外壁塗装の料金の内訳
外壁塗装の原価を知れば、割引できたとして総額の10％程度が限界だとわかります。
一般的な外壁塗装の工事には100万円ほどかかります。
内訳は職人の人件費約30%、材料費約25%、会社利益20%、営業経費15%、足場代10%です。
割引するとしたら会社利益からであることから、総額の10％が限界だとわかるでしょう。
大幅値引きのカラクリ
外壁塗装の原価がわかると総額の10%を超える大幅な値引きはありえないと思いますよね。
しかし訪問販売で大幅な値引きの話を受けたことのある方もいるでしょう。
それは以下2つの理由により説明できます。
＊単なる手抜き
材料費の削減のために塗料に水を混ぜて薄める行為は人件費も削減できます。
水を含むことにより塗料が塗りやすくなり施行日程短縮につながるからです。
本来は3度塗りのところを2度塗りにするのも同じ理由です。
同じ塗料でも職人の技術によって完成度が変わる外壁塗装では、無理な値引きが職人の手抜きにつながりうることを知っておきましょう。
＊計画的な値引き
訪問販売における総額の10%を超える大幅な値引きは、実際にはもともと高い値段を提示して見せかけの割引でお得感を演出する行為です。
こういうケースの場合にはその場で返事をしないようにしましょう。
正当な値引きのコツ
＊材料のグレードダウン
塗料をはじめとする材料にあまりこだわりがない方、またはグレードダウンしてコストを抑えたい方もいるでしょう。
お客さんのニーズにあった無理のない値引きは懸命だといえます。
＊工事の時期にこだわらない
1～2月や6～8月は寒いまたは暑い、梅雨の季節であるため、塗装業界は比較的ゆとりのあるスケジュールで動いています。
この時期が外壁塗装に向いていないと思われる方や、職人さんに配慮してあえて避ける方がいるからでしょう。
この時期ならば値引きしてもらえる確率は上がります。
＊値引きする側の立場に立つ
これは外壁塗装の見積もりに対する値引きに限ったコツではありません。
高圧的に値引きを要求する場合と、うまく話を進めて値引きに持っていく場合では対応の差が出うることは容易に想像できるでしょう。
値切りを行う場合はお互い気持ちの良い関係でいられるよう心掛けて下さい。
まとめ
今回は外壁塗装の見積もりと値引きについて解説しました。
訪問販売による大幅な値引きと高圧的な値引きは避けて、値切るときは時期や相手の気持ちを考えて値切りましょう。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。（各図書館に置かれています）
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