株式会社池田塗装の池田です。
今回は「難付着サイディングボードについて」ご紹介したいと思います。
難付着サイディングボードとは、サイディングボードに無機やフッ素、光触媒などの特殊なコーティングが施されており、汚れが付かないように作られている外壁材のことを指します。
汚れが付着しにくいため、いつまでも外壁を綺麗に保つことができるメリットを持っていますが、通常の塗装をしてしまうと剥がれてしまうために注意が必要です。
そこでここでは、難付着サイディングボードの特徴について、見分け方や塗装方法などを踏まえ、横浜市の塗装業者が詳しく解説します。
目次
難付着サイディングボードって何ですか?
難付着サイディングボードとは、2001年頃から普及し始めた、特殊なコーティングが施されている外壁材です。その名の通り、汚れにくく、色褪せしにくいなどのメリットがあります。
難付着サイディングボードの特徴
無機やフッ素、光触媒などの特殊なコーティングを施されており、汚れをはじき、雨で洗い流すように設計されています。そのため、長年経過しても、外壁を美しく保つことができます。
さらに、紫外線にも強く、色褪せしにくいというメリットも持ち合わせています。太陽の光による色あせを気にせず、美しい外観を長く維持することができます。
そのようなことから、新築から10年〜15年程度であれば大きな汚れや色褪せは目立ちにくい性質を持っています。通常のサイディングボードでは、10年程度で塗り替えが必要となりますが、難付着サイディングボードであれば、その必要性は大きく低くなります。
ただし高性能な難付着サイディングボードにも、デメリットがあります。それは、通常の塗料では密着が悪く、剥がれやすいという点です。特殊なコーティングが、塗料の密着を妨げてしまうのです。
難付着サイディングボードの塗装方法
難付着サイディングボードを塗装するには、専用の「下塗り材(シーラー)」を使用する必要があります。この下塗り材は、サイディングボードと塗料の接着性を高め、剥がれを防ぐ役割を果たします。
難付着サイディングボード塗装に適した下塗り材として、無機と有機のハイブリット型エポキシ系シーラーなどがよく使用されます。
このシーラーは、2つの異なる成分を組み合わせることで、高い密着性と柔軟性を兼ね備えています。
- 無機成分: サイディングボードの無機成分と化学的に結合することで、密着性を高めます。
- 有機成分: 塗料の有機成分と化学的に結合することで、塗膜の柔軟性を高めます。
これらの成分がそれぞれ役割を果たすことで、難付着サイディングボードと塗料をしっかりと繋ぎ合わせ、剥がれを防ぐ効果を発揮するのです。
難付着サイディングボードに専用の下塗り材を活用しないとどうなる?
難付着サイディングボードに、専用の下塗り材を用いて塗装したものと、一般的な下塗り材を活用して塗装したものを比較してみると、その違いは歴然です。
動画内において、実際に小さな難付着サイディングボードを2つ用意して、その違いがどれくらいのものなのか実験してみました。
まず、難付着サイディングボードに通常の塗装をした場合です。
塗膜にカッターで切り込みを入れて、テープを貼ってみます。テープを剥がすと、同時に塗膜も一緒に剥がれてしまいます。このようなことから通常の塗装では、数ヶ月で剥がれてくることが多いことが分かっています。
次に、専用の下塗り材を使った場合です。
同じように切り込みを入れてテープを貼って剥がしても、塗膜は剥がれてきません。爪などを用いて塗膜を剥がそうとしてもまったく問題ありません。
そのようなことから専用の下塗り材を使えば、問題なく塗装ができることが分かります。
難付着サイディングボードの見分け方
自宅のサイディングボードが、難付着サイディングボードなのかどうか分からないという方も多いのではないでしょうか。
難付着サイディングボードを見分けることは、適切な塗装を行うために非常に重要です。見た目では通常のサイディングボードと区別がつきにくいため、正しい方法を用いて確認する必要があります。
そこでここでは、難付着サイディングボードの具体的な見分け方についてご紹介します。
新築から10年以上が経過しているのに汚れが目立たなく綺麗
まずお客様から塗装の依頼を受ける際に、外壁が10年から15年経っているのに非常に綺麗な場合は、難付着ボードの可能性があると考えます。
通常のサイディングボードが10年から15年経過すると、多少の劣化が見られることが一般的ですが、難付着サイディングボードは特殊なコーティングにより、長期間綺麗な状態を保つことができるからです。
ラッカーシンナーを使った拭き取り調査
ラッカーシンナーを使って拭き取り調査を行います。拭き取り調査は以下の手順で行います。
- ラッカーシンナーをタオルやウエスに含ませます。
- 外壁の目立たない部分にラッカーシンナーを塗布し、軽くこすります。
- 通常のサイディングボードであれば、ラッカーシンナーにより表面の色が溶けてタオルに色移りします。
- 難付着サイディングボードの場合は、ラッカーシンナーを塗布しても表面が溶けず、色移りしません。
このテストにより、外観だけでは判断できない難付着サイディングボードを確実に見分けることができます。
なお、ホームセンターでラッカーシンナーを購入することができ、自分で調査することも可能です。シンナーには「塗料用シンナー」と「ラッカーシンナー」の2種類がありますが、ラッカーシンナーを使用するといいでしょう。300円程度で購入可能な小容量のものがあり、自宅で簡単にテストが行えます。
2001年以降のサイディングボードなら難付着サイディングボードの可能性が
難付着サイディングボードは、2001年以降に開発・導入されたものが多いです。したがって、2001年以前に建てられた建物の場合、難付着サイディングボードが使用されている可能性は低いです。
一方、2001年以降に建てられた建物については、難付着サイディングボードの使用が考えられるため、注意が必要です。
難付着サイディングボードの歴史と現在
2001年以降、外壁材としての耐久性やメンテナンスの問題を解決するために、難付着サイディングボードが開発されました。フッ素コーティングや光触媒コーティングといった技術を取り入れることで、汚れが付きにくく、長期間にわたり美観を保つことができる外壁材が誕生しました。
これらの技術革新により、従来のサイディングボードでは難しかった長期間の美観維持が可能となり、多くのユーザーに受け入れられるようになりました。
難付着サイディングボード登場初期
初期の難付着サイディングボードは、その高い耐久性と美観維持性能で市場に浸透しましたが、塗装の際に問題が発生しました。
通常の塗料では十分に密着せず、数ヶ月で塗膜が剥がれることが多発しました。このため、塗装業者からは「塗装ができないサイディングボード」と言われていたのです。
専用下塗り剤の開発と普及
しかし、今から5年ほど前から各塗料メーカーから難付着サイディングボードにも対応する下塗り材が出始めました。
専用の下塗り剤を使用することで、塗料の密着性が大幅に向上し、塗膜の剥がれを防ぐことが可能となりました。これにより、難付着サイディングボードの塗装問題は解決され、ユーザーも安心して使用できるようになったのです。
下塗り剤の特徴としては、高い密着性が挙げられます。難付着サイディングボードの表面にしっかりと密着し、上塗り塗料が剥がれにくくなるため、耐久性が向上します。
まとめ~横浜市で外壁塗装のことなら池田塗装へご相談を
この記事では、難付着サイディングボードについて、その特徴や見分け方を詳しく解説しました。
難付着サイディングボードは、特殊なコーティングが施された外壁材であり、その高い耐久性と汚れに強い性質から、長期間にわたり美観を保つことができます。
自宅の外壁が難付着サイディングボードか分からない場合には、見た目では判断が難しいため、ラッカーシンナーを使用したテストが有効です。
横浜市の外壁塗装・屋根塗装のことなら、地元に密着し、実績豊富な池田塗装にご相談ください!
お客様の屋根の状態やご要望に応じて最適なメンテナンス方法を提案させていただいております。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休8時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
- 【川崎本店】TEL:0120-711-056
- 【川崎南店】TEL:0120-711-056
- 【横浜青葉店】TEL:0120-824-852
川崎本店:〒216-0042 神奈川県川崎市宮前区南野川2-35-2
アクセスはコチラ
川崎南店:〒210-0804 神奈川県川崎市川崎区藤崎4-18-22
アクセスはコチラ
横浜青葉店:〒225-0024 横浜市青葉区市ケ尾町1603-2
アクセスはコチラ
【公式】YouTubeはコチラ
【公式】Instagramはコチラ
川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
- 【川崎本店】TEL:0120-711-056
- 【川崎南店】TEL:0120-711-056
- 【横浜青葉店】TEL:0120-824-852
川崎本店:〒216-0042 神奈川県川崎市宮前区南野川2-35-2
アクセスはコチラ
川崎南店:〒210-0804 神奈川県川崎市川崎区藤崎4-18-22
アクセスはコチラ
横浜青葉店:〒225-0024 横浜市青葉区市ケ尾町1603-2
アクセスはコチラ
【公式】YouTubeはコチラ
【公式】Instagramはコチラ
この記事の著者について
-
2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)