屋根材の「セメント瓦」と「モニエル瓦」を 見分けないと大変なことになります。
屋根塗装において何かと問題になることの多い屋根材の一つにセメント瓦とモニエル瓦(乾式洋瓦)というものがあります。
下記の画像がその一つなのですが、正直パッと見では見分けがつきません。中には専門業者でもその違いを理解していないこともあります。
セメント瓦の場合は通常木造住宅で最も多く使われているスレート屋根(コロニアル屋根)を塗り替える場合と同じ工法で問題ありませんが、モニエル瓦(乾式洋瓦)の場合、通常の塗装をしてしまうと塗膜の膨れや剥離を引き起こす原因になります。2つの見分け方をご説明します。
セメント瓦とモニエル瓦(乾式洋瓦)の見分け方
画像だとわかりづらいですが、丸で囲んである小口の部分を見ると違いがわかります。
上記左側の画像はセメント瓦で、小口の表面がツルツルしています。上記右側の画像はモニエル瓦(乾式洋瓦)で、わかりづらいですが表面が少し凸凹しています。このように小口部分をよく確認するとその違いがわかります。
モニエル瓦の塗装について
数年前まではモニエル瓦イコール「塗装をしても剥がれる」というイメージが定着していて、セメント瓦の場合は塗装できますが、モニエル瓦の場合は「塗装しない方がいいです」とご説明しているケースが多かったようですが、ここ数年でモニエル瓦にも塗装が可能な下塗塗料が各メーカーより販売されていますので、キチンと見極めることができれば塗装も問題ありません。
いずれにしても上記のような瓦屋根の場合、その違いを理解している専門の業者さんに確認してもらうことをおすすめいたします。