきでしょう。
そこでここでは、太陽光パネルが設置してある屋根塗装について
- 太陽光パネルの下は塗装するのか
- 屋根塗装する際に太陽光パネルは脱着するのか
- 太陽光パネルがある屋根への塗装の注意点
など、プロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
屋根の太陽光パネルの下は塗装する?
屋根に太陽光パネルを設置しているご家庭であれば、
「屋根塗装はできるの?」
「太陽光パネルの下は塗装するの?」
「太陽光パネルは脱着するの?」
などといった疑問を持たれるのではないでしょうか。
冒頭でもお伝えした通り、太陽光パネルが設置されているとしても屋根塗装を行うことは可能です。
ではどのようにして塗装することになるのか、また太陽光パネルは脱着して塗装するのか、詳しくご紹介しましょう。
・太陽光パネルがある屋根への塗装はできる?
太陽光パネルがあるご家庭から、「そもそも屋根塗装はできるのでしょうか?」とご相談を多くいただきます。
上記でもお伝えした通り、太陽光パネルがあるとしても屋根塗装は可能ですが、状況に応じて塗装の方法は異なります。
その状況とは
- 屋根塗装のタイミングによる塗装
- 太陽光パネルの脱着のタイミングによる塗装
といったものに分けることができます。
『屋根塗装のタイミング』とは、屋根の塗膜に劣化が見られている状態や、外壁塗装のタイミングに合わせる、などといったものを指します。
屋根や外壁の塗膜は、おおむね10年程度の頻度で塗り替えが必要になりますので、その時期が近づくにつれて、塗装を検討することになります。
『太陽光パネルの脱着のタイミング』とは、雨漏りや屋根補修などの理由によって太陽光パネルを脱着が必要なタイミングを指しています。
脱着は太陽光パネルの業者が行いますので、スムーズに屋根塗装に取り組むことができます。
・太陽光パネルがある屋根への塗装方法
太陽光パネルがある屋根の場合の屋根塗装は、
- 太陽光パネルを脱着しない
- 太陽光パネルを脱着する
といった2つのケースによって塗装方法が異なります。
『太陽光パネルを脱着しない』ケースの場合、太陽光パネルが設置されていない箇所だけ、屋根塗装することになります。
新築で太陽光パネルが設置された場合は、太陽光パネルを設置する前に屋根塗装が施されていることが多いです。
その場合には、太陽光パネルが設置されている屋根の箇所については、紫外線や風雨の影響を受けにくく、塗膜の劣化はそれほど見られていないことが少なくありません。
そのため、太陽光パネルを脱着させずに養生を施して、それ以外の箇所を塗装作業していくことになるのです。
ただ、新しく塗装する箇所と、太陽光パネルの下を比較すると、同じ色を採用しているとしても、どうしても色の違いが出てきてしまいます。
そのような状況をなくすためには太陽光パネルを脱着させる必要があります。
しかし、太陽光パネルの脱着は塗装業者で行うことはできず、専門の施工業者に依頼する必要があります。
脱着する場合には費用負担が必要になり、また太陽光パネルの保証など注意すべきポイントがあります。
・太陽光パネルの脱着について
上記でもお伝えした通り、太陽光パネル下の屋根の塗膜については、それほど劣化が進まないために、脱着せずに施工されるケースが多くなっています。
ただ、色むらなどが気になるような場合には、専門業者に脱着を依頼して、屋根全面に塗装を施すことになります。
しかし、太陽光パネルを脱着する場合には、2つの注意点があります。
まず一つ目に、太陽光パネルの脱着には費用負担が必要になるということ。
費用については太陽光パネルのメーカーなどにより異なりますが、一般的には20万円前後であると言われています。
費用負担が大きいために、太陽光パネルの脱着は現実的ではないかもしれません。
しかし、雨漏りなどで屋根に補修が必要なケースはもちろんのこと、パネル下の部分も同様に耐久性を維持したいと考えているならば、脱着を検討すべきでしょう。
二つ目に太陽光パネルの保証の問題があります。
太陽光パネルにはメーカーによる保証が付いており、保証期間内であれば製造のうえでの不具合の場合には無料で対応してくれるケースがほとんどです。
ただし、仮に塗装業者が太陽光パネルの上に乗るなどして、故障や不具合を生じさせた場合には、メーカーからの保証が受けられなくなってしまうのです。
そのため、屋根塗装に取り組む場合においては、太陽光パネルを設置された状態での塗装に慣れた塗装業者に依頼することが重要になります。
屋根塗装のおすすめのタイミングは
太陽光パネルは、エコや省エネのために役に立つ設備であることから、現在設置していないご家庭であっても検討しているケースも多いでしょう。
もし屋根塗装を検討しているような状態で、さらに太陽光パネルの設置も検討しているのであれば、先に屋根塗装を済ませておくことをおすすめします。
・太陽光パネルを設置する前
これから太陽光パネルを設置するというご家庭であれば、その前に屋根塗装に取り組むことが一番良いタイミングであると言えます。
太陽光パネルが設置される前でしたら、屋根全面にしっかりと塗装することができます。
屋根塗装は屋根材の保護をはじめ、熱や雨漏りなどを防ぐ効果があり、さらには綺麗な外観に仕上げることが可能です。
そもそも太陽光パネルは、頻繁に取り外しするようなケースは想定されていませんので、いったん設置してしまうと脱着に大きな費用が必要になります。
そのため、太陽光パネルを検討しているのであれば、まず屋根塗装を済ませておくようにしましょう。
・太陽光パネルを脱着する場合
太陽光パネルを設置したまま屋根塗装に取り組むケースは多いものの、
- 屋根全体を綺麗にしたい
- 屋根の機能を維持したい
- 屋根を補修する必要がある
などといったご希望によって、脱着する必要があるケースも増えてきました。
特に、太陽光パネルの施工業者などによっては、太陽光パネル脱着を専門に取り扱うケースも増えています。
それらの業者の中には、屋根塗装の事情に詳しい施工業者も増えています。
上記のようなご希望をお持ちの場合には、塗装業者や太陽光パネルの設置業者などに相談してみると良いでしょう。
太陽光パネルがある屋根への塗装の注意点
太陽光パネルを設置した屋根に塗装する場合、いくつかの注意点があります。
太陽光パネルはとても微細なシステムであるため、塗装作業においては丁寧に養生したうえで、注意しながら作業を進めていきます。
ただ、太陽光パネルに対する知識や塗装経験が不足している塗装業者も存在しますので注意が必要です。
・太陽光パネルの設置業者に確認しておくことが大事
太陽光パネルには保証が付いており、製造上での不具合や故障などに対しては無料修理などの対応を受けることができます。
しかし上記でもお伝えした通り、もし塗装業者によって不具合や故障などを生じさせてしまった場合には、保証が受けられなくなってしまう可能性があります。
もちろん、太陽光パネル設置時の屋根塗装に慣れている塗装業者であれば、丁寧に養生したうえで塗装を施しますので問題が生じるようなことはありません。
ただ万が一ということがあり得ないとは言い切れません。
そのため、屋根塗装の際には太陽光パネルの設置業者に、屋根塗装を行う旨をお伝えし、保証も含め、注意点などを確認しておくと良いでしょう。
さらに、塗装業者にもその内容についてお伝えしておき、施工前と施工後の写真撮影をしてもらうなど、塗装作業に問題がないか報告してもらうようにするようにしましょう。
・塗装期間中の発電量低下
屋根塗装は、太陽光パネルに塗料が付着しないように、しっかりと養生したうえで作業を行います。
本来ならば、天気の良い日にはしっかりと発電できるところではありますが、天気の良い日を選んで塗装作業を行うことから、どうしても発電量が低下してしまうことになります。
屋根塗装は、高圧洗浄機による洗浄作業からスタートし、塗装作業においては強固な塗膜をつくり出すために三度塗りを基本としていますので、塗装作業を終えるまでに3~4日程度が必要になります。
そのため、塗装作業期間中においては、発電量が低下してしまうことに対して、あらかじめご了承いただきたいと思います。
・太陽光パネルへの高圧洗浄は可能?
太陽光パネルは長い期間、屋根に設置していることによってゴミやチリなどによって汚れが生じ、鳥のフンなどが付着しているケースもあります。
そのような場合であれば、それらが発電に悪影響を与えている可能性もあり、それらを取り除くことによって改善される可能性があります。
そのため、塗装業者に対して、太陽光パネルにも高圧洗浄するように依頼されるケースがあります。
ただし、高圧洗浄は水道水を使用しており、水道水に含まれているカルキが太陽光パネルに付着してしまい、発電性能を落としてしまう可能性があります。
また、高い水圧で洗浄することから、太陽光パネルに負担をかけてしまいパネルを破損させてしまう可能性も考えられます。
塗装業者によって対応は異なりますが、基本的には太陽光パネルへの高圧洗浄は避け、適切な洗浄を行うことが大切です。
・塗装後に発電できているのか確認
太陽光パネルは、電力を発電する大切なシステムであるために、塗装業者は作業期間中、最新の注意をはらって進めていきます。
まず間違いなく問題が生じることはありませんが、屋根塗装完了後にしっかりと発電できるのかどうか確認しておくことが大切です。
もし気になる症状が発生した場合には、足場を設置している状態であれば再確認することができます。
・太陽光パネルの屋根塗装に慣れていない塗装業者に注意
太陽光パネルは屋根のうえに設置されているものの、とても微細なシステムであり、大きな重量が負担になるようなことは想定されていません。
太陽光パネルが設置されている屋根に対して塗装作業を行う場合、どうしても作業スペースが限られてしまいます。
しかしだからと言って、職人が乗ってしまうと割れてしまう可能性がありますので、塗装業者は絶対に太陽光パネルに乗って作業を行うようなことはありません。
ただ、太陽光パネルの扱いに慣れていない塗装業者の場合、パネルに乗って作業していたというケースもあるようです。
そのため、屋根塗装を依頼する際には、必ずどのように作業を進めていくのか確認しておくことが大切です。
まとめ
太陽光パネルが設置してある屋根に対する塗装について、塗装の方法や太陽光パネルの脱着、注意点などについて詳しくお伝えしました。
基本的には太陽光パネルをしっかりと養生したうえで、パネル以外の範囲において塗装されるケースが多いです。
ただし、屋根全体の耐久性を維持したい、あるいは屋根全体を綺麗に塗りなおしてほしいというご要望に対しては、太陽光パネルを取り除いた上で塗装されるケースもあります。
脱着させる場合では、専用の業者が行う必要があり、おおむね20万円程度の費用が必要になるということを念頭においておく必要があります。
また、太陽光パネルを設置したまま塗装する場合には、太陽光パネルを設置した業者に保証内容を改めて確認したうえで進めていくことが良いでしょう。
外壁塗装や屋根塗装は、地元に密着し、実績豊富な地元の塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について
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