こんにちは!池田塗装の池田です。
今日は、最近話題になっている「1液型塗料と2液型塗料」について、荻野化成の青葉営業所の所長である佐々木原さんに詳しくお話を伺いました。
家の外壁塗装を検討する際、塗料選びは非常に重要な要素の一つです。塗料の種類によって、耐久性や仕上がり、価格などが大きく変わってくるからです。
特に、塗料の種類の多さに加えて、「1液型」や「2液型」といった言葉を聞くと、「一体何が違うの?」「どちらを選べばいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、塗料の1液型と2液型に焦点を当て、それぞれの違いについて徹底的に解説していきたいと思います。塗料のプロの視点から、1液型と2液型の塗料の違いや、それぞれのメリット・デメリット、さらには具体的な使用例まで、詳しくお話を伺いました。
目次
1液型塗料と2液型塗料の基本的な違い
外壁塗装に使われる塗料には、1液型塗料と2液型塗料があります。これらの違いは、塗料の成分や固まり方にあります。では、具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
塗料の成分と固まる仕組み
まず、塗料の成分について説明します。塗料は主に以下の3つの成分で構成されています。
- 樹脂(ウレタン・シリコン・フッ素など):塗膜を形成し、耐久性を決める重要な成分
- 顔料(色をつける成分):塗料の色を決定するもの
- 揮発物質(水・シンナー・希釈剤):塗料の粘度を調整し、塗りやすくするもの
塗料が固まる仕組みには、大きく分けて乾燥硬化型と反応硬化型の2種類があります。
①乾燥硬化型(1液型塗料)
乾燥によって塗膜が形成されます。揮発物質が蒸発し、塗料が固まる仕組みです。例えば、接着剤を塗ると最初は液体ですが、乾燥すると固まります。1液型塗料もこの原理と同じで、空気に触れることで徐々に硬化していきます。
②反応硬化型(2液型塗料)
2液型塗料は、主剤と硬化剤の2つの液体を混ぜることで化学反応を起こし、塗膜が形成されます。これによって、より強固な塗膜が得られます。例えば、エポキシ系接着剤のように、2つの成分を混ぜることで硬化する仕組みと似ています。
1液型塗料とは?
1液型塗料は、その名の通り1つの缶にすべての成分が含まれている塗料です。開封すればすぐに使えるため、DIYや小規模な塗装にも適しています。
1液型塗料の特徴は以下の通りです。
- 開封してすぐ使える(混ぜる手間が不要)
- 乾燥によって固まる(空気に触れることで硬化)
- ホームセンターなどで簡単に手に入る
そのため、DIYでの使用や、施工の手間を減らしたい場合に向いている塗料と言えます。
2液型塗料とは?
2液型塗料は、主剤と硬化剤が別々の缶に入っており、塗装の直前に混ぜ合わせる必要がある塗料です。混ぜ合わせることで化学反応が起こり、強固な塗膜が形成されます。
2液型塗料の特徴は以下の通りです。
- 主剤と硬化剤の2つを混ぜて使用する
- 化学反応によって塗膜が形成される(強度が高い)
- 施工後の塗膜が非常に強く、剥がれにくい
そのため、耐久性を求められる外壁塗装や、過酷な環境にさらされる建物の塗装に向いている塗料です。
1液型塗料と2液型塗料のメリット・デメリット
1液型塗料と2液型塗料には、それぞれメリットとデメリットがあります。塗装の目的や作業環境に応じて適切な塗料を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの利点と欠点を詳しく解説します。
1液型塗料のメリット・デメリット
■1液型塗料のメリット
1液型塗料の最大のメリットは、扱いやすさです。開封すればすぐに使うことができるため、特別な準備が不要で、初心者でも簡単に扱えます。
- すぐに使用できる:主剤と硬化剤を混ぜる必要がないため、手間がかからず、作業効率が良い。
- DIYや小規模な塗装に最適:ホームセンターなどで手軽に入手できるため、DIYや部分的な補修に向いている。
- 作業時間が短縮できる:混ぜる工程がないため、作業時間を短縮でき、スピーディーな塗装が可能。
- 保存しやすい:1液型は缶のまま保存ができるため、余った塗料を再利用しやすい。
■1液型塗料のデメリット
一方で、1液型塗料には塗膜の強度が低いというデメリットがあります。乾燥によって硬化するため、塗膜が剥がれやすく、耐久性に劣ることが課題です。
- 塗膜が剥がれやすい:シンナーで拭くと塗膜が溶けてしまうため、強度の面で劣る。
- 耐久性が低い:特に外壁塗装などの耐久性を求める場面では、長期間の保護性能が期待できない。
- 過酷な環境には向かない:紫外線や風雨にさらされる外壁には、不向きな場合がある。
ただし、1液型の水性塗料には、単に水をかけるだけでは塗膜が溶けません。水性塗料には溶剤が含まれており、乾燥することで塗膜がしっかり形成されるため、雨が降っただけで溶けることはないのです。ただし、強いシンナーで拭くと溶けてしまうことがあります。
2液型塗料のメリット・デメリット
■2液型塗料のメリット
2液型塗料の最大のメリットは、塗膜の強度が高いことです。化学反応によって塗膜が形成されるため、耐久性や耐候性に優れています。
- 塗膜が丈夫で剥がれにくい:シンナーで拭いても溶けにくく、長期間にわたって強固な塗膜を維持できる。
- 耐久性が高い:紫外線や雨風に強く、外壁塗装や工業用塗装にも適している。
- 塗装の仕上がりが美しい:塗膜の密着性が高いため、均一でムラのない仕上がりになりやすい。
特に、外壁塗装のように耐久性が求められる塗装では、2液型塗料が使用されることが多いです。
■2液型塗料のデメリット
一方で、2液型塗料は扱いが難しいというデメリットがあります。主剤と硬化剤を混ぜる必要があるため、手間がかかり、技術も必要になります。
- 混ぜる手間がかかる:塗装前に主剤と硬化剤をしっかり混ぜ合わせる必要があり、作業に時間がかかる。
- 使い切る必要がある:一度混ぜた塗料は時間内に使い切らなければならず、余った塗料を翌日に持ち越せない。
- 保存が難しい:主剤と硬化剤を混ぜてしまうと、固まってしまうため、使い切ることが前提となる。
特に、塗装の経験が少ない方には扱いが難しく、プロの職人でも慎重に作業する必要があります。
1液型塗料と2液型塗料はどちらを選ぶべきか?
1液型塗料と2液型塗料にはそれぞれの特徴があり、どちらを選ぶべきかは塗装する場所や用途によって異なります。では、具体的にどのような場面でどちらの塗料を使うのが適しているのかを見ていきましょう。
1液型塗料が適しているケース
1液型塗料は、手軽に使用できる点が大きなメリットです。そのため、DIYや小規模な塗装、メンテナンス塗装には最適です。
①DIYや自宅での塗装
ホームセンターで手軽に購入でき、開封後すぐに使えるため、初心者でも扱いやすい。
②部分的な補修や小規模な塗装
ベランダの手すりや外壁の小さな傷を補修する程度であれば、1液型塗料で十分。
③短時間で作業を終えたい場合
乾燥硬化型のため、塗装後の作業がスムーズに進む。
④塗料の保存を考慮したい場合
1液型塗料はそのまま保存できるため、残った塗料を後日再利用することができる。
このように、施工の手軽さや時間の短縮を重視する場合は1液型塗料が適していると言えます。
2液型塗料が適しているケース
2液型塗料は、塗膜の強度や耐久性が求められる場面で使用されます。そのため、外壁塗装や屋根塗装、長期的にメンテナンスを減らしたい場合に適しています。
①外壁や屋根の塗装
風雨や紫外線に長期間さらされる部分は、耐久性の高い2液型塗料が適している。
②工場・倉庫などの高耐久塗装
屋外の厳しい環境に耐える必要があるため、強固な塗膜を形成できる2液型塗料が望ましい。
③頻繁に塗り替えをしたくない場合
2液型塗料の方が塗膜の寿命が長く、耐久性が求められる現場で使用される。
④塗膜の強度が必要な場合
シンナーなどで拭いても簡単には溶けないため、長期間美観を維持できる。
2液型塗料は、施工に手間がかかるものの、耐久性や塗膜の強度を求める場合には最適な選択肢となります。
まとめ~横浜市での外壁塗装・屋根塗装なら
本記事では、1液型塗料と2液型塗料の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして適した用途について詳しくお伝えしました。
1液型塗料は、開封してすぐ使える手軽さが魅力で、DIYや小規模な補修に向いています。一方、2液型塗料は耐久性や塗膜の強度に優れ、外壁や屋根など長期間の保護が必要な場面で使用されます。それぞれの特徴を理解し、用途に合わせた塗料選びをすることが大切です。
塗装は、建物の美観を保つだけでなく、耐久性を高める重要なメンテナンスのひとつです。適切な塗料を選ぶことで、より長持ちする塗装が実現できます。外壁塗装を検討されている方は、ぜひ今回の内容を参考に、最適な塗料を選んでみてください。
ご不明な点やメンテナンスのご相談がありましたら、ぜひ株式会社池田塗装にお気軽にお問い合わせください!私たちは、最適なご提案で高品質な仕上がりをお届けし、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをいたします。
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