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外壁塗装は、私たちの家を守る重要な役割を果たしており、家の見た目を美しく保つだけでなく、外壁材を天候や環境の影響から守るために不可欠です。
しかし、外壁塗装の耐用年数が塗料の種類によって大きく異なるという事実をご存じでしょうか。
塗料の種類やグレードによって耐用年数が変わることは、家を守る上でとても重要で、外壁塗装に取り組むうえで理解しておくべき情報です。
高品質の塗料は長持ちしますが、それだけでなく、施工方法や外壁材の種類にも注目する必要があります。これらの要素が一体となって、外壁の耐久性が決まるのです。
本記事では、川崎市の塗装業者の視点から、外壁塗装の種類、耐用年数、そしてそれを最大限に伸ばす方法について、分かりやすく解説します。
外壁塗装に活用する塗料の耐用年数
外壁塗装を検討する際、最も重要な要素として「塗料の耐用年数」があります。
家の外壁を守るためには、塗料がどれほどの期間効果を発揮するかを知ることが不可欠です。そして耐用年数は、塗料の品質、種類、および施工方法によって大きく左右されます。
そのため塗料の種類による違い、グレードによる耐久性の差、そしてそれらがどのように耐用年数に影響を与えるかを理解することは、外壁塗装における賢い選択をするために必要です。
ここでは、それぞれの塗料がどれくらいの期間持続するか、その理由とともに詳しく掘り下げていきます。
・塗料の種類やグレードによって異なる
外壁塗装に使われる塗料は、その種類やグレードによって耐用年数が大きく異なります。
外壁塗装で主に使用される塗料にはウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などがあります。それぞれの特性と目安となる耐用年数を紹介します。
■ウレタン塗料
ウレタン塗料は比較的手頃な価格でありながら、良好な耐久性を備えています。柔軟性に優れ、微細な亀裂にも対応しやすいのが特徴です。耐用年数は通常5~8年程度とされています。
■シリコン塗料
シリコン塗料はウレタン塗料よりも一般的に耐久性が高く、撥水性にも優れています。色あせにくいのも大きな利点です。耐用年数は約7~12年と長めです。
■フッ素塗料
フッ素塗料は非常に高い耐候性を誇り、色褪せや汚れが付きにくいのが特長です。価格は高めですが、その性能の高さから選ばれることが多いです。耐用年数は約10~15年とされています。
■無機塗料
無機塗料は、耐熱性や耐候性に優れ、色持ちが非常に良いのが特徴です。また、化学変化を起こしにくいため、非常に長持ちします。耐用年数は約15~20年以上と非常に長いです。
これらの耐用年数はあくまで目安であり、実際の耐用年数は、塗装される地域の気候条件や壁の状態、施工の品質などによって異なります。
したがって、自宅の外壁塗装を考える際には、これらの要因を考慮し、自分の家に最適な塗料を選ぶことが重要です。
・塗料のグレードが高いほど耐久性は高い
外壁塗装における「塗料のグレード」とは、その塗料が持つ品質や性能のレベルを指します。
グレードが高い塗料は、耐久性、機能性、低汚染性(美観)などに優れているため、長期間にわたって外壁を保護することができます。
ここでは、塗料のグレードが高いほど耐久性が高い理由と、それに伴う耐用年数、機能性、費用相場について解説します。
■耐用年数
一般的に、塗料のグレードが高いほど耐用年数も長くなります。
例えば、アクリル塗料の耐用年数が5~7年であるのに対し、高品質なフッ素塗料では10~15年以上の耐用年数を期待できます。
高グレードの塗料は、紫外線や雨水、温度変化などの外部環境に対する耐性が高いため、長期間にわたってその性能を維持します。
■機能性
高グレードの塗料は、単に長持ちするだけでなく、機能性においても優れています。
例えば、高い親水性を持つ塗料は雨水で汚れを落としながら水分の侵入を防ぎ、壁材の劣化を遅らせる効果があります。
また、色褪せにくい、カビが発生しにくいなど、美観を長期間保持する機能も高グレードの塗料の特徴です。
■費用相場
一方で、高グレードの塗料はその品質に見合った価格となります。耐久性や機能性が高い塗料ほど価格も高くなる傾向にあり、初期投資は大きくなります。
しかし、長期的に見れば塗り替えの頻度が減るため、結果的にはコストパフォーマンスが良いとも言えます。
そのため。長期に渡る耐用年数と維持コストの削減を考慮すれば、高い初期投資が長期的には経済的な選択となる場合があります。
・施工方法によっても耐用年数は変わってくる
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料の種類やグレードだけでなく、施工方法によっても大きく変わります。
外壁塗装にはさまざまな工程があり、高圧洗浄、下地処理、塗装の3回塗り(下塗り、中塗り、上塗り)、そして乾燥時間の徹底という重要な作業があるのです。
■高圧洗浄
外壁塗装の最初の工程は、高圧洗浄です。これにより、外壁の汚れや古い塗料の剥がれ、コケやカビなどが除去されます。
外壁を清潔にすることで、新しい塗料がしっかりと壁に定着し、耐久性が向上します。十分な洗浄が行われないと、塗料の密着が不十分になり、耐用年数が短くなる可能性があります。
■下地処理
高圧洗浄後、外壁の状態をチェックし、必要に応じて下地処理を行います。ひび割れや剥がれ等の修復を行い、外壁を塗装に最適な状態に整えます。
下地処理は塗料の密着を良くし、結果的に塗装の耐久性を高める重要な工程であると言えます。
■塗装の3回塗り
外壁塗装では一般的に「3回塗り」が行われます。
1回目は下塗りで、塗料の密着を高める役割があります。2回目と3回目の上塗りで、外壁を守る層を形成し、耐久性や美観を確保します。
適切な量で均一に塗ることが、長持ちする塗装の鍵となります。
■乾燥時間の徹底
各塗装工程の後、塗料が完全に乾燥するのを待つことも重要です。
乾燥時間を怠ると、塗料の性能が十分に発揮されず、耐久性が低下する可能性があるからです。
湿度の高い日や、気温が低い日は、乾燥時間が長くなることを考慮する必要があり、一定の基準を超えれば、塗装できないケースもあります。
・外壁材の種類にも耐用年数がある
外壁塗装の耐用年数を考える際、外壁材自体の種類とその耐用年数も重要な要素となります。
主な外壁材にはモルタル、サイディング、金属などがあります。
これらの材質によって外壁の耐用年数は異なり、外壁材自体の劣化や損傷が見られる場合、塗装だけでなく外壁の張り替えも検討する必要があります。
■モルタル
モルタルはセメントと砂を混ぜた建築材料で、耐久性があり、コストパフォーマンスに優れています。
しかし、モルタルの外壁は時間の経過と共にひび割れが生じやすく、その耐用年数は約20~30年とされています。定期的なメンテナンスと塗装が必要です。
■サイディング
サイディングは現代の住宅でよく使用される外壁材で、耐久性、施工のしやすさ、デザインの多様性が特徴です。
サイディングの耐用年数は約25~40年とされていますが、品質によって差があります。損傷の程度によってはサイディングボード自体の交換が必要になる場合もあります。
■金属
金属外壁はアルミニウムやガルバリウム鋼板などが使われ、耐久性が非常に高いです。軽量で、強度も高く、メンテナンスが比較的容易です。
金属外壁の耐用年数は約40年以上と長いですが、色褪せや小傷などの外観上の問題は発生しやすいです。
耐用年数を見極めて外壁塗装に取り組むには
外壁塗装を成功させるためには、外壁の現在の状態を正確に把握し、それに基づいて適切な耐用年数を見極めることが重要です。
外壁の状態は、時間とともに変化し、環境や使用されている材料によっても異なります。
ここでは、外壁の劣化のサインをどのように見極め、いつ外壁塗装に取り組むべきか、詳しく解説します。
・期待耐用年数とは
外壁塗料の『期待耐用年数』とは、どれほどの期間機能を維持すると予想されるかを示す指標です。
外壁材や塗料などの建築材料において、この期待耐用年数は非常に重要な概念となります。
期待耐用年数を理解することで、メンテナンスや塗り替えの適切なタイミングを見極めることができるようになるからです。
上記でもお伝えした通り、塗料には耐用年数があり、これは塗料の種類、グレード、および施工方法によって異なります。
例えば、アクリル塗料やシリコン塗料、フッ素塗料などはそれぞれ異なる耐用年数を持っています。
塗料の期待耐用年数は、適切な状態で施工され、適切な環境条件下で使用された場合の平均的な持続期間を意味します。
期待耐用年数を超えると、外壁材や塗料の性能は徐々に低下し始めます。この症状には、色褪せ、ひび割れ、剥がれなどの劣化があります。
期待耐用年数を超えた外壁は、塗り替えや場合によっては外壁材の交換が必要になります。
定期的なメンテナンスと点検により、期待耐用年数はあくまで目安であることを理解し、必要に応じて適切なタイミングでのメンテナンスを行うことが重要です。
・外壁塗装の劣化症状
外壁塗装の劣化は、建物の美観を損ねるだけでなく、建物自体の耐久性にも影響を及ぼします。そのため定期的なメンテナンスと適切な時期の塗り替えが必要です。
①色褪せ
外壁塗装の最も一般的な劣化症状の一つが色褪せです。紫外線や気象条件による影響で、塗装の色が徐々に失われます。色褪せは外壁の見た目に大きく影響し、建物全体の印象を損ねる可能性があります。
②ひび割れ
塗装表面に細かい亀裂が発生するのも一般的な劣化症状です。これは、外壁材の伸縮や、塗料の劣化が原因で起こります。ひび割れが進行すると、水分が壁内部に浸透し、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。
③剥がれ
塗装が外壁から剥がれ落ちる現象もあります。これは、経年劣化のほかに、塗料の密着不良や下地処理の不備、古い塗装の残留などが原因でも起こります。剥がれが発生すると、下地が露出し、建物が外部の影響に対して脆弱になります。
④カビや藻の発生
湿度が高い環境や日陰で、外壁にカビや藻が発生することがあります。これらは外壁の見た目を損ねるだけでなく、塗料の劣化を早める要因にもなります。
⑤チョーキング
チョーキングとは、塗装表面が粉を吹くようになる現象です。これは塗料の劣化によって起こり、手で触ると白い粉が付着します。チョーキングが起きると、塗装の保護機能が低下しているサインです。
・外壁材の劣化にも着目する
外壁塗装を行う際、塗料の状態だけでなく、外壁材自体の劣化にも注目することが重要です。
外壁材の劣化は、建物の保護機能を低下させ、修復が困難になる可能性があります。
主な劣化症状には、ひび割れ、目地の劣化、サイディングボードの反り、金属外壁の錆びなどがあります。これらの劣化症状を理解し、適切に対処することが重要です。
①ひび割れ
外壁材に発生するひび割れは、構造的な問題に繋がる可能性があります。
特に、モルタルやコンクリートの外壁に見られるひび割れは、建物の基礎の動きや温度変化によって発生することがあります。
ひび割れから水が侵入し、内部の構造にダメージを与える可能性があるため、早期の対処が必要です。
②目地の劣化
外壁材の間にある目地(シーリング)の劣化も珍しくありません。
目地の劣化は、水の浸透や外壁材の剥がれの原因となります。目地の劣化を放置すると、外壁全体の機能が低下し、結果的に建物に深刻な損傷を与えることにつながります。
③サイディングボードの反り
サイディングボードは、湿気や温度変化によって反りや剥がれが発生しやすい材料です。
反りが発生すると、外壁の隙間から水が侵入しやすくなり、構造へのダメージを引き起こす可能性があります。
サイディングボードの反りを見つけたら、修理や交換を検討する必要があります。
④金属外壁の錆び
金属外壁材、特に鋼製の外壁は錆びやすい性質を持っています。
錆びは外壁の強度を低下させるだけでなく、外壁の見た目にも悪影響を与えます。金属外壁の錆びを発見した場合、錆除去と再塗装が必要になることがあります。
外壁塗装の耐用年数を長持ちさせるには
外壁塗装の耐用年数を最大限に延ばすためには、適切な方法と技術が必要です。
外壁塗装の耐用年数を伸ばすためには、選択する塗料の品質だけではなく、施工業者の技術が鍵となります。そのため、スキルと経験豊富な塗装業者の選び方が重要となるのです。
ここでは、外壁塗装の耐用年数をいかにして長持ちさせるかに焦点を当て、そのための具体的な方法とポイントを詳しく解説します。
・スキルと経験が豊富な塗装業者に相談する
外壁塗装の耐用年数を最大限に延ばすためには、スキルと経験が豊富な塗装業者の選定が非常に重要です。
専門的な知識と技術を持つ塗装業者は、適切な材料選びから施工方法、さらには後のメンテナンスに至るまで、高品質なサービスを提供できるからです。
スキルと経験が豊富な塗装業者であれば、以下のようなメリットがあります。
■適切な塗料などをアドバイスできる
経験豊富な業者は、建物の状態や周辺の状況に合わせて最適な塗料を提供できます。
■施工品質の保証
高い技術力を持つ業者は、細部への丁寧な作業を行いますので、塗装の耐久性を向上させます。
■問題の早期発見
経験に基づき、塗装前の外壁の状態を正確に評価し、必要な修理や下地処理を提案できます。
・塗装業者の選び方
外壁塗装業者を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
■口コミと評判
塗装業者の公式サイトを確認して、過去の施工事例やお客様からの口コミや評価を参照すると良いでしょう。
■見積もりと提案内容
明確で詳細な見積もりを提供する業者を選びます。費用相場通りなのか、施工内容にも問題がないかも確認が必要です。
塗装方法、使用する材料、工程の説明など、具体的かつ専門的な提案をする業者は信頼できます。
■アフターサービス
定期的なメンテナンスサービスや長期保証を提供しているかどうかも重要な判断基準となります。
まとめ~川崎市の外壁塗装・屋根塗装なら
この記事では、外壁塗装の耐用年数について、影響を及ぼすさまざまな要因なども踏まえて詳しく解説しました。
外壁塗装では、塗料の種類やグレードによって耐用年数が異なります。
ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などがあり、各塗料の特性を理解し、適切な選択をすることが重要です。
また、高圧洗浄、下地処理、適切な塗装方法(3回塗り)、乾燥時間の徹底など、施工方法によっても耐用年数が変わります。丁寧な施工が耐用年数を延ばす鍵となります。
さらに、モルタル、サイディング、金属など、外壁材の種類によっても耐用年数が異なります。材質の劣化に注意し、必要に応じて外壁の張り替えも検討する必要があります。
そして何よりも、外壁塗装の質と耐用年数を最大にするためには、スキルと経験が豊富な塗装業者を選ぶことが不可欠です。
外壁塗装は、地元の川崎市に密着し、実績豊富な塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)